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似顔絵(真木よう子さん・「龍馬伝」お龍 5)(portrait YOKO MAKI 5)

長州と薩摩両藩の同盟を命がけで仲介する龍馬。
お龍も命がけで龍馬を守ろうとする。
「もうわしのことを心配するがは、最後にしてくれ。」と言われて、
いずこかへ駈け出して行く。
悲しみのあまりの行動かと思いきや、
龍馬の所在を薩摩藩邸へ伝えに行ったのだった。
龍馬が無事大任を果たせる手助けのために。
京都見廻組などが見張る、危険な場所へと。
この命も省みない愛情は、今良く言う「ツンデレ」などという、
太平楽な男女の駆け引きなどとは縁の無いものだろう。
お龍の、まっすぐ通った「土性骨(どしょうぼね)」が見えてくる。
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似顔絵(蒼井優さん・「龍馬伝」お元 2) (portrait YU AOI)

長次郎を失った龍馬の嘆きを
じっと見ていたお元。
ほとんど顔を動かさず、黒目の震えるようなかすかな動きで
龍馬の哀しみの深さを感じ、測っている。
それは芸妓として、また隠れキリシタンとして、
また奉行所の隠密として、感情を押し殺して生きなければならない
彼女のあまりに辛い人生から生まれた触覚のようなものだったろう。
蒼井さんは、凄い演技だと思う。
これを模写しようとして、撥ねつけられた感じだった。
その、意味に満ちたまなざしは、単純に「顔面を模写」するだけでは捉えられない。
彼女の表わしている感情を一緒に生きようとしなければ、写せない。
「顔面」でなく「顔」を描く、というのは、
描く人間の人生への態度・経験も試されるものなのかもしれない。
まだまだ、私など全然甘いのだ。
今回は、自戒も籠めて、今の精一杯のところを示すことにする。
まだまだ、勉強しなくてはいけない事が、たくさんあるなあ。
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淋しいぞ、長次郎。: 似顔絵(福山雅治さん 「龍馬伝」9) (portrait MASAHARU FUKUYAMA 9)

長次郎が自裁して果てた。
龍馬は芸妓・お元を訪ねる。
お元の舞いを肴に、龍馬は、写真の長次郎に向かって微笑んで言う。
「約束通り、今夜はおまん(お前)と、二人で飲むがぞよ。」
友を失った痛切な淋しさが伝わって来る演技だった。
付け加えることは、何も無い。
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似顔絵(酒井若菜さん・「龍馬伝」近藤長次郎の妻、徳) (portrait WAKANA SAKAI)

密航発覚により、近藤長次郎は追いつめられる。
亀山社中に奉行所の疑いの目が向けられるを知るに至り、
長次郎は犯した罪の大きさにおののく。
しかし時既に遅く、切腹のやむなきに至った。
長次郎の無念はいかばかりか。
しかし、ドラマでは描かれなかった、
長次郎の妻・徳の嘆きもまた思いやられるのである。
徳は長次郎と同じく商家の出である。
武市半平太の妻・冨のように、武士の妻の心構えは徹底してはいまい。
冨の抑えた悲痛さですら悲惨なものだったのに、
恐らくは突如知らされた悲報に、耳を疑ったことだろう。
やっと得心してからも、身も世もなく嘆きに暮れたことであろう。
あまりにむごい場面である。
目を向けずにいてやるのが、武士の妻に対する情けというものかもしれない。
(しかし来週、龍馬が訪ねて行くシーンがあるらしい。)
幼い百太郎もまた不憫(ふびん)である。
長次郎は、まだ革命の真っ最中に、
十年待って行えば問題なかったようなことを望んで行動してしまった。
かえすがえすも痛恨の極みだったろう。
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うたのイラスト(野崎小唄)

これは古い歌。
東海林(しょうじ)太郎という、歌謡曲草創期の大歌手が歌った。
彼はクラシック畑の出身で、歌謡曲への転身については、
ずいぶんと偏見的な見方とも闘わなければならなかったらしい。
この歌は、大阪の野崎神社への「野崎参り」の風景を歌ったもの。
屋形船に始まり、菜の花の盛り、日傘に蝶、
そして近松門左衛門の浄瑠璃にもなった「お染久松」の悲劇も盛り込んで、
たいそう絵画的な、粋な仕上がりになっている。
この曲は、やはり切れ味のよい、邦楽の伴奏で歌っているのが良い。
昔レコードで聴いたのが、記憶としては一番良かった。
彼はこのほか、「赤城の子守唄」「国境の町」「上海の街角で」「麦と兵隊」
などというヒット曲も持っている。
歌謡史に興味のある方は、聴いてみてもよいかもしれない。
イラストは、屋形船の舳先の方で、日傘をさしている想定で。

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似顔絵(大泉洋さん・「龍馬伝」 近藤長次郎) (portrait YO OIZUMI)

英国商人グラバーとの交渉に、
亀山社中の代表として出席した長次郎。
ここで交渉の才を遺憾なく発揮する。まさに水を得た魚のごとく。
軍艦のカタログを見て、「これはすべて外輪船だ。スクリュー船は無いか。」と言い、
スクリュー船の価格を聞いて、「それは高い。その値段ならボイラーは新品と交換してくれ。」と堂々の交渉。グラバーはため息をつきつつ、感心する。
「いい仕事をしましたね。」とグラバーにほめられても、英語が分からず、キョトンとしている。
別れる時まで「ナイストゥーミーチュー。」と愛想よく言いつつ。
自分の才能を活かし、日本のために働く。
長次郎は、幸せだったろう。
しかし、時代は苛烈な幕末である。
政治的活動は、常に死と隣り合わせである。
明日の運命は、分からない。次回は、辛い展開になりそうである。


(画像、少し修正しました。)
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似顔絵(福山雅治さん・「龍馬伝」坂本龍馬 8) (portrait MASAHARU FUKUYAMA 8)

先週の「龍馬伝」で、福山さんがいい表情をしていたのを
やっと描くことができました。
夏バテと、休みがなかなか取れないのとで、
粘って表情を「拾う」のが大変ですが、
やっとできたのでアップします。
今日はどんな成り行きとなるのでしょうか。
楽しみです。
なお、このシーンは、寺田屋で
「新撰組の近藤さんがいらしてます。」と言われて、
二階を睨みつける龍馬。
福山さんが、時折見せる、非常に精悍な、切れ味のある表情が
このドラマの大きな魅力の一つです。

なお、以前もお伝えしましたが、当ブログの絵を気に入られて
宣伝してくださっている「カッチェテひろチャン。」改め「シンシア」さんが、
福山龍馬ファンの集いを計画されています。
詳細はご本人でないと分かりませんので、
シンシアさんのブログ、
「福山龍馬ファンの集いやるぜよ!」
http://blogs.yahoo.co.jp/fukuyamaryoumasuito/
をご覧ください。
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似顔絵(松下奈緒さん・「ゲゲゲの女房」村井布美枝・2) (portrait NAO MATSUSHITA 2)

「ゲゲゲの女房」、視聴率が上がっているそうです。
なにか、ああいう夫婦のありようが
現代人にも訴えるところがあるんでしょう。
松下さんと向井さんの誠実な演技も
大きく寄与していると思います。
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似顔絵(真木よう子さん・「龍馬伝」お龍 3・4)(portrait YOKO MAKI 3&4)

「龍馬伝」のお龍さんを今回は2枚。
江戸の千葉道場の千葉重太郎が京都・寺田屋にやって来て、
妹の佐那と夫婦になってくれ、と頼む。
それを襖の陰で、不安そうに聞くお龍。
しかし龍馬は決して首を縦に振らないのだった。
そしてついに、お龍が望んでいた亀山社中の面々への紹介を
彼女に約束する。
喜ぶお龍。
しかし、龍馬の前ではあからさまには示さず、
部屋を下がってから、独り喜びを噛みしめるのだった。
このあたりの真木さんの演技が、また良い。
今回は続き物のように、2枚載せました。


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うたのイラスト(花笠道中)

美空ひばりさんのヒット曲。
この歌は、もちろん知ってはいた。
ちょっとコミカルな曲、というぐらいの認識だった。
しかしYouTubeで、ひばりさんが日本髪姿で歌うのを聞いて、驚愕した。
その声の変幻自在さ。人の声がこんなにいろいろな表情を持つとは。
内容は、いとしい人を探して、西へと旅する娘が、
道端のお地蔵さまや、田んぼのカカシに道をたずねる、というもので、
このどちらかというと、ユーモラスでのどかな曲(曲調は楽しい)を、
ひばりさんがそれこそ小節ごとに、
ユーモア、可愛らしさ、哀しさ、いじらしさを
きらめくように変化させて歌い、
最後は堂々たる女王の風格で締める。
もう、ため息しかでない素晴らしさである。
コメント欄に、外国人が
「歌詞の意味は分からないが、彼女の声と歌の技に感嘆する。素晴らしい」と言っていた。
ぜひとも一聴の価値ある曲である。
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似顔絵(高橋克実さん・「龍馬伝」 西郷隆盛役) (portrait KATSUMI TAKAHASHI)

最初、高橋さんが西郷役と知って、
え? 何故?と正直思った。
でも、今は西郷さんにしか見えない。
西郷のイメージが、変わってしまったような気がする。
もっとも私の持っているのは、ごく一般的なものだけれど。
高橋さんが演じて、西郷にも迷いや細かい気苦労があったのだろうと、
何かとても人間的なものを感じるようになった。
このドラマに出てきた人たちは
みんな何か大きな果実を得ているのではないだろうか。
勝手な視聴者の想像ですが。
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似顔絵(大江麻理子さん 2) (portrait MARIKO OE 2)

「もやもやさまぁ〜ず」のマドンナ、大江アナ。
この人の人柄の良さと、
たたずまいの美しさで、
ゆる〜い企画の番組が(失礼!)、
とても柔らかい雰囲気になっている。
この品の良さは、懐かしい。
動画で、倍賞千恵子さんの若い頃の映像を見たら、
大江さんに通じる品の良さを感じた。
ああ、この人は、昭和の女性のとてもいい部分を、
いまだに持ち続けている人なのかもしれない、と
勝手に得心してしまった。
私の愚説はともかく、大江さんが多くの人に
なにかほっとする安らぎを与えているのは確かだろう。
末永く、活躍してほしいと思う次第である。
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うたのイラスト(日本晴れだよ)

この歌は、盆踊りの定番曲だと思っていたのだが、
あまりにも情報が少ないので、
知っている人が少ないのかな、と疑っている。
歌ったのは、あの村田英雄と島倉千代子。
大御所の組み合わせで、豪華である。
曲調も明るく、盆踊りにとてもふさわしい。
演奏もにぎやかな感じだ。
歌詞も知りたいし、曲自体も聴いてみたいのだが、
Youtubeにもアップされてはいないようだ。
昭和36年の発売らしい。
当時、盆踊り用の新曲として、かなり広い範囲に
流布されたのではないか、と思う(実際はどうだったのか)。
個人的に、夏のBGMとして欠かせない曲の一つなので、
何か情報が欲しいところである。
というわけで、やはり盆踊りの時の
浴衣姿のおねえさん、という絵柄で。

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