テレサ・テン(中国名、麗君)の1983年のアルバム
「淡淡幽情」は、傑作です。
中国の古い詩に新しいメロディーを付けて
情感たっぷりに歌っています。
何というジャンルに分類したらいいのか分からない、
いや、分類など無意味だと思わせるほどの、
質の高い作品群で、
特に私はその中の「臙脂涙(イェンジーレイ)」という曲が好きです。
「臙脂」というのは化粧に使う紅(べに)のことです。
咲き誇る花も、いつしか雨や風に打たれて散ってしまう。
散る花を見て、遠く離れた人を思い、
人生のはかなさをしみじみと歌っている。
元の詩が、簡潔なだけに、
紅を差しながら、涙にくれる女性の姿が彷彿として来ます。
といっても演歌風な過剰なところがなく、
抑制された折り目正しい歌い方で、それが一層情感を高めている。
アジア的なものの美しい結晶、と言ったらよいでしょうか。
「淡淡幽情」は、傑作です。
中国の古い詩に新しいメロディーを付けて
情感たっぷりに歌っています。
何というジャンルに分類したらいいのか分からない、
いや、分類など無意味だと思わせるほどの、
質の高い作品群で、
特に私はその中の「臙脂涙(イェンジーレイ)」という曲が好きです。
「臙脂」というのは化粧に使う紅(べに)のことです。
咲き誇る花も、いつしか雨や風に打たれて散ってしまう。
散る花を見て、遠く離れた人を思い、
人生のはかなさをしみじみと歌っている。
元の詩が、簡潔なだけに、
紅を差しながら、涙にくれる女性の姿が彷彿として来ます。
といっても演歌風な過剰なところがなく、
抑制された折り目正しい歌い方で、それが一層情感を高めている。
アジア的なものの美しい結晶、と言ったらよいでしょうか。