僕は研究をしているけれど、
グラフや数字を読み取る能力が明らかに劣っていると自覚しています。
むしろ論文に書かれているストーリーと教科書に記載されている物事
照らし合わせて、新しい事実を理解しているように感じます。
僕の理解様式では、
ある生命科学的な現象は言語化できて初めて存在するということになります。
逆に、どんなにすごい現象も言語化できなければ、存在しないということになります。
(おそらくこの思考はとても危険なものだけれど)
言語化するためのプロセスとして、実験により数字としてデータを出し、有意差があることを確認しなければならないことは必須なことだけれど、この過程が僕には不向きであることが分かってきました。
もはや遺伝子も数学的な言語で表現しなければならない時代が到来しつつあるような気がします。
数字と言語は異なる言葉。
医学や歯学は科学とは異なる学問です。
そこには数字だけではない、人間の言語を対象とした臨床が含まれているからです。
この点に、僕は救われていたのかもしれません。
すこし疲れているのか…