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sky is blue

言わなければよかったのに日記

ロッカーズ

2005-07-05 23:48:47 | 映画
すいません。暑さにやられたのか、随分と更新が止まってました。

映画『ロッカーズ』を観た。いやぁ、面白いなぁ。何がって、だって、これは、『アイデン&ティティ』で言うところの「ロックから一番遠いところ」なのかも知れない。でも、観てる間はそんなこと微塵も感じなかった。『ロッカーズ』と『アイデン&ティティ』は、正反対のようでいて、切っても切り離せない「何か」で繋がっているような気がした。その「何か」が、「ロック」または「ロックンロール」なのか? この二作を近いうちに続けて観たのは、偶然だったけれど、良かった気がする。

『ロッカーズ』は、監督である陣内孝則の実体験を基にした映画だ。『アイデン&ティティ』も、原作者であるみうらじゅんの実体験が基になっているから、そういう点でも共通するところがあるのかも知れない。

演奏シーンも良かったし、トラヴェラーズとかも出てたみたい(ちゃんと確認してないけど)。大杉漣によるフォークも(大杉漣は『アイデン&ティティ』にも出てる)。ロッカーズが演奏するルースターズの「恋をしようよ」とか良かったな。<お前とやりたいだけ>って、考えてみるとスゴい歌詞だよね。<やりたいだけ>って連呼してるもん(笑)。これこそ、『アイデン&ティティ』で言うところの「ロックから一番遠いところ」でしょ(笑)。でも、こんなどうしようもないことさえも歌にしてしまえるんだから、そしてそれを「カッコ良い」ものとして鳴らせちゃうんだから、やっぱ、「ロック」ってスゴいんだろうな。

『アイデン&ティティ』と『ロッカーズ』を続けて観ることによって、「ロック」の器のデカさを、改めて思い知った気がします。