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似顔絵(福山雅治さん:坂本龍馬) (portrait MASAHARU FUKUYAMA )

今年は珍しく大河ドラマ「龍馬伝」を見ている。
私は特に龍馬ファン、というわけではないのだが、
今度の龍馬の描き方が面白くて、魅かれている。
未来を見通して、果敢に行動する「英雄」ではなくて、
「『攘夷』って何だ? よくわからない。教えてくれ。」
と、見栄もなにもかなぐり捨てて教えを請う。
見様によっては、「格好悪い」けれど、気にしない。
本当に物事の本質を見極めるまでは引かない、という
柔らかさの中に秘められた強靭さが魅力的だ。
物を考える、というのは
良く分からない他人の言葉を素早く覚えてそれらしく使うことではなく、
本当に「腑に落ちる」まで問い続け、本当に「得心」して
思想を形成していく、というプロセスだろうと思う。
そのためには土下座もする、遠路もいとわず教えを乞いに出かける。
龍馬の行動の土台を描いているところが面白い。
それを福山さんが飄々と演じているのが、素晴らしい。
精悍な表情の写真があったので、模写しました。
同性の顔を描くときは、こういう「芯のある表情」が描きたくなりますね。
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うたのイラスト(ガンダーラ)

「西遊記」のテーマ曲として作られた曲だけれども、
まだ見ぬ理想郷に寄せる想いを歌った稀有な名曲だ。
何かここには現世の苦しみと、
救済への願いと、
それが叶えられる国への憧憬が渾然一体として、
そうせずにはいられない人間への、いとおしさすら感じさせる。
初代の三蔵法師役・夏目雅子さんが若くして亡くなった時、
この曲を繰り返し聴いた覚えがある。
彼女を偲ぶのに、これほどふさわしい曲はないような気がしていた。
歌詞も曲も、それから間奏部分のアレンジも素晴らしい。
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うたのイラスト(パイナップル・プリンセス)

私が子供のころ、流行っていた歌です。
田代みどりさんという可愛らしい歌手が歌っていて、
子供心にも素敵だな、と思っていました。
元の曲はアメリカのポップスで、
まあ、昔よくあったカバーですね、
日本語に翻訳して歌った。
この歌は、ストーリーというほどのものは無くて、
「パイナップル」と「プリンセス」という言葉の組み合わせで
浮かんで来るキャラクターが重要なわけです。
英語と日本語で、だいぶ内容も違うし、
それでもキャラクターに合うような歌詞であれば
いいというわけです。
田代さんもイメージとしてよく合っていた。
それから何十年かして、
懐メロ番組で田代さんが歌ったのを
見たことがあります。
お母さんになった彼女は、久しぶりで、
しかも娘の前で歌うので緊張していた。
それでもさすがに歌い始めると
表情は生き生きとして、
むしろ昔より可愛らしい感じすらしました。
子供の前で恥じらった分、
それが良い方向に出たのでしょう。
さてイラストも、歌詞にあんまりとらわれず
キャラクター重視で描きました。
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うたのイラスト(この広い野原いっぱい)

片想いの歌です。
この世の花も星も船も、全てあなたにあげるから
私に手紙を書いてほしい、とうたう歌。
片想い、というのは、
だいたいこんなものだったわけです、昔は。
勇気を持てだの、肉食だの草食だの、
そういうことは、どうでもいいわけです。
こういうふうに、ひそかに思って、ひそかにあきらめる。
そういう羞恥の心があって、
はじめてこの「清らか」な感じが出るんだと思います。
ここの「野原」を絵にしてもいいのですが、
私は、これは、この女の子の内面風景だと思うので、
じっと窓から好きな人の姿をみつめている
昔の女学生を描きました。
昔、昔って言うのは歳を取ったせいかな。
仕方ないですね。
この歌は、森山良子さんの昭和42年のヒット曲。
小薗江圭子・作詞、作曲は森山さん自身。

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似顔絵(宮あおいさん・3) (portrait AOI MIYAZAKI 3)

宮さんをまた描きました。
他の人も描こうと思うのですが、
この頃、描きたくなるいい表情の写真が
なかなか見つからなくて困ります。
雑誌や新聞などの経費節減が
関係しているんでしょうか。
よく分かりませんけれども。
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