魔法の弾丸

自己に対する選択毒性

二度あることは、

2009-01-23 21:36:26 | Weblog
2009.01.23 Web posted at: 21:04 JST Updated - CNN

ヒトのES細胞使った世界初の臨床試験、FDAが承認

米国のバイオベンチャー、ジェロン社は22日、今年の夏にもヒトの胚性幹細胞(ES細胞)を使った脊髄(せきずい)損傷患者の治療を行う臨床試験(治験)を実施すると発表した。同社が治験を申請し、米食品医薬品局(FDA)が認可した。実施されれば、世界初のES細胞を使った医療応用となる。


ES細胞は、受精後間もない胚から取り出される細胞で、血液や脳、骨などあらゆる臓器や器官を形成することから「万能細胞」とも呼ばれる。ヒトのES細胞研究は、脊髄損傷や糖尿病、アルツハイマー病など、さまざまな疾病の治療に役立つとの期待が寄せられる一方で、将来は人間に成長する胚を壊すため、生命尊重の立場から研究に反対する声も根強い。


ジェロン社は今夏にも、脊髄損傷の患者の損傷部分にES細胞を注入し、安全性を確認する。また、注入後も数年単位で調査を続け、注入したES細胞による再生治療の可能性について確認する。


米国では2001年に、倫理的な観点からブッシュ前大統領がES細胞研究に対する政府助成を禁止していた。




日本はソーラーパネルと同じ過ちをまた犯そうとしている…
日本が世界で戦える数少ない分野であるはずのライフサイエンス。


政府は、役人は何をやっているのだろうか?

医学

2009-01-21 18:28:39 | Weblog
 病気との闘いは、丈夫な体を作るという原則に基づいていなければならない。だが、医師が芸術的な仕事によって、弱い器官の上に丈夫な体を作るのではなく、集団全体の労働によって、その全社会集団の上に丈夫な体を作るのでなければならない。

 そう考えると、いずれ医学は、病気の予防のために使われる学問、医学的な義務に人民の目を向けさせる学問へと、変貌をとげなければならないだろう。そして、きわめて緊急の場合に外科手術を行なったり、われわれがつくりつつある新しい社会の性質では補いきれないよう何かをしたりする必要があるときだけ、医学が介入するべきだろう。

医師の任務について/エルネスト・ゲバラ




ゲバラの若き日の旅の記録を再現したモーターサイクル・ダイアリーズを観た。
とても良い映画だった。




チェ・ゲバラについては、ベニチオ主演の2つ映画を鑑賞した後で考察したい。



adolescence

2009-01-15 23:56:44 | Weblog
勇気を持ってかかげた誓い 鼻で笑うように流れる世界
駆け抜けよう共にこんな時代 塗り替えるのは僕等の世代
そう一人暗い部屋でうずくまったまま 何もせずにそれじゃ臆病なまま
時間が解決するって言ってそのまま 見て見ぬふりしてるならこのまま
ここに立ってる意義が欲しかった だから僕等必死で戦った
勝ちとった 小さなプライドポケットにつめ込んで
またここに立ってみる すこし誇らしげな顔の自分がいる
満面の笑みを浮かべているキミ達がすぐ目の前に見える

Viva la revolution/Dragon Ash

久しぶりに聴いてみた。
高校時代を懐かしく思った。


若さゆえのポジティブな歌詞に、元気をもらった。



でも、あの頃と何も変わっていない自分に苦笑した。

今の自分が、あの頃の自分と出会っても、すこし誇らしげな顔の自分ではないよ…

老化

2009-01-12 18:19:45 | Weblog
SIRT6 Links Histone H3 Lysine 9 Deacetylation to NF-B-Dependent Gene Expression and Organismal Life Span


Members of the sirtuin (SIRT) family of NAD-dependent deacetylases promote longevity in multiple organisms. Deficiency of mammalian SIRT6 leads to shortened life span and an aging-like phenotype in mice, but the underlying molecular mechanisms are unclear. Here we show that SIRT6 functions at chromatin to attenuate NF-B signaling. SIRT6 interacts with the NF-B RELA subunit and deacetylates histone H3 lysine 9 (H3K9) at NF-B target gene promoters. In SIRT6-deficient cells, hyperacetylation of H3K9 at these target promoters is associated with increased RELA promoter occupancy and enhanced NF-B-dependent modulation of gene expression, apoptosis, and cellular senescence. Computational genomics analyses revealed increased activity of NF-B-driven gene expression programs in multiple Sirt6-deficient tissues invivo. Moreover, haploinsufficiency of RelA rescues the early lethality and degenerative syndrome of Sirt6-deficient mice. We propose that SIRT6 attenuates NF-B signaling via H3K9 deacetylation at chromatin, and hyperactive NF-B signaling may contribute to premature and normal aging.

doi:10.1016/j.cell.2008.10.052

覚悟

2009-01-09 18:30:27 | Weblog
「然しこれからは日本も段々発展するでしょう」と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、「亡びるね」と云った。
三四郎/夏目漱石



国家試験の勉強で、公衆衛生学において、初めて日本の社会保障や医療保険のしくみを知った。今まで当然のように病院に受診していたけれど、ほんの50年前では、それが当たり前ではなかったことを知った。日本が立ち上げた国民皆保険というシステムは素晴らしいと思う。

システムは永久的に維持できるものではなく、その時代に応じて姿を変えていかなければ、この世界に類を見ないシステムは、間違いなく破綻するだろう。


確かに、後期高齢者医療制度という名前は良くないと思う。しかし、内容を吟味してみると、将来にわたって日本の医療制度を継続するためのものだと理解できる。名前だけに過剰に反応するのではなく、内容をしっかりと学ぶべきだと思った。




今の日本は、子どもや若者の未来に対する投資が余りに少ない。




正常妊娠の医療費は、医療保険の適応外であるらしい。


衝撃だった。


日本の医療の根本的な原理は、現役世代が子どもや高齢者を負担するものだ。
少子化が進み、将来の現役世代が少なくなると、その負担は重くなる一方だ。

だからこそ、今の日本人は医療費の一部負担するという覚悟を決める必要があると思う。負担してでも、この素晴らしいシステムを維持するという信念を、国全体で共有すべきだと。




若い世代が安心して子どもを生むことができ、子どもたちが豊かな将来を想い描くことができる社会。

たったそれだけで、社会が好転すると思うのは楽観的なのだろうか…