男子100mで9秒台に突入するかどうか、大変注目を浴びている陸上競技だが、一方長らく沈滞して淋しいのが距離を競う跳躍競技、走り幅跳び・三段跳びである。
どちらも現在の日本記録が出てからずいぶん時間が経っている。走り幅跳びの森長正樹の8m25が1992年、三段跳びの山下訓文の17m15が1986年である。
先日、山下航平選手が16m85をマークしてオリンピック参加標準記録に到達したが、この記録は52年前の東京オリンピックの優勝記録と同じである。このままでは出場しても予選突破がなるかどうか、というところではないか。やはり17mは突破しないと戦うのは難しいだろう。かつてオリンピック3連勝した種目だけに、復活が望まれる。走り幅跳びも同様にかつて日本人が世界記録を持っていた時代もあった。「跳躍日本」の再来を夢に見るのは高望みだろうか。