もう2ヶ月も前のことですが、父が介護認定されたので自宅の改修工事を行いました。
一番基本となる
段差の解消 と
手すりの取りつけ
まだリハビリ病院に入院中に、お世話になっていた理学療法士さんと作業療法士さん、そしてケアマネージャーさんが自宅に来て下さって、実際に父の動きを見ながら手すりをつける場所や段差の解消の必要な場所を決めていきました。
手すりはこことここという風にきまったのですが段差の解消の場所が多すぎることが発覚。
昔の家ってなんでこんなにデコボコがあるんでしょうね?
昔っていっても20年前なんですけど・・・
ではと、床全体を挙げることにしました。
施工前
施工後
よく解らないかもしれませんが段差がなくなり家の中をシルバーカーで移動することが容易になりました。
手すりも6箇所につけて完成
実はこの工事の工事代金は介護保険から支給されます。
もちろん全部ではないです。
20万円までの工事代金の9割、つまり最高で18万円が介護保険から支給
20万円の工事を2万円でできると思って頂ければ良いことになります。
ただし、20万円を超えた分については全て自費となります。
我が家の工事は20万円を少し超えたので自己負担は4万円ほど。
工事代金の支払い方法は償還払いと受領委任払いという方法があり、前者はいったん全部の代金を支払って後から介護保険分を返してもらう方法、後者は差額だけを支払う方法。
いったんでも20万円を支払うのは大変ですものね、受領委任払いにしました。
18万円は直接工事業者に支払われるということ。
ここで注意。
介護保険を利用する改修工事は勝手にやってはいけません。
まずは申請書と図面と見積書等を用意しケアマネさんに提出。
その際に工事前の写真を必ず撮っておきます。
ケアマネさんが市役所に書類を提出すると市役所の担当者が家を見に来ます。
図面と実際の工事個所をチェック
実際にその場所の工事が必要かどうかを評価します。
その場ではゴーサインはでないのですがほぼその日のうちに市役所からケフマネさんに連絡があり「工事を行ってもよい」との許可がでて初めて工事に着手できます。
工事が終わったら工事後の写真を撮影し工事前の写真と比較できるように貼るなりコピーするなりして作成
業者へ支払った残金の領収書などを添えて今度は自分で市役所に行きます。
これは工事業者がやってくれるところもあります。
工事後に市役所が見に来ることはなく写真のみで確認
全てが確認できれば月末締切で翌月15日に業者に18万円(最大で)が振り込まれるという次第(当市の場合)
我が家のケースでは主人が家の図面を書き私が工事前後の写真を撮りいろいろな書類をまとめましたが一般の方はそうはいかないかもしれませんね。
実際に市役所に行って「必要な書類を下さい」と言ってもなかなかスムーズにはいきませんでした。
市役所の担当の方もきっとよくわかっていないんでしょう。
それほどこの制度は利用されていないのかもしれません。
書類を作成しようとしたら振込銀行名を書く箇所がありませんでした。
今までそれに気付かなかったということは使用していなかったという証拠。
何度も何度も確認して「もし書類の不備があったらコチラに電話下さい」と市役所の担当者に私の携帯番号までおいてきました。
書類の不備等で業者さんへの支払いが遅れたら業者さんに申し訳ないですからね。
もちろん大事な介護保険料ですものね、そう簡単には支給されないことが今回よく解りました。
介護保険を利用しての自宅の改修工事を希望される方はまず担当のケアマネさんか専門の建築業者に相談されることをお勧めします。