
先日、弟の車に乗せてもらっていたら、カーステレオでこの曲がかかった。
懐かしいな。調べたら私が大学1年の時の歌だった。
山口いづみさんが歌った。
歌詞を見ると、若い女性が恋の相手を決める前にちょっとためらって、
春の風に吹かれたり、街で遊んでみたり、少しだけ今の季節を味わってみたいといった内容である。
でも内心では今の恋を手放す気はないのだと思っている。
昔の私だったら、「いい気なもんだ。チェッ!」とでも思っただろうが、
この歳になると、「いいんじゃないの、それも。今のうちに春の空気を存分味わったら」と思う。
ともかく春の雰囲気にあふれた曲で、気持ちが明るくなる。
こういうシンプルな歌がもっと聴きたい。
でも今は春と言えば花粉症の憂鬱な季節でもある。
このころはまだ、花粉症は騒がれていなかった。
存分に春の気分を味わえた最後の時代だったのかもしれない。
イラストは、その春の空気にうっとりと歩いているイメージで。