メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『エネルギーをどうする』(童心社)

2013-09-24 17:39:06 | 
わたしたちの生きている地球4『新しいエネルギーがわかる本 エネルギーをどうする』(童心社)
桐生広人/著

身近なエネルギーの種類や、枯渇状況、新たなエネルギー開発が、写真やイラストで分かりやすくまとめられている。
世界で唯一、原爆を落とされた日本が、他国より積極的に原子力発電を推進しているって皮肉だな


【内容抜粋メモ】



●一次エネルギー
「一次エネルギー」石油、石炭、天然ガス、原子力発電用のウラン、水力、地熱。
石油、石炭などの化石燃料は「枯渇性エネルギー資源」と呼ばれ、あと何十年かでなくなるといわれるが、
その前に、地球温暖化による気候変動が深刻で埋蔵量が使用禁止されるかも。


炭素予算(カーボンバジェット)=炭素排出許容量
気温上昇のスピードは加速し、ここ50年間は過去100年のほぼ2倍あがった
生態系が適応できる環境を守るには、産業革命前から平均気温の上昇を2度以内におさえなければならない。
気候変動をおさえるには、化石燃料の使用をおさえ、二酸化炭素濃度の安定が必須。
グリーンピースの計算では、埋蔵量の約1/4しか利用できないと分かった。
100年後は、気温4度、海面が最大59cm上昇すると予測
再生可能エネルギーへの移行を一刻も早く考えないといけない。

UNEP(国連環境計画)


●化石燃料と地球温暖化
化石燃料の使用は、18C後半の「産業革命」からはじまった。
急激なエネルギー消費は、第二次世界大戦以後。


石油づけの日本
現状のまま使い続けると、あと42年でなくなるといわれる。
1日1人あたりのエネルギー消費量を石油に換算すると、1位アメリカ26L・・・9位日本12L。
エネルギーの75%は先進国で消費され、途上国のうち20億人が電気のない生活をしている。



産油国の中東は、値上げをもくろんで輸出をストップしたりして、
輸入国で2度の「石油ショック」があった。(1973、1979~1980)
第一次石油ショックの77%をピークに、2006年の石油依存度はLPガスをふくめて47.1%。
日本の石油燃料の供給割合は全体の83%と高い。


●相次ぐオイルの流出事故
1997年 ロシアのタンカー「ナホトカ号」が日本海で沈没。北陸地方沿岸にオイルが流れ着いた。
日本も中東からタンカーを使って、交通量の激しい東南アジアの海を通って石油を運んでいる。
長距離輸送の不要なエネルギー資源が求められる。


●天然ガス
化石燃料の中では、二酸化炭素排出量が少ない。
マイナス162度に冷やすと液体になり、体積も1/600になるので、「液化天然ガス」としてタンカー輸送されている。
途上国の成長につれて、地域の需要が高まると、エネルギーの世界市場で奪い合う心配がある。


パイプラインの火災事故@ロシア


●石炭
数世紀にわたって支えられる量がある。
産出地域が世界各地にあり、供給が安定している。
しかし、石炭は燃焼すると、さまざまな有害物質を発生する。
イオウ酸化物、窒素酸化物、煤塵、いちばん多いのが二酸化炭素。

日本は世界で6位の石炭消費国/驚
日本の電力会社は、石炭を「21世紀のエネルギー」として発電用石炭の使用量を増やした。
公害物質をのぞき、発電効率を高める「クリーン・コール・テクノロジー」をすすめているという。

「CCS」
発電所などから発生するCO2を、他のガスと分けて、地下に貯留したり、海洋に隔離する技術。


原子力発電



日本は先進国の中でもまれな原子力発電の推進国。
原子力発電は、二酸化炭素を出さないから、もう20基ほど必要だといっている。

原子炉でウランを燃やしつづけると、ストロンチウム90、セシウム137という強い放射能をもつ核分裂生成物ができる。
「使用済み核燃料」は、強い放射能をもつ核のゴミ。
「再処理」により、大量の高レベル放射性廃棄物「死の灰」となる。

「放射性廃棄物」
高レベル放射性廃棄物は永久管理が必要。ウラン鉱の放射能レベルに下がるのは1万年後といわれる/驚

プルトニウムは原爆の材料になり、再処理すると大量の放射能ゴミが出るから、アメリカやヨーロッパでは再処理をやめた。

日本はフランス、イギリスの工場に再処理の大部分を委託している。
その工場から海に流れ出る廃液の放射能レベルは、自然の放射線量の1700万倍といわれる!
子どもたちが「白血病」になる率が高い。

 

プルトニウムや、高レベル放射性廃棄物を日本に運ぶ海上輸送は、事故の危険性があり、航路や日程を秘密にしているため
通過する国や、環境団体から強く非難されている。
輸送ルートは、六ヶ所村~ラ・アーグ再処理工場まで。

放射性物質は、何万年も管理しなければならない。


●プルトニウム
ギリシャ神話の「地獄の王プルートーン」から名付けられた
一度つくりだされると、半永久的に消えない物質。


高速増殖炉
プルトニウムを効率よく増やして、永久にエネルギー源を得ようとしている。
「核燃料サイクル」は、ウランを使い捨てしなくてもよい。

「もんじゅ」の事故

高速増殖炉の技術は難しく、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど開発をやめた国が多い。
地震などの衝撃に弱く、核暴走(小さな核爆発)しやすい構造。

1995年、「もんじゅ」の事故が起こり、通報の遅れ、嘘の報告などが非難された。
「絶対に起こらない」と安全性を強調した結果の大事故だった(同じこと繰り返してるなあ・・・
その後、ナトリウム漏れ対策工事が進み、原子力委員会が再開を承認したが、
トラブルが相次ぎ大幅に遅れている(ウソみたいな話だね

青森県の六ヶ所村に大きな再処理工場を建設中。延期が繰り返され費用がかさんだ。

日本は、イギリスとフランスに約38トン、国内に約6トンのプルトニウムを持っている。

「MOX燃料」
ウランにプルトニウムを混ぜて使うプルサーマルを2009年から開始。
ふつうの原発より放射能の強いプルトニウムのため、不安を感じる市民が大勢反対している。


●軍事利用への懸念
軍事利用につながる余分なプルトニウムは持たないという大原則にもかかわらず、
日本は需要を上回るプルトニウムを持つことが分かったため、「核武装しようとしているのでは?」と疑われている。


チェルノブイリの事故
1984年。原子炉内の放射能のうち10~20%が放出された。
消火活動した消防士ら31人が急性放射線障害で数ヶ月で亡くなり、
後片付けのために働いた60万人のうち、5000人以上が9年間のうちに放射能が原因で亡くなった。
少なくとも900万人の市民が汚染された。

国際原子力機関(IAEA)は「住民に健康被害はない」と発表したが、多くの子どもが白血病で亡くなった。
ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの3共和国で「甲状腺がん」が大幅に増えた。


アメリカのスリーマイル島

1979年、原子炉が燃えて溶けた/驚
当時としては最新の原子力発電所だった。
住民に避難勧告が出たのは3日後。周辺ではがんの死亡者増加、植物の発育異常が起きている

放射性要素が漏れた時のために、薬品のヨウ素剤を飲めば予防できると発電所に用意されている。


ビキニ事件

1954年、アメリカの水爆実験によりマグロ漁船第五福竜丸が被爆、
乗組員が急性放射能障害になり、半年後、久保山愛吉さんが亡くなった。
日本に初めて大きな市民運動「原水爆禁止運動」が生まれた。


地球温暖化対策として、原発の導入機運がふたたび世界で高まっている。
1基の建設に数千億円かかるなどで踏み切ってない国が多い。
日本はエネルギー資源が乏しいため、商業利用は分けて考えようとして批判勢力が育たなかった(命より金が大事?

再処理して得られるプルトニウムは72%以下という純度の低いもので、核兵器は作れないといわれたが、
アメリカは地下核実験に成功。
インドも行ったため、「核不拡散条約」「包括的核実験禁止条約」を発効させた(アメリカ以外が力をもつのはダメなのか
アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5カ国だけに核兵器が保有され、他国に禁止するのは不平等だとして、
インドとパキスタンは1998年、北朝鮮は2006年に核実験をした。


*************************************新しいエネルギー

「発電ロス」
活用できる割合は、火力発電は約44%、原子力発電は35%、残りのエネルギーは捨てられている。



原子力発電で使った海の水「温排水」が、海の生態系や気象条件に影響するといわれる
原子力発電所は、人口密集地に建設してはいけない、海水が必要だという理由で海の近くにつくられる
電気は、電線を使って長距離を運ばなくてはならず、コストがかさむ。


コ-ジェネレーション

燃焼により発生した熱で発電し、残りの熱も使おうというもの。
すべてのエネルギー効率が80%以上に向上するといわれる。

これからは、小さな発電所をたくさん分散させてつくることが必要。
電線が短くてすみ、廃熱も各家庭に届けられる。

地下に火力発電所を設けて、家庭や公共施設に送り、廃熱で温水プールにしている。
電力会社以外の者がコ-ジェネレーションでつくった電気を売ることは禁止されていたが、
1995年にこの法律が改正され、一部では電気を自由に売買可能になった。

大きな工場で自家発電して得られたエネルギーの余りは捨てられている。
コ-ジェネレーションは、2008年には全国の電力用発電設備の約3%を占めている。
今では、家庭でも「燃料電池」という小型のコ-ジェネレーションが利用可能。


●電気の売買
余った電気を電力会社に売れると効率的に利用可能。
太陽光発電などの再生可能エネルギーと蓄電池を結びつけて、コンピュータで調節する「スマート・グリッド」の研究が進んでいる。


●太陽エネルギー
自然エネルギーの1つ。3kwのシステムで、年間3000kw以上発電できる。
これは、電気代が月6000円程度の家庭なら、1年分の電力を充分まかなえる
電気の消費量が少なければ、電力会社に払う電気代より、電力会社から受け取るほうが多くなる。
今はまだ3kwの発電に200万円程度の費用がかかるから、たくさん普及が進むとよい。

アメリカの砂漠地帯では、何百枚もの太陽電池を設置し、火力発電所並みの電気をつくる太陽光発電所がある。
日本政府は1994年に、一般住宅向けの太陽電池の設置を支援する補助金制度を設けて徐々に増えた。
10年後に制度を廃止して、伸び悩んだ(なぜ廃止?

新エネルギーに熱心なドイツは、2000年に「固定価格買取制度」を設け、2006年にはスペインも制度を進めた。
「固定価格買取制度」を導入している世界の国、州、地域は累計63以上ある。

もともと日本は、太陽電池開発先進国で、生産量も世界の約1/4を占めていたが、2005年に補助金制度を廃止した。
この政策の失敗を批判され、2009年に復活させたが、全量買い取りを求める声が高まっている。


●風力発電

太陽光より安い。海に囲まれた日本には適地がたくさんある。
実現すれば、国内の年間消費電力量の約1割が得られるといわれるが、
渡り鳥がぶつかる、写真を撮ると風車が写って目障りだという声がある
逆にこの景観を観光名所とする案もある。


●バイオマス発電
生物体をエネルギー源に使う発電。サトウキビの屑などからエタノールをつくり自動車用燃料として利用。「バイオディーゼル」

アメリカではトウモロコシからつくる燃料が推進されたが、
世界的にトウモロコシの需要が高まって値上がりし、食糧供給に問題が起きているため、
非食物用の植物の利用が進められている(難しいねぇ・・・

雑木・雑草等からメタンガスをつくって発電するものもある。
廃木材は、木質ペレットをつくり、暖房・給湯に利用可能(森林伐採にならないかい?


●燃料電池
宇宙船の電源として開発された発電機。軽量で小型なので、電気自動車の電源としても注目されている。
窒素酸化物などの発生も少なく、騒音や振動が小さいことから、マンションや公共施設の地下などでも利用できる。


●地熱発電
火山の地熱を利用する方法。日本では多く活躍している。
1位はアメリカで300万kw、日本は5位で約50万kwの電力が得られる。


●波力・潮汐発電
海の波の運動を利用した方法
日本の海岸は、波力エネルギーが大きいので期待されている。


●小規模水力発電
最初の設備建設費は高いが、できてしまえば整備だけで、燃料を使わず、ほぼ半永久的に発電できる。
現在の原子力発電の約4倍もの能力があると推定されている
しかし、環境や生態系に悪い影響を与える。
昔からあるたくさんの水車小屋を発電所にかえて利用する案もある。


●「低炭素社会」をめざす
化石燃料の使用から出る炭素を増やさないよう、交通・経済・社会のシステムを変えること。
「安い石油とガス」の時代は終わろうとしている。ウランもかぎりがある。

グリーンピースは、太陽光・太陽熱・風力・バイオマス・地熱・水力などの再生可能エネルギーで
世界のエネルギー需要の半分をかまなえるという研究報告をした。

原子力発電の段階的廃止、化石燃料の消費も大幅に削減できるとしている。
2007年までの7年間の成長率を、さらに7年間続ければ、原子力発電所がなくてもエネルギーの供給は十分になるという。
(早く脱却できるといいのに・・・て、もうすぐ7年後じゃん


巻末には、身近なものからエネルギーを作る実験方法などが分かりやすく書いてあった。

●身近なソーラーシステム
電卓、腕時計、ソーラーカーのおもちゃなど。

●太陽電池
太陽電池のセルに、太陽光が垂直に当たるのがもっとも効率がよい。
高度なソーラーシステムでは、太陽を追って向きや角度を変えられる。
日差しが弱い時、夜間は、電気を蓄える蓄電池がシステムに組み込まれている。

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自閉症スペクトラム@サイエンスZERO

2013-09-24 17:08:56 | テレビ・動画配信
最近の気になるトピックス。

コミュニケーションの根源に迫る ~自閉症スペクトラム最新研究~@サイエンスZERO
コミュニケーションが難しい原因は赤ちゃんの頃までさかのぼるって研究にびっくり。
笑顔の交換も立派なコミュニケーション手段だもんね。
実験で、録画した母親の映像では、赤ちゃんは反応を示さなかった。どーして録画だってバレたの!?

 
6ヶ月の赤ちゃんの視力は0.1~0.6でボンヤリ。
好きなものをじぃーーーっと見つめる性質がある赤ちゃんは、自分を見ている目に興味を示していた。


 
ポイントは「視線」。
子どもの最初のコミュニケーション手段は「指さし」。
指さしたものの名前を親が言うことで、言葉を覚えていくという/驚

「同じものに注意を向けてほしい。注意を共有してほしいという「指さし」は、
 言語発達にも関係している、非常に重要な第一歩」(教授談

大人もまた喋っている人を見て+会話を追っていることがコミュニケーションと深く関わっている。

番組で紹介されていた自閉症スペクトラムの男性は、子どもの頃から話の輪に入れなかった。
就職活動の際、面接で最低評価をもらったのがショックで3年間ひきこもる。


コミュニケーションの病院なんてあるんだ/驚
患者数が増えすぎて、対応できない現状。

 

自閉症スペクトラムの疑い
自閉症スペクトラムのヒトは視線の動きが不安定でヒトと違うところを見ている
原因は、赤ちゃんの時、自閉症スペクトラムのリスクが高い乳児は視力がよくて、
普通のヒトには見えていないものに目がいってしまうからではないか。

「目が合うのがイヤだ」という男性。電話応対も苦手(分かる
でも、集中力が高いため、データ集計で実力を発揮しているなら、それも立派な個性じゃない?

今は自閉症スペクトラムは、早期に診断でき、トレーニングによって変えていくことができるようになった。
「自閉症スペクトラムの子どもは、セラピストが関わると背中を向ける、自分だけ違う遊びをしようとする」

【ESDM(Early Start Denver Model)】
1.楽しい遊びの延長線上に、セラピストの視線を合わせる訓練。
2.セラピスト自身がおもちゃになる。
3.視線が一瞬でも合えば褒めることで、ヒトとの関わりが楽しいものだと思わせる。

ヒトのコミュニケーションも科学でいろいろ分かるようになってきてるんだね。



あまちゃんファン感謝祭~じぇじぇじぇ祭り~
 
出演者がそれぞれの好きなシーン、大笑いしたシーンを挙げた。
ヒロシが笑ったのは、アマソニのコスプレ(ほんと何度見ても爆


ゲストの良々はマルクスブラザースのTシャツ着てた!


吹奏楽でオープニングテーマと♪潮騒のメモリー を演奏。合奏にちょうどいいねv
高校野球でもたくさん流れたらしい。


 
北三陸では「ジオパーク」への登録を目指しているそうな。
豊富な自然をそのまま残して観光にも役立てるって、いい取り組みだね。



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『ローティーンのための食育2 健康な体と栄養』(小峰書店)

2013-09-24 16:47:14 | 
『ローティーンのための食育2 健康な体と栄養』(小峰書店)
藤沢良知/監修

体のことを考えるにつけ、体をつくっている食べ物や栄養素のはたらきも知りたくなって借りてみた
納豆って万能の健康食材なんだな/驚


【内容抜粋メモ】
偏食、孤食、スナック菓子の食べすぎ、肥満、過度なダイエットなど多くの問題がある。

●成長期と骨

身長の伸びには、体を支える役目をはたす骨の成長が関係している。
両端にある「成長軟骨層」が伸びる。大人にはないが、大人になっても骨は少しずつ作りかえられている。
約5年で骨はすっかり新しくなる。
食事のとり方、睡眠、運動が骨の成長に影響する。

日本人はカルシウム摂取量が少ない。
カルシウムは、心臓や神経のはたらきに深く関わっていて、病気や怪我にも重要な役割をはたしている。
食事でカルシウムが充分とれない時は、骨に貯蔵されたカルシウムを溶かして調節している。
それが続くと「骨粗しょう症」になる。



リンはインスタント食品やスナック菓子に多く含まれていて、カルシウムの2倍以上とると、カルシウムの吸収率が下がるから注意。

寝ている間に、体内ではさまざまな物質が出て疲れをとったり、骨や筋肉を成長させている。
「成長ホルモン」は睡眠中に多く出る。
昼間に運動すると、さらに多くの成長ホルモンが出て、骨が強くなる。
睡眠に関わる「メラトニン」は、年齢が小さいほど多く出る。


●体重ってなに?
肥満、太りすぎというのは、体の重さではなく、体内にどれくらい体脂肪があるか。
体脂肪には体を動かすために使うエネルギーが蓄えられている。
必須脂肪は、男性3%、女性12%。
貯蔵脂肪は、筋肉などで使わなかったエネルギーをためておく貯蔵庫。

「体脂肪計」
体に弱い電流を流して、電気の流れやすさの違いをもとに体脂肪を推定する。
できるだけ同じ時刻、環境ではかることが大切。

活動に使われるエネルギーを「消費エネルギー」という。
・基礎代謝量
・身体活動
・成長するためのエネルギー
使われなくて余ったエネルギーは、体脂肪として蓄積される。


「基礎代謝量」は、年齢、性別、筋肉量などで違う。筋肉量が多いと基礎代謝量が多い。
運動して筋肉量が増えれば、体脂肪を減らせる。

 

●ダイエット
見た目の良さには流行がある。
自分にちょうどよい体重を保つことがほんとうの意味でのダイエット。
栄養バランスのよい食事を、よく噛んで食べ、こまめに体を動かすことが、結局は確実で早道。
過剰なダイエットをすると、若くても骨粗しょう症になる危険性がある。


●疲れしらずの体をつくろう
疲れは、エネルギーのもと「筋グリコーゲン」を使い果たしたり、乳酸が筋肉中にたまるのが原因。
疲れしらずの筋肉をつくるには、いろいろな栄養素をとることが大切。
グリコーゲンを蓄えるには、炭水化物をしっかりとることが大切。
水分補給も疲れを明日に残さない工夫。


運動後は、グリコーゲンを回復させる食事をとること。運動後なるべく早く食事をするとよい。
トレーニングと休養をうまく組み合わせると、体機能はレベルアップする。
回復が不十分だと体の機能は落ちる。


たんぱく質
内臓、皮膚、髪、爪、消化酵素はたんぱく質からできている。
たんぱく質は20種類のアミノ酸が組み合わさってできている。
必須アミノ酸が不足すると、成長が止まることもある。

肉、魚、卵、牛乳・乳製品などの動物性食品は良質たんぱく質。
米やパンより、大豆はたんぱく質が多い。
炭水化物や脂質と同様、たんぱく質はネルギーのもとになる。

「アミノ酸飲料」
20種類あるアミノ酸の一部しか添加されていない。
牛乳のほうが約2倍含まれていて、ほかの栄養素もある


●力になる食べ物
・炭水化物
ブドウ糖、ショ糖、でんぷんなど。
脳や神経はブドウ糖だけをエネルギー源にしている。脳を正常に働かせるには、血糖値を維持する必要がある。

「血糖値」
血液中のブドウ糖のこと。脳が1日に使うブドウ糖の量は75~100g。


・脂肪
ふだん脂肪といっているのは「中性脂肪」のこと。
リン脂質は細胞膜を作る材料になる。
コレステロールも脂質の仲間。


●舌

「味蕾」が味を感じている。
美味しさは、味のほかに、嗅覚、視覚、聴覚、触覚などの五感で感じている。


●大事な無機質
無機質は「ミネラル」とも呼ばれる。


ヒトの体内には約4gの鉄がある。釘にしたら約6本分。
鉄はカルシウムについで摂取量が少ないと心配される栄養素。とくに若い女性に少ない。
1日に体外に出る鉄は、大人の男性約1mg、女性約1.4mg。
肉、魚、ビタミンCを含む食品といっしょに食べると鉄の消化吸収率が倍増する。

ヒトの体は体重の約1/13が血液。そのうち1/3が流れ出ると生きていけない。
体重50kgなら、血液は約3.8Lだから、約1.3Lが失われると死んでしまう。


●水

ヒトの体の60%は水分。15%の水分がなくなると命が危険になる。


●免疫力
 
体内ではウイルスを「自分でないもの」と認識して「抗体」がつくられる。
50年前は結核で亡くなるヒトが多かったが、医療の発達にくわえ、食生活が豊かになったため減った。
粘膜は、体外から侵入してくる細菌やウイルスと最初に出会う場所。
ビタミンA、Cは粘膜を健康に保つ。


ビタミン
ビタミンB2には、皮膚や粘膜を健康に保つはたらきがあり、不足すると口内炎ができる。
(チョコラBB飲んでも治らないけどね/涙



「5 A DAY運動」
1991年、アメリカで、がん予防を目的に始まった国民健康増進運動。
「1日に野菜、果物を5品目食べよう!」と呼びかけている。


●噛む

いまの食事はやわらかいため、噛む力も回数も少ない。
すると、顎の骨がきちんと発育しないから歯並びが悪くなったり、虫歯になったり、脳のはたらきにも影響があるのではという話もある。

「噛むといいこと」
・肥満防止
・味覚の発達
・言葉の発音がはっきり、表情もゆたかに
・歯の病気予防
・脳が発達
・がん予防(唾液には食物中の細菌・発がん性物質を減らす作用がある/驚
・胃腸が快調
・全力投球できる


●消化吸収のしくみ
食べ物は「消化酵素」によって分解される。「消化」
食べ物は、小腸のひだ「じゅう毛」を通して吸収され、血液によって全身に運ばれる。


食物繊維
1日の目標摂取量は、男女とも20~25gだが、足りていない。
腸内には、ビフィズス菌、乳酸菌、大腸菌という微生物集団がすんでいる。
健康なヒトの腸には約100兆個の微生物がいるといわれる/驚



「腸内細菌のはたらき」
・ビタミンをつくる
・消化吸収を助ける
・体外から侵入した有害な細菌の増殖を防ぐ
腸内細菌は、食物繊維を食べて生きている。

腸内細菌によってつくられるビタミン:ビタミンB群、ビタミンK

うんちの成分は、食べ物のかす、腸内細菌、血液()。
1日に2000億個も赤血球が壊れて、うんちの色のもとになっている。
その他にも、食べ物のかすがいろいろな色をつけている。
必要量以上にビタミンがあると、うんちやおしっこで排出され、尿の黄色を強める。


●食事摂取基準



●6つの基礎食品群



●船乗りの命を救ったレモン
海賊以上に恐れていたのはビタミンC不足が原因でおこる「壊血病」。
航海にレモン、オレンジなどを持ち込むのが常識となった


コメント

ドラマ『半沢直樹』

2013-09-23 12:34:30 | ドラマ
ドラマ『半沢直樹』
出演:
半沢直樹:堺雅人
半沢花:上戸彩
渡真利忍:及川光博
黒崎駿一:片岡愛之助
近藤直弼:滝藤賢一
半沢慎之助:笑福亭鶴瓶
中野渡謙:北大路欣也
大和田:香川照之

「やられたら、やり返す。倍返しだ!」

なんだか視聴率上がりまくりなニュースを毎日見かけるうちに見ようかなって気になってきたw
金の話だから人気なのか? それとも嫌な上司や体制への復讐の話だから見てて胸がスッとするのか?
耐えて、耐えてってゆう日本人の好きな『おしん』の現代バージョンなのか?
胃が痛くなるストーリーだけど、会社の利益や効率を優先して、組織への服従が全てってゆうこれまでの働き方に
異議を唱えるテーマに皆共感を持ったのかも。


【内容抜粋メモ】(複雑なストーリーだけに間違ってたらスイマセン

●1話「やられたら倍返し!悪い上司に立ち向かうニューヒーロー誕生!!5億を取り戻せるか?社宅での妻たちの戦い出世か?友情か?」
大阪西支店の融資課長として、いきなり5億の損失を抱えているところから始まる。

「人のつながりを大事にしろ。ロボットみたいな仕事はするなよ」といってた父は倒産で自殺。
その父のために復讐を誓う重い理由で入行した半沢。
「俺はもっと上に行く。やることがあるんだ」と入行式で宣言する。
父の形見としていつも樹脂製のネジを大事に持っている。

支店の最優良店舗を目指して強引にことを進める支店長。
粉飾決算によって西関西スチールは倒産。東田社長は夜逃げ。
国税局の査察は、元金融庁の黒崎が行う。急に来て、ある特定の会社や個人を調べるために書類を調べまくる。
調べてたのは西大阪スチール。「まだどこかにとれるお金が残っているってことだ」

同期の近藤は、ストレスによる統合失調症を患っている。
妻・花は、社宅での妻同士の抗争に巻き込まれている。

「銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる

出向は島流しと同じなんだ
入行時の学生時代は不自然


●2話「悪い奴に倍返しだ!5億円を取り戻せ!!」
東田は5000万円を東亜細亜リゾートに渡して、物件を買っていた。
同じく連鎖倒産した板橋も協力したと思わせて東田と組んでいた。

「部下の手柄は上司のもの。上司の失敗は部下の責任」

「バンカー」とか「座敷牢」ってゆう言葉は、ほんとに使われてる業界用語なのかな?
世の中のサラリーマンの切ない気持ちに対して、半沢がやり返してくれてるってのが人気の秘密か。悲しいね。
てか、これって翔さんのVシネ『借王』(シャッキング)にも通じるかも。


●3話「クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切り者も出現」
裁量臨店=本部の審査セクションから審査役が支店に出向き、融資判断が正しく行われているかどうか検査すること。

東田がいた家の持ち主の小村は、病院で絶対安静の面接謝絶状態。
裁量臨店には渡真利も参加。無作為に選ばれるはずが、赤字企業ばかりが故意に選ばれていた。
ライターの来生(ダンカン)が5億の行方について調べる。
ねちねち責める小木曽さんは出向される



なにかあるたびに太陽の塔が映るね。あと天体とか。
みんなが預けてるお金が、日々どう使われているかが見えてくる。
現実の世の中もほんとドラマみたいなもんなんだな。


●4話「10倍返しなるか!上司と部下の裏切り」
浅野と東田は同じ中学の同級生。浅野も見返りをもらっていた証拠を探す。
東田は、家を突き止められても「自己破産申請」したから嗅ぎ回るなと反撃。
ティッシュボックスのマークで、東田の隠し財産の口座があるかもしれないと推理する。
隠し金は10億以上。口座は東田の女・未樹の名義。


父の言葉を守って身の回りの人をどんどん味方につけていくのもポイント高い。
銀行が合併しても「旧」と名のつく派閥争いをしてるのは可笑しい。
やたらとカメラ目線が多いね
花って妻の名で脅迫メール送ったら危険じゃないか?
銀行のトップにいける女性が少ないっていう花のセリフも聞き捨てならない。


●5話「半沢が出向に…!?生き残りをかけた戦」
半沢は東南アジアへの出向が決まる。
国税が来て、隠し財産をすべて託される未樹。
「浅野を許さない」という半沢に花は「浅野さんもご家族思いなんだよ」と言われて揺れる。
浅野の妻の必死の「よろしくお願いします」て言葉が泣ける。
半沢は東京本店へ栄転。絶対、香川照之がキーパーソンだと思った



花と一緒に出かけた夜景のキレイな場所どこだろう??
それに、サラリーマンの休憩にはなぜ缶コーヒーなんだろう?
銀行の金を使って投資やギャンブルって・・・・勘弁してほしい。


●6話(25分拡大SP)「5億から120億!東京で、倍返しなるか本店に異動した半沢は巨大な敵と戦う!!」
栄転して2年後。金融庁検査がある。
金融庁検査=銀行が正しい業務を行っているかどうか、融資取引に問題がないかなどを、金融庁の検査官が来て調査するもの。
もし問題が見つかれば、信用が失墜してしまう。

伊勢島ホテルの120億損失の件で同僚の時枝が外され、半沢が頭取から担当を任される。
金融庁検査に不利なこのホテルの再建をしなければ頭取の地位も危ない。

「引当金」が銀行の損失となれば株価暴落にもなる?から、120億円の損失補填と、経営再建が必須。
そんなに重要な役割がたった1人にのしかかるなんて重すぎるっ
今度、半沢と戦うのはホテルの女性専務・羽根(倍賞美津子)。
旧産業中央出身者の本丸といえる京橋支店の引継ぎが問題だった。時枝は出向が決まる(名古屋勤務はそんなにイヤ?

以前、ホテル経営を救った半沢を覚えていた湯浅社長は、再建計画を提出する。

「忘れてならないのは、我々銀行員は、銀行を守るためでなく、
 この国で働く人々のために仕事をしているということです。
 国民のための銀行でなくてはならないという思想を忘れてはならない。
 私たちは上司や組織のために仕事をしているのではありません」

侍みたい。時代は移り変わってもヒトの考え方はほとんど変わってないのか?

金融庁検査するのは黒崎。

銀行の金庫室は当然厳重なセキュリティだけど、ヒトのやることだから完璧じゃないねぇ。
花は旧産業中央出身者奥さまチームに入る。


●7話「半沢が土下座する!絶体絶命の大ピンチ」
金融庁検査は、同時刻に全国の主要支店に入る。
先代の絵画コレクションと美術館建設のためのお金が伊勢島ホテルの聖域。そこに賭ける半沢チーム。
自宅にホテルの資料があるという内部告発があったため、自宅調査を迫られる。
会長更迭を提案して検査を乗り切るが、たのみの綱のIT企業ナルセン破綻のニュースが流れる。
大和田は半沢の担当を外す。どっちも土下座を強要するって、なんだか古いな。
近藤はタミヤ電機で二重帳簿発見する。



ミッチーのスーツ姿も板についてきたね。


●8話「強敵ライバル登場!負ければ出向の危機」
半沢の次回の金融庁検査に向けて模擬検査が通れば、担当を続けてもいいと条件を出す。
頭取に責任を取らせて、大和田常務が乗っ取る計画。後任は大和田の息がかかった福山次長。
福山次長と半沢の一騎打ち。「片道切符の島流しに出航だ

タミヤ電機はラフィットという会社に3000万円も貸していた。
ラフィットの女社長の自宅は、大和田の家だった。
「転貸資金」=金融機関から借りた金を無断で又貸しすること。

握りこぶしをにぎる音とか、効果音がマンガっぽい。


●9話
「迂回融資」:銀行が融資出来ないような相手に顧客を通じて金を又貸しする詐欺行為。
湯浅社長にフォスターとの吸収合併が唯一の方法だと説得する半沢。
疎開資料の隠し場所を突き止めるべく、半沢を尾行する金融庁。
近藤はタミヤ電機社長の証言をとる。

「オレたちサラリーマンがYESとしか言わなくなったら、仕事はただの作業になっちまう。
 作業だけならロボットでも出来る。でもオレたちはロボットになっちゃダメなんだよ」

根室への出向を取り消す代わりに報告書をもみ消してほしいと頼む大和田。

半沢の子どものタカヒロ君って全然出てこないねw
それに花はデキすぎ。毎日、カンペキな料理を作って待ってるってゆう昔ながらの女性像。


●最終話
3日後の取締役会に提出すると頭取が約束したが、湯浅社長の証言の添付はまだ。
黒崎がさきの金融庁検査での半沢の態度が問題だったと報告する。

ついに半沢は、大和田に25年前の父の話をする。
「100倍返しだっ!」


近藤さんて、幸薄すぎ!

「銀行はけっして潰れてはならない。それにこだわって、自分たちのことしか考えなくなった」
て、まるきり政治にも当てはまるな。

てっきり昇進だと思ってた半沢に、頭取は証券会社への出向を命じる。
続編への期待が大だけに、狙ったエンディングか!?

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電気敷毛布がきた

2013-09-23 09:15:08 | 日記
父から電話があって、誕プレがけっこう好評でよかった、よかった。
ちなみに今年贈ったのは、歴女の友だちから聞いた、浅田次郎 『壬生義士伝』(ハードカバーは絶版のため、文庫本にした)と、
古本屋で見つけた松本城の資料。

父も歴史大好きで、『八重の桜』の舞台・会津若松のほか、出雲大社にも母と行ってきたとのこと。いいなあ!
次の大河の九州も行きたいと話していた。

母も元気で、しーちゃん話などいろいろ話してたら、軽く1~2時間経ってしまった。


10年選手くらいの電気敷毛布がさすがに古くなったから、LABIなどで探してたけど、
まだまだ扇風機やクーラーを売ってていつになるか分からないから、ネットで検索したら2000円弱で売ってるんだね/驚
注文して数日で届いたv 寒くなるのも早いから、間に合ってよかった。


さて。気がつけば、スカパラの新譜をしばらくチェックしてなかったな、とはたと思いついて図書館で借りてみた。

PARADISE BLUE/東京スカパラダイスオーケストラ

冷牟田さんが抜けて最初のアルバムか。
これまでのテイストを引き継いでいる雰囲気。


WORLD SKA SYMPHONY/東京スカパラダイスオーケストラ
まっ黄色なスーツとロゴの感じが初期アルバムっぽい雰囲気のジャケ。
1人だけ振り向いてるガモさんのヒゲが怪しすぎ/爆


5曲目なんかひやむんが書いた曲みたい。

タミーはまた声を変えようとしてる?w
以前、コラボった時に「またこの声かよって思っちゃう」てゆってたから。

谷中さんの詩は、その時どきに何を考えてるのか日記を読む感覚。

♪キミボク を斉藤和義さん歌ってるのかあ!
このアルバムのほうが力が抜けてて、いろんな要素が入ってて好きかも。


Walkin’/東京スカパラダイスオーケストラ
全員ダークスーツでキメた9人の写真。半身が影のショットも渋い。
北さんが書いた5曲目いいねv
お!欣ちゃんがまたヴォーカルしてる曲もある。
エゴの良恵ちゃんは、意外とフラットな声で歌ってる。
大好きな♪Brazil が入っててあがった

追。
昨日の「モヤさま」で♪HOLE IN ONE かかってたなv

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ドラマ『いねむり先生』

2013-09-23 09:05:19 | ドラマ
ドラマ『いねむり先生』
監督・脚本:源孝志 ED曲:♪眠りにさそわれ/井上陽水
出演:西田敏行、藤原竜也、阿部サダヲ、余貴美子、谷原章介、大杉漣、美保純 ほか

 

阿部ちゃんが出演するってことで予録。ひさびさじぃ~んと泣けるドラマを観た。
『麻雀放浪記』を書いた人っていったら、以前劇場で観た人? 同一人物には見えなかったけど。

『明日泣く』@ユーロスペース


▼story
サブロー(伊集院静)は、妻・夏目雅子を血液のがんと言われる白血病で亡くし、アルコール依存症と幻覚に苦しんでいた。
漫画家・黒上は「会わせたい人がいる。チャーミングな人だよ」と言って、ギャンブルの神様とも呼ばれる阿佐田哲也に引き合わせる。
阿佐田は、「ナルコレプシー」という病を患っていて、場所や時間構わず眠ってしまい、金縛りで幻覚を見る。
いつ食べれるか分からないという不安から、起きてる間はつねになにか食べていて、1日6食という日々だった。
サブローが故郷の山口に帰りがてら競輪をするというので、阿佐田は「一緒に行きたい」と頼む。
こうして2人の「旅打ち」が始まる。。。


「ギャンブルで蔵を建てた人間はいない。6勝4敗が理想。
 人生も同じ。コツコツと積み上げて、最後に6つ勝ってればいい」

「バクチでスッた金は、バクチで取り戻す」

阿佐田は、「先端恐怖症」「球体恐怖症」もあったという。
一方、サブローは、黒い馬に乗った黒い男たちに囲まれ、威圧されるという幻覚から逃れられない。
「それは愛する人の死の恐怖だろう。なすすべもなく、ただ見てるしかない」と分析する阿佐田。

伊集院静と夏目雅子のくだりは自伝だろうか?
7年の交際でようやく結婚し、マンションで暮らしはじめてわずか2ヶ月で夏目が発病。
白血病の告知はせずに7ヶ月の闘病。
医師から「明日死んでもおかしくない」と言われ、仕事を全部キャンセルして付き添ったが、
入院して209日目で他界。

「泣いている時の顔を後生大事にしても彼女はちっとも嬉しくないと思いますよ。
 なぜ7年間で嬉しかったことを思い出してあげないんですか?」(阿佐田

ドラマの中で終始いい風が吹いてるなぁ!



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notes and movies(1997.7~ part1)

2013-09-22 10:51:54 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は薄いオレンジ色のノートからご紹介。後半はアジア映画にも目覚めたっぽい。

  

photo1:ノート開くといきなりモルダーとスカリーの2ショットv
photo2:この頃はゲーセン、プリクラ、遊園地にハマってたw
photo3:家族で台湾に行った。

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『クラッシュ』(1996)

監督:デビッド・クローネンバーグ 出演:ジェームズ・スペイダーデボラ・アンガー、ホリー・ハンター ほか
クローネンバーグが放つこの衝撃。暗闇にライトが揺れ、シルバーの文字が迫っては消える最初から
けだるい音楽とセリフの中で演じられる倒錯の性の世界。ここまできたかヒトの欲望の限りなさ。
カーフェチ、スピード狂、サド・マゾヒスティック、なんといおうか、生死の危険、極限のスリルに快感を覚える、
なさそでありそなとんでもない世界を垣間見た感じ。

ホリー、全身鉄パイプだらけのロザンヌ・アークエットほか美女の大サービスな競演といい、
J.スペイダーの退廃ムードがハマってる美しいヌード(インタビューでそればかり言われて機嫌を損ねた)、
過激なラブシーン(同性相手も含めて)、観る側も思わずひき込まれそうになるほど妖しく美しい映像。

ラスト、妻を事故らせ、殺したかと焦り悲しむどころか「この次はきっと・・・」と終わるあたり、
『セブン』他のスプラッタサイコより怖い。「愛のある精神障害だ」(たしかそーいってた)てあり
「交通安全のプロパガンダにウンザリしてた。事故ってかえってスッキリしたくらいだ」
1人1台車をもっている時代。事故のニュースも日常茶飯事。そのスキをついてヒトの精神的危機を訴えるショッキングな1本。


『海底2000マイル』(1996)
監督:マイケル・アンダーソン 出演:ベン・クロス、リチャード・クレンナ ほか
やっぱり原作のスゴさとの違いばかり気になって見劣りする。女性を加えたのはいかにもハリウッド映画らしい。
ネモ館長は自分から「ネモです」「ノーチラス号です」なんて説明したり、女を口説いちゃいけないよ!
「彼女は処女か?」なんて聞く、ただの根暗いスケベオヤジみたい。

海底探検ではネモが嫉妬からネッドの潜水服にフェロモンを塗ってサメに襲わせたり、もーなんだか分かんない。
「私は外界を憎んではいない。否定してるだけだ」とだんだんネモの人格が歪んでいく。

深海で巨大イカならぬ巨大ヒラメお化けみたいなのにくわえられて退治しようとした部下はあっけなく消化されちゃうのに、
ネッドはシンガポールで別れた妻の思い出話までして、銛を打ち込んで消化液かけられてもピンピンしてる。
なんでレーザー光線が効かないのに、銛と爆弾で助かるんだ
で最後はなんとネモ自らが決心して3人を海上へ解放し、ゴムボートまで貸してくれるし。

これで原作を元にしてるっていったらヴェルヌは怒り出すかも。
ま、前作のノーチラス号に比べればひと周り大きくてそれほどちゃっちいつくりじゃなくなったし、
実写で海中を撮れるから海中シーンはキレイ。
原作を読んでなければ、それなり感動したかも。CGや特撮技術で前作より映像はクリア。


『アディクション』(1994)
監督:アベル・フェラーラ 出演:クリストファー・ウォーケン、リリ・テイラー ほか
近年のドラキュラもののロマンティック系と対照的に『ゾンビ』や『デモンズ』系じっとりくる怖さ。
血みどろシーンでも生々しい醜悪感がないのはモノクロのおかげ。ウォーケンのシーンがもっとあればいいのに。
彼の吸血鬼を吸う吸血鬼役もっと観たい。『キング・オブ・ニューヨーク』『ボディ・スナッチャー』の監督。
ベトナム戦争やナチ虐殺の本物写真をアップに撮り、フツーのニンゲンの中に存在する邪悪さの怖さが伝わる。

でも、何千年も前からこんな調子で増えてたら、今ごろはとっくに世界中が吸血鬼のはず。
戦争、殺戮とヒトの歴史は、同類の生き血を吸い続けてきた。歴史の過ちからヒトは何も学べないといわれても納得。
テイラーのいかにも演劇っぽい演技も迫力。けしてリブ・タイラーにはできない役。
東京ファンタスティック映画祭の受賞作らしく、主催者のオヤジの前説がやけに長い。
ウォーケンはクローネンバーグの『デッドゾーン』でも受賞して来日したらしい/驚
作品中に「裸のランチは読んだか?」てセリフあり


『フェティッシュ』(1996)
監督:レブ・ブラドック 出演:アンジェラ・ジョーンズ ほか
チープだけど憎めない短編映画ってとこ。本当はすごい怖いことなのに、
これだけ殺人事件が日常茶飯事になると、それをおちょくるコメディがあってもあまり驚かない。
最初の味のある事件スケッチのクリップのポップさといい、この残虐かつ軽いノリはまさにタランティーノ。
スペインの熱い空気をスパイスに、途中で前作の犯人写真(タランティーノともう1人)が出るサービスまであり。
ジョーンズのコケティッシュではじけた演技が今作のメイン。


『バードケージ』(1996)
監督:マイク・ニコルズ 出演:ロビン・ウィリアムズ、ジーン・ハックマン ほか
次から次へとヒット作を飛ばし続けるロビンが、ちょっとだけスマートになって、抑え気味な演技で
ゲイ中年カップルの可笑しさ、悲哀、そして家族愛を演じた今作。
隠れコメディ派のハックマン、ダイアン・ウィースト、アップにも耐えられる濃くないオカマぶりで大活躍のN.レインがイイ。
サウスビーチってヌーディアンや同性愛者らが集まってるとっても自由なところなのね。
指輪やチェーン首輪、ちょっとした歩き方など、日本人には分からない「ゲイ風」ポイントに工夫ぎっしり、そんな勉強にもなる。
ショーガールに扮して逃げ出す時、思い切りハックマン顔なのに誰も気づかないのがおかしいw

「ヒトの数%は、必ず同性を好むよう遺伝子に仕組まれている」なんて説も現れるほど、
今や同性愛はポピュラーで映画界でもおなじみのテーマのひとつにまでなってるのに、
まだまだ生活の中では誤解や差別、プレッシャーが多い。
息子から「今でもまだ傷つくよ」とか「一晩だけよそに行ってほしい」なんて言われて
ゲイ両親の奮闘ぶりやショック、悲しみ、複雑な心境が伝わってくる。


『サロメの季節』(1984)

監督:クリストファー・フランク 出演:ベルナール・ジロドー、バレリー・カプリスキー ほか
これぞプチ・ブルジョワの世界か。遅く起きて昼じゅう浜辺で半裸で肌を焼いたり、ちょっと泳いだり、
冷たいものを飲んで、夜はパーティ、ディスコ、はたまた不倫、ひと夏の恋。
仏映らしく、言葉のやりとり、男女の駆け引きが巧妙で悲しい結末。
夏はこうして過ごしたいって見本みたい。暑い日差し、海、砂・・・
炎のようなロリータ、サロメと対照的な母(『妻への恋文』の女優)の大人の魅力がイイ。

「君にはゾッとする。君の未来の姿は分かってる。平凡な男と結婚して2人の子ども、血統書付きの犬、
 40まで俺みたいな男に出会わないかぎり夫には飽きる。でもそれで幸せだと思ってるんだ」
これまたキツイ文句だけど、真実は突いているかも。

ヒトを愛するって自分をコントロールできず、さらけ出すことなのかも。
「君は絶対母のような女らしさは身につかない」「愛してる」「君に似合わないよ」
すっかりしらばくれてクリスの犯罪は闇の中なの? 結局クリスは運命を変えられなかったのかしら?
小説のような構成。「エーゲ海に捧ぐ」もそうかな?


『ナッティ・プロフェッサー』(1996)
監督:トム・シャドヤック 出演:エディ・マーフィ ほか
nuttyは「一風変わった」だから、原題は「変な教授」。
この前の『ジキル博士はミスハイド』同様、CGふんだんに使って変身しちゃうSFコメディ。
肉の切れ目?も分からないメイク七変化もスゴイし、その上にエディのはじけた七変化演技が加わってトリプル変身。
どこまでもブラックな笑い。こんな家族いるんだろーなぁって思わせる親近感がエディの笑いのツボ。

「見た目じゃない。自分自身を認めることが大切だ」ってのが今作のテーマ。
ラストは七変化演技中のNG集でも笑わせてくれる。やっぱエディはコメディだよ。
メイクと比較するせいかスリムな彼が一段とハンサムに見えてくる。歌うシーンもあってプロ並みのノドも披露。
ダイエットブームの中でこれでもえーじゃないかっていいたかったのね、この作品は。


『エビータ』(1996)

監督:アラン・パーカー 出演:マドンナ、ジョナサン・プライス ほか
昨年の話題をさらったマドンナ主演作。美しさそのままに円熟期を迎えた彼女が次に的を絞るのはオスカーか?
プライスも『ブラジル』の頃のマヌケな青年役が懐かしいほど見事に重い風格を備えた政治家を熱演。
マドンナの誘惑をはねて、M.グリフィスと新婚ホヤホヤのバンデラスも今作では美男美女の共演、
エヴィータを客観視しながらも敵味方なく心情を理解してるガイド役を務める。

♪Don't cry for me Argentina は、かつてカレン・カーペンターがその聖母の如き歌声でアルバムに吹き込んだもの。
今回はマドンナ自身が歌い、サントラも売れそう。
これはマドンナが敬愛するマリリンも含め、崇められたがゆえに悲劇的な運命をたどったヒロインに共通する「愛し愛されたい」という想い。
1人のニンゲンが崇拝され、一体どこまで限りないひとの欲望を満たせるものか?
しかし今、世界のヒロインとして、注目の的のダイアナ妃もエバも、
どんなに貧しくても美しい女性の微笑みで人々の心は一時救われるのだから。政治って時に単純なものだ。

マドンナは15歳の少女役から演じている。40歳過ぎたんだよね? 信じられないくらい透き通る白い肌に、完璧なプロポーション。
常に努力し続ける強靭な精神と、こんなにフェミニンなスタイルを両立できるなんて本当スゴイ。

「国民に言いたいことがあります」から始まる感動的な演説のこのテーマ曲。
実際の言葉を元にしたか分からないが「わたしは平凡で貧しい者です」と語る今作の圧巻でもあり、
国民が当時この演説にどれほど感動したか想像に難くない。


『マイ・ルーム』(1996)
監督:ジェリー・ザックス 出演:メリル・ストリープ、レオナルド・ディカプリオ、ダイアン・キートン ほか
製作指揮のロバート・デ・ニーロが自ら出演も兼ねて、昔なじみのストリープやダイアン、
前に共演したレオら演技派メンバーを集めて家族愛を静かに描いた作品。戸田奈津子さん訳。
高齢化と介護問題はアメリカでもかなり身近で深刻な問題。
自分と自分の家族の未来をとるか、親の老後をみるか、微妙で根の深い重大な選択だ。

「私はラッキーで幸せ者だ」「2人から愛されて?」「いえ、2人を愛することができて」というセリフは心に残る。
治療で抜けた髪、カツラをカットして若返るシーンや、ディズニーランドで出血したショックで失神するシーン等、
1つ1つのシーンの積み重ねで病気の不安と死への恐怖、克服する勇気が伝わる。
今作で今や大人気スターのレオをキートンは手ばなしで気に入ったとか。
憧れていた父に幼い頃、暴力を受けていたという複雑な役所をベテラン陣に囲まれながら、
その存在感は確かにしっかりしたものがあるのに注目。


『マーズ・アタック!』(1996)
監督:ティム・バートン 出演:ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ ほか
今年の話題作のひとつは最近のSF大ヒット作『ID4』含めすべてのSFパニック映画をおちょくったコメディ。
連帯を組んで飛ぶUFOののっけからのシーンは大げさ、テーマに合わせて美しいものがあるけど。
目玉クリクリ緑の体液、CGカクカク動きのエイリアンは、いかにも特撮で全然コミュニケーションもとれず殺戮ばかり。
せっかくの豪華キャストも次々現れては死んでく軽いノリ。
最近やたらめった映画で皮肉られる大統領やホワイトハウス(『ID4』では珍しくコテコテに褒めちぎられてた
本当にエイリアンが襲撃or到来してきた時の対応準備はできてるかな?

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notes and movies(1997.7~ part2)

2013-09-22 10:51:53 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『さまよう魂たち』(1996)

監督:ピーター・ジャクソン 出演:マイケル・J.フォックス、トリーニ・アルヴァラード ほか
世界中のマイケルファン待望の軽快な主演作。しかし相変わらず体の動きが軽い!
館中を駆け回るシーンだけでも絵になる動き。「永遠の少年」て言ったら怒るかな。全然歳とらないもの!

ゴースト映画も今やメジャーとなって、どんどんイメージがふくらむリアルな描写。
違和感全くない生きた人間とのからみが目玉。『大霊界』『ゴースト』の知識が役立つ。
どんな役でもスッキリさわやかなマイケル。スーツよりTシャツ、パーカー、革靴よりスニーカーなんだよね。
魂の世界でも銃の殺しがあるのは悲しい。墓番人やら成仏しない方にも役割があるんだ。
骨のズレちゃってる老判事ユーレイは味がある。これメイク?


『ミセス・パーカー』(1994)
監督:アラン・ルドルフ 出演:ジェニファー・ジェイソン・リー ほか
若手実力派女優リーが今回演じたのは、毒をもち、飲んだくれ風な喋りで皮肉を言いつつ、ほだされやすく
いつも孤独と生きる苦しみ、不安を抱えている女性詩人。
むせかえるタバコの煙とあらゆる酒が秘密に運ばれた禁酒法の時代と、モノクロで描かれる晩年の淋しい日々。
アンドリュー・マッカーシー、マシュー・ブロデリックほか若手実力派の間で
やはりキャンベル・スコットが微妙な愛情関係で難しい役所を押さえている。

中島みゆきのどっぷり節にハマった気分。つくづく人生って過酷で長いものだって思わされる。
彼女の人生に幸福だと思える時期があったとしたら、チャーリーとの恋愛時期だけ?
こーゆー自堕落っぽくてキッチュ、コケティッシュさがリーの魅力。
小柄な体から発する存在力、演技力は素晴らしく、1人の女性をどっしり見せてくれる。


『ジョージア』(1996)
監督:ウール・グロスバード 出演:ジェニファー・ジェイソン・リー ほか
こちらのリーはガラリと変わって堕落した生活に純粋な心を持つパンクロッカー。
オーティスの♪FA FA FA 、ルー・リードの♪Walk on the Wildside を子守唄に歌ったり(こりゃヤバイ)、
昔の使い方がイカしてるけど、♪The Piano's drinking, not me ていうラストのT.ウェイツの酔いどれ歌唱と違って、
本職が女優のリーの歌は、演技か地かちょっと頂けない。V.モリソンの歌を歌う長い盛り上がりのシーンも聴くのが辛い。
「書かないわ。just made them up」ってセリフやファンと同棲したり、雰囲気はジャニス風。
愛を求めて自分を痛めつけていく様子がとても痛々しい。

感情も情熱もなく歌う姉のほうが売れて、苦しみをストレートに叫べる妹には声の技量がないってのは皮肉。
ドラッグの深刻さも同時に克明に描かれているのがポイント。
♪hard times no more ってあの歌はこのために作ったの? 誰かのなんだっけ?
姉役の女優はどこかで見た気がするけど、すごくうまいキレイな声は本物?
セイディの歌う♪Almost Blue もイイ曲だけど、ささやき声が小さい。


『シャイン』(1997)

監督:スコット・ヒックス 出演:ジェフリー・ラッシュ ほか
久々に感動で泣ける、心が洗われる作品。天才は平凡な環境からは産まれないんだな。
W.アレンみたいな早口で繰り返す喋り方はスゴイ。支離滅裂のようで実はドキッとする的を得ている。
その風貌から想像つかないピアノの音。全身が音と化す情熱と“輝き”が画面を通して伝わる。
難しい子役も素晴らしく自然。

「音楽は裏切らない。他は全てお前を裏切る。人生は厳しいが生き残らねば」
「父はもういないが、僕は生きてる。そして人生は続く、そうだろ?」

父の人生観も真だけど、人生それほど悪かないのも真。勝ち負けは重要じゃない。原作も興味深い。


『ファーゴ』(1996)

監督:ジョエル・コーエン 出演:フランシス・マクドーマンド ほか
お手軽な殺人もの、ロマンス、アクション、スピード、銃一点張りのアメリカ映画スタイルを打ち破ったこの叙情性、
血生臭くて人情的、ラストはしっかり悪の贖罪、人生の重さを考えさせる作品。
どこまでも真っ白に罪も血も清めて隠す「雪」という大自然を舞台にしてるのがポイント。

町の名だけで絵になるってイイね。日本の町の名じゃほんとカッコつかないもの。
「人間はおかしくて悲しい」ってキャッチも大成功。

やはりオスカーとっただけある、妊婦で頭のキレる人情味あふれる女性警官の存在が大きい。
田舎町のゆったりした時間、訛り、ちょっとおかしな間とかが上手い。
犯人の特徴を皆「ヘンな顔だった」しか覚えていないのが笑える。

「私には理解できない。はした金のために人生を棒に振るなんて。人生にはもっと大切な意味があるはずよ、分からない?」
と説く言葉が重く響く。
この気の弱い運のない男には同情すらしてしまう。
ゴロツキはあまりに多くの証拠を垂れ流していった上に、皆嘘がヘタなんだ。
真夏真っ盛りにしみわたる冬の冷たく透明な空気が印象的。戸田奈津子さん訳。


『痩せゆく男』(1996)
原作:スティーヴン・キング 監督:トム・ホランド 出演:ロバート・ジョン・バーク ほか
書けば書くほど次々映画化されてヒットするS.キングの最新作は、呪いをかけられてどんどん痩せてゆく男の物語。
そのメイクやガツガツ無制限に食べる獣じみた姿の恐怖もあるけど、
それより自分の罪を認めず妻を陥れ、ジプシーを逆に呪う男の深みにハマる心の醜さのほうがよっぽど怖い。
でも、なぜキング作品には妻を殺す話が多いのか?
しめた!てギラギラ輝く眼が妙に怖い。コンビニ店主でキングも出演w


『猫が行方不明』(1995)
監督:セドリック・クラビッシュ 出演:ギャランス・クラヴェル ほか
観てから何日も経ってるのにすっかりメモとるのを忘れてた。
猫探しを通してパリの日常が気負いなく描かれているのはほのぼのムードでイイ。
アクションもなく、激しいラヴロマンスもないけど、ちょっと自信なさ気な女の子がフツーで共感もてちゃう。
こうしてなんてことない日常は過ぎてゆく。例の兄ちゃんの「人生なんて不公平なんだ」ってつぶやきが悲しい。


『ケロッグ博士』(1994)
監督:アラン・パーカー 出演:アンソニー・ホプキンス、ブリジット・フォンダ ほか
友だちのオススメ作品。健康食品にダンベル体操ほか多種多様な健康グッズブームをあざわらうコメディ。
マシュー・ブロデリックほか豪華キャストがブッちぎれてる中で、ジョン・キューザックがいまいちハジケてないのが気になる。
友だちの証言による「緑のおばさん」なる肌の色が緑になる病は実在するとか!『バロン』の名優も出てる。
ホテルの最高級ステーキのほうが馬糞よりウジが多いとか、菜食で育てたオオカミは、
肉食より小鳥のように大人しくなるとかウソっぽいけど、「本当かな?」と思わず考えさせられる論理の数々。


『フェノミナン』(1996)
監督:ジョン・タートルトーブ 出演:ジョン・トラヴォルタ、カイラ・セジウィック、ロバート・デュヴァル ほか
こちらも友だちおすすめビデオ。今やあちこち引っ張りだこのトラヴォルタ。熟年の魅力も出てこんなゆったりムードの作品もイイ。
K.セジウィックや、まだまだ元気なR.デュヴァルも脇を固める。
煮詰まって追い込まれた時に映る木々が風に揺れるゆったりしたシーンが印象的。

「みんな同じエネルギーで動いている」

結局エイリアンの仕業か脳腫瘍のせいか、どのみちヒトの脳にはまだまだ未開発の能力が眠っているというからね。
ラストには作品にぴったりなヒーリング感覚のテーマ曲を駅の構内のベンチで弾き語るE.クラプトンのサントラ・クリップあり。


『くちづけはタンゴの後で』(1996)

監督:リチャード・ベンジャミン 出演:シャーリー・マクレーン、リッキー・レイク ほか
勘違いコメディ系に外れナシ。女性の母性本能ってスゴイな。子どものためなら何でもできちゃう勇気と自信が持てちゃうなんて。
いってみりゃ安易な玉の輿。跡継ぎ大事さミエミエだけど、正直で哀れな妊婦役R.レイクと、
リッチなのにスノッブじゃなく、サバけた義母役マクレーンの好演で、つい頑張れ!て思わせる。
1人2役の息子役の男優も要チェック。こんなリッチでお人好しの家族どっかにいないかしら?
アメリカ映画らしく、イイ人、悪い人がハッキリしてる。
マクレーンが♪Sunnyside of the street を熱唱するシーンは全然歳を感じさせない変わらぬ声、スタイルも美しいまま。
あんな風に魅力を保ち続けられるのは、やっぱり精神力かな?

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notes and movies(1997.7~ part3)

2013-09-22 10:51:52 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『すべてをあなたに』(1996)

監督・出演:トム・ハンクス 出演:トム・エヴェレット ほか
お笑いも、ヒューマンドラマも経て、人を楽しませるツボを充分心得てるエンターテナー、
T.ハンクスの包容力あるあったかな人柄を感じさせる作品。
純粋に若者の夢を描いているのがイイ。懐かしく輝いていた'60の空気が隅々まで漂って、あのビートルズ・マジックが再現された様。
「気分がスカッとする映画にしたかった」とメイキングでハンクスが言う通りのすがすがしい後味。
監督・脚本・作詞作曲までできるなんて本当マルチタレント! 終始流れてるテーマ曲も全然飽きない
チャキチャキしてて面倒見のいい黒人ホテルボーイがイイ。
人生、有名になるばかりが幸せじゃないってことかな。
こうしてみるとビートルズがいかに優れたバンドだったか逆に改めてスゴさが分かる。


『ジャック』(1996)

監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:ロビン・ウィリアムズ、ダイアン・レイン ほか
次から次へと新鮮な驚きと感動で観客を楽しませてくれるロビンが今回挑んだのは10歳の少年役。
J.ショート版は見た目からモロそのままいけてフザけた可笑しさがあったけど、
ロビンは元々性格が子どもっぽいところはあっても、思春期の微妙な年頃を演じるのは難しかっただろう。
未来は未知で限りないと思っている歳に、数年で老人になってしまう運命を背負った複雑な心境が切ないと同時に、
限られているからこそ毎日を大切に、夢を持って、人生を大事に生きようってことが伝わる。

「流れ星はすぐ消えちゃうけど、空を輝いて飛ぶ姿は美しい
「僕はフツーの星がいい」
「君は輝いてるんだ」

「悩んだら僕を見ろ。みんな時間は限られてる。でも輝き続けるんだ」

心の中は青年で、見た目は老人。ロビンの演技力が試される困難な役所。
家庭教師役にビル・コズヒー、母親役にダイアン・レイン、名子役たちに囲まれて駆け回るロビンの巨体がいかにもアンバランス。
でも本当はわたしたちも見た目ばかり大人になって、コントロールするのに戸惑っている、
心の中はまだ子どもなのかもしれない。それでいいんだ。


『恋はデジャ・ブ』(1993)

監督:ハロルドライミス・ 出演:ビル・マーレイ ほか
社員さんオススメ。軽いコメディと思って、それほど期待してなかったけど、そゆのに限ってすごくよかったりする。
コメディに哲学、ヒューマンドラマ、ロマンス、涙もありのマーレー出演作ベストの1本。

「もし今日が毎日続いたら・・・?」
怖くもあり、楽しくもあり、自由で、束縛されてて、とにかく今日、この瞬間が幸せかどうかは
自分の考え方ひとつだという大切なことが分かった。

「冬は二度と終わらない」から「冬が続いても寒くない。この町の人々といるかぎり」に心を入れ替えるまで。
これは神か自然の与えた試練だったのか?
人は明日があるから自由な心を抑え、冒険を控える。でも明日があるのを疑わないから向上しようと努め、夢を抱く。

Tomorrow is the another day.

何が起こるか私たちは知らないから。


『暗黒の森』(1970)

監督:ベルナルド・ベルトルッチ 出演:ジャン・ルイ・トランティニアンドミニク・サンダ ほか
ドミニクが若干18歳の時の初期出演作。射るような挑戦的な瞳とユニセックスでいて女らしいスタイル、
ベルトルッチとは『1900』でも共に仕事をしている。
重厚な映像、難解な展開、イタリア、パリを舞台に『ゴッドファーザー』みたいな風格が伝わる。

「ホモや、ユダヤ人、根性のない奴は生まれる前に殺すべきだ」

イタリアの歴史が常にテーマになっている今作は、背景が飲み込みにくいが、
邦題の強調する暗殺が行われる森の静かな自然の美しさと、人の悪の醜さの対象が印象的。


『101』(1996)
監督:スティーヴン・ヘレク 出演:グレン・クロース ほか
まずビックリなのがビデオカセットまで白地に黒のスポティングのダルメシアン柄なこと!
公開当時は街中が(噂によると地下鉄まで)ダルメシアン一色にしたとか、
撮影にはどんどん成長していっちゃう子犬を取り替えるのに何百匹も必要だったとか、話題は尽きない。
ワンワンのセリフだけでここまで見せてくれる犬と動物たちの演技がイイ。
有名女優ながらここまでブッちぎれてくれるクロースの怪演がまさに「スゴイ悪役ぶり」
糖蜜や糞まみれになった姿は強烈でスタントなし。

ラストに流れるテーマ曲でまたまたビックリ。Dr.Johnおじさんのノリノリのピアノで
ジャズ風ディズニーの曲を書くとは本人もビックリだろうね
これを見たらまずダルメシアンの子犬が欲しくなる、毛皮を買うのに抵抗を感じる(ならいいけど
ステーキを食べる時も思い出しちゃうかも
一時のブームで飼って、結局捨てる人など出てこなきゃいーけど
朝起こしてくれたり、コーヒーをいれたりしてくれるなんて行き届いた犬はめったにいないけどね。


『太陽と月に背いて』(1995)

監督:アニエスカ・ホランド 出演:レオナルド・デカプリオ、ロマーヌ・ボーランジェ ほか
これでもうデカプリオの演技力の確かさを疑うことはできない。
現代劇だろうが、クラシックだろうが、子どもから大人もいとわない優れた現代の男優は、
とくにゲイ役もこなせないとダメみたい。
ランボーって名だけ知ってたけど、こんな激しい人生を送ったのか。
詩人は過激で破滅型が多いけど、機会があれば読みたい。

彼は「肉体の愛ほど忠実だ」というけど、彼らの間にはしっかり魂の結びつきが見えてくる。
詩は個人の感情の発散、そして読む側の心を豊かにするが「世界は変えられない」
それは半分真実で半分ウソ。心の底を変える力が言葉には潜んでいる。

「本当の太陽が見たいんだ
解放のため? 癒しのため? ランボーにとっての太陽とは?


『ダーク・スカイ 1』(1996)

出演:エリック・クローズ、ミーガン・ウォード ほか

【プロローグ:MJ 12 The Awakening】
これは矢追純一だけじゃなく、Xファイラーなら絶対ハマる
話題は聞いてたけど、もうビデオ8巻まで出てたのね。
主演の2人は、はたしてモルダー&スカリーコンビを越えられるか
モルダーも最初はこんな手探りで怖く不安な日々もあったんだろうね。後々FBIの1匹狼になったけど。
これだけリアルなSFが続出したら、もう米政府が「実は・・・」て明かしても誰も驚かないんじゃない?
それにしてもアメリカ人の政府に対する不信感は相当根深く、強いんだね。

最初の仕事は地方農園に現れた巨大ミステリーサークルの調査。
ここまで構成されると「実話かも・・・」て気がしちゃう。
さてこれからJはMJに、キムはホワイトハウスに戻れずどうやって真実を暴いていくか見所。


『ある貴婦人の肖像』(1997)
監督:ジェーン・カンピオン 出演:ニコール・キッドマン、ジョン・マルコヴィッチ、バーバラ・ハーシー ほか
とっても拡張高い雰囲気は漂ってるんだけど、『人形の家』路線のお堅い小説が原作なのかも。結局、彼女はどうしたの?

「キスする前の瞬間が好き」と踊る太めの現代女性。違うビデオかと思った。
いろいろ考えがあるんだろうけど、あちこちに分散したり、ひとつに強調したり・・・。

「籠の鳥になるのかい?」「もし私がその籠が好きならね」

固い枝ほど折れやすいってことかな。でも不幸な結婚生活。
彼が金目当ての利己主義みえみえなのははじめからなのに、目の前にあって見えないのは愛のマジック!
ここまで引き延ばして、ヤラれたと思うラスト。小説ならもっと展開が飲み込めたかも。
とにかく今回はニコールが中世劇で頑張ったこと、古風な感じも不自然なく、ひたすら不幸な女に徹しているのが印象的。
突然ドレスの衣擦れのスローモーションとか入って意味不明なんだけど、そっか、カンピオンなら納得。


『堕落天使(天使の涙)』(1995)

監督:ウォン・カーウェイ 出演:レオン・ライ、金城武 ほか
超人気監督カーウェイの『恋する惑星』に続くヒット作。
最新作『ブエノスアイレス』も公開前から前売り、試写会が超満員になる等の話題。
香港の移りゆく姿を透明に描いて、ドロドロした人間関係、殺人シーンにも関わらず後味はいつもスッキリ。
ノスタルジックでさえある集団劇で他人同士がなんらかの形で出会う様が面白い。
前作の殺し屋のモチーフを拡大させた物語りらしい。

もう一方の話は、金城武が聾唖の変わった青年役で、夜、他人の店を開けては無理矢理客にサービスして金を儲けている。
言ってもいないのに髪を洗ったり、死ぬほどアイスを食べさせたり

「父といた時、僕は子どもで、今は大人だ。ずっと子どもでいたかった」

彼と失恋したての大阪系の女みたいな娘の初恋のくだりも面白い。
急に金髪になったり、失恋した途端、金髪がなくなったり。

「人の気持ちには期限があるそうだが、僕のほうが先に期限切れを迎えてしまった」w


『HATARI!』(1962)
監督:ハワード・ホークス 出演:ジョン・ウェイン、ハーディ・クルーガー ほか
友だちオススメ西部劇。ジョン・ウェインファンなんだって。わたしは実はジョン・ウェイン作品はこれが初めて。
私は西部劇は苦手だけど、今作は軽いコメディタッチ&ロマンス、東アフリカを舞台としたハンターの物語り。
今じゃ動物保護団体でなくても動物狩りの映画は流行らないよね。
当時はとにかくエキサイティングな要素だったのかも。野生動物が必死で走ったり、本気で車を角で突くシーンは貴重か?
CGじゃないからスタッフも本当に危険だし。カッコつけるだけじゃないお茶目なウェインも見所。

ダラスとかみんな名前が分かりやすくて派手だねえ。イタリア系で訛りがキツイ。
とっても健気で可愛い子象らが今作の主役みたい。鼻のいい子象らを放すと、たちまち見つけて追いかけてくる。
ここまで慣れてるのは撮影中もずっと世話していたんじゃないかしら?
タイトルのハタリとは「危ない!」て意味かな。動物園の動物たちってこうやって連れてこられるのね
ほとんど密猟。それをコメディにしたら、ちょっと単純に笑えない。

コメント

notes and movies(1997.7~ part4)

2013-09-22 10:51:51 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづきで、薄いオレンジ色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『逢いたくて』(1997)
監督:ミシェル・プレスマン 出演:ピーター・ギャラガー、ミッシェル・ファイファー ほか
とってもロマンティックなファンタジー。女性監督なのがうなづける。
女性が「こんな映画観たいのよねー」て感じにピッタリ。
随分レンタル中だったから、そーいうひとはわたしだけじゃないはず。
まず、海の描写がキレイ。誰でも絶対欲しいと思うような海辺のコテッジが完璧。
クレアは『ロミオとジュリエット』で大ブレイクしたコだよね。
P.ギャラガーはやっと主演男優に落ち着いたし、ミシェルの幽霊ならきっとみんなとりつかれても本望、死んでもいいと思うよね。
邦題もぴったりフィット。

娘の親友が叔母の夫を誘惑して挑発するシーンで「あなたみたいなタイプはただ眺めているだけで何も出来ないのよ」って言うセリフはキツイ。
結局、妻を愛していたってことなのかな?

「私たち夫婦をどう思う?」
「いい感じだ。平凡な日々だけど、仕事から帰ったら家にいてくれる。支えとなってほしいんだ」
フェミニズムにひっかかりそうなセリフだけど男の本音なんだろうね、無視できない。

「父さんは母さんが死んだ時、私を置いて自殺しようとした。毎日、母さんの亡霊に会いにいくたび不安だった」
クレアの熱演が泣かせる今作のポイント。
ギャラガーの大学教授っていう肩書きは信憑性が薄いけど・・・


『楽園の瑕(きず)』(1994)
監督:ウォン・カーウァイ 出演:レスリー・チャン、レオン・カーウァイ、トニー・レオン ほか
長い前説から何やら中国文学で有名な小説に出る剣士らの若き日を描いたストーリーらしけど、夢を見ているような幻想的な世界。
第一こんな外国っぽい砂漠が中国にあったっけ?
超能力で空を飛んだりもできる超人らしいが、内容はいたって人間的。
これだけのスーパースターを一堂に集められるのはカーウェイしかいないね。
常連の女優の顔もちらほら。今や香港・中国映画が注目株。主要俳優名もチェックしとかなくちゃ。

「人は皆、山を見るとその向こうを知りたがる

つぶやきセリフがカーウェイ映画の特徴か。桃花の馬との絡みが妙に艶っぽい。
雨空や砂漠、圧倒的な自然の美しさが印象的。


『愛情萬歳』(1994)

監督:ツァイ・ミンリャン 出演:ヤン・クイメイ、リー・カンション ほか
なぜか副題が仏語。今度の台湾旅行にちょうどいい予習と思って観たら、なかなか面白い。無言劇に近い。しかもリアル。
つまりハタから見れば私たちもこんな哀愁をたたえたパントマイムを日常で演じてるってことだ。
ほとんど都内の生活と変わんないね。現代劇を描かせたらアジア映画がこんなに面白いとは誰も驚いただろう。

2人の男がコソコソ互いを避けながら歩く姿は哀しくて可笑しい。
現代の若者は人間関係がヘタなんだな。こんな生き方もクールで時に刺激的だけど、
先々のことを考えるとどうも見えなくて不安。それを描きたかったんだろう。

彼は女装趣味か、もしかしたらゲイ系なのか。
眠りこけるアーロンの唇にそっとキスする。こんな時々のシーンにすごい緊迫感と共感めいたものが広がる。
そしてラストは、たけし映画より長いリンの歩くシーン。なぜか泣くのは女なんだな。
化粧落としてオフロにたっぷり浸かるひとときなんて「分かるなぁ~」て感心しちゃう。
始終タバコをふかしてる3人と他の連中。考えてみたらタバコって本当に淋しい人間の唯一なぐさみなのかも。


『金枝王葉~君さえいれば』(1994)

監督:ピーター・チャン 出演:レスリー・チャン、アニタ・コン、カリーナ・ラウ ほか
ますます香港映画って新鮮で面白い ジャッキー・チェンの拳法ブーム→チョン・ユンファのロマンス、ヤクザものを経て、
次代のレスリーらへ新しい役者の顔が揃ってきたのがポイント。カリーナとは『欲望の翼』共演に続く。今回も2人の愛は実らない。
監督の前作も良かったし、ハリウッド的エンタテイメントのツボもよく分かっている。
レスリーもこうなるとほんとゲイ役つづきでイメージが固まりそう。

レスリーは本当に歌手だから、さすが歌も聴かせる 別の魅力も発見。アニタのボーイッシュな魅力が今作で光る。
「ポール・サイモンみたくアフリカへ行って原住民の音楽を取り入れるんだ。地図も持たずに」
やっぱゴールや趣向が合ったのが良かったのかな。
しぶい役続きだったレスリーの、ちょっとコミカルでも二枚目芸能人なはじけた演技が見所。


『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1989)
監督:チン・シウタン 出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン ほか
前に一度観たかも。まだニューウェーヴ以前の中国活劇の雰囲気そのまま。
チャンも当時32歳ながら、すごく幼く見えるし、'89に撮ったにしては映像が妙に古臭い。
突然アクションっぽいロック調になったかと思えば、オヤジのラップ調ミュージカル系。
しかし基調は中国演歌。それにしてもインのメイクはコテコテ、激しいキャラだな。
コマ送りのように早い展開でオドロオドロしさを出す仕掛け、はりぼて等がわんさか。あまりに速くて見えないくらい。
Sがどうなったのかはあやふや。2があるからね。先を観ないことには、




【読書感想メモ】
「ちひろの世界」松本猛、由理子/著
「地底旅行」ジュール・ヴェルヌ著
「古代文明の謎」世界画報デラックス 世界の驚異シリーズ1
「老人と海」E.ヘミングウェイ著


【歌詞をメモした曲】
♪HOLD ON/John Lennon


【イベントメモ】
「安曇野ちひろ美術館」家族でドライブ
「ジョイポリス」@お台場
「ナンジャタウン」@池袋
「ねこたま」「ナムコワンダーエッグ」@二子玉川
「ジョイポリス」@関内
家族で「台湾旅行」


【できごと】
8月31日ダイアナ妃がパリで事故死

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