メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1997.7~ part4)

2013-09-22 10:51:51 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづきで、薄いオレンジ色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『逢いたくて』(1997)
監督:ミシェル・プレスマン 出演:ピーター・ギャラガー、ミッシェル・ファイファー ほか
とってもロマンティックなファンタジー。女性監督なのがうなづける。
女性が「こんな映画観たいのよねー」て感じにピッタリ。
随分レンタル中だったから、そーいうひとはわたしだけじゃないはず。
まず、海の描写がキレイ。誰でも絶対欲しいと思うような海辺のコテッジが完璧。
クレアは『ロミオとジュリエット』で大ブレイクしたコだよね。
P.ギャラガーはやっと主演男優に落ち着いたし、ミシェルの幽霊ならきっとみんなとりつかれても本望、死んでもいいと思うよね。
邦題もぴったりフィット。

娘の親友が叔母の夫を誘惑して挑発するシーンで「あなたみたいなタイプはただ眺めているだけで何も出来ないのよ」って言うセリフはキツイ。
結局、妻を愛していたってことなのかな?

「私たち夫婦をどう思う?」
「いい感じだ。平凡な日々だけど、仕事から帰ったら家にいてくれる。支えとなってほしいんだ」
フェミニズムにひっかかりそうなセリフだけど男の本音なんだろうね、無視できない。

「父さんは母さんが死んだ時、私を置いて自殺しようとした。毎日、母さんの亡霊に会いにいくたび不安だった」
クレアの熱演が泣かせる今作のポイント。
ギャラガーの大学教授っていう肩書きは信憑性が薄いけど・・・


『楽園の瑕(きず)』(1994)
監督:ウォン・カーウァイ 出演:レスリー・チャン、レオン・カーウァイ、トニー・レオン ほか
長い前説から何やら中国文学で有名な小説に出る剣士らの若き日を描いたストーリーらしけど、夢を見ているような幻想的な世界。
第一こんな外国っぽい砂漠が中国にあったっけ?
超能力で空を飛んだりもできる超人らしいが、内容はいたって人間的。
これだけのスーパースターを一堂に集められるのはカーウェイしかいないね。
常連の女優の顔もちらほら。今や香港・中国映画が注目株。主要俳優名もチェックしとかなくちゃ。

「人は皆、山を見るとその向こうを知りたがる

つぶやきセリフがカーウェイ映画の特徴か。桃花の馬との絡みが妙に艶っぽい。
雨空や砂漠、圧倒的な自然の美しさが印象的。


『愛情萬歳』(1994)

監督:ツァイ・ミンリャン 出演:ヤン・クイメイ、リー・カンション ほか
なぜか副題が仏語。今度の台湾旅行にちょうどいい予習と思って観たら、なかなか面白い。無言劇に近い。しかもリアル。
つまりハタから見れば私たちもこんな哀愁をたたえたパントマイムを日常で演じてるってことだ。
ほとんど都内の生活と変わんないね。現代劇を描かせたらアジア映画がこんなに面白いとは誰も驚いただろう。

2人の男がコソコソ互いを避けながら歩く姿は哀しくて可笑しい。
現代の若者は人間関係がヘタなんだな。こんな生き方もクールで時に刺激的だけど、
先々のことを考えるとどうも見えなくて不安。それを描きたかったんだろう。

彼は女装趣味か、もしかしたらゲイ系なのか。
眠りこけるアーロンの唇にそっとキスする。こんな時々のシーンにすごい緊迫感と共感めいたものが広がる。
そしてラストは、たけし映画より長いリンの歩くシーン。なぜか泣くのは女なんだな。
化粧落としてオフロにたっぷり浸かるひとときなんて「分かるなぁ~」て感心しちゃう。
始終タバコをふかしてる3人と他の連中。考えてみたらタバコって本当に淋しい人間の唯一なぐさみなのかも。


『金枝王葉~君さえいれば』(1994)

監督:ピーター・チャン 出演:レスリー・チャン、アニタ・コン、カリーナ・ラウ ほか
ますます香港映画って新鮮で面白い ジャッキー・チェンの拳法ブーム→チョン・ユンファのロマンス、ヤクザものを経て、
次代のレスリーらへ新しい役者の顔が揃ってきたのがポイント。カリーナとは『欲望の翼』共演に続く。今回も2人の愛は実らない。
監督の前作も良かったし、ハリウッド的エンタテイメントのツボもよく分かっている。
レスリーもこうなるとほんとゲイ役つづきでイメージが固まりそう。

レスリーは本当に歌手だから、さすが歌も聴かせる 別の魅力も発見。アニタのボーイッシュな魅力が今作で光る。
「ポール・サイモンみたくアフリカへ行って原住民の音楽を取り入れるんだ。地図も持たずに」
やっぱゴールや趣向が合ったのが良かったのかな。
しぶい役続きだったレスリーの、ちょっとコミカルでも二枚目芸能人なはじけた演技が見所。


『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1989)
監督:チン・シウタン 出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン ほか
前に一度観たかも。まだニューウェーヴ以前の中国活劇の雰囲気そのまま。
チャンも当時32歳ながら、すごく幼く見えるし、'89に撮ったにしては映像が妙に古臭い。
突然アクションっぽいロック調になったかと思えば、オヤジのラップ調ミュージカル系。
しかし基調は中国演歌。それにしてもインのメイクはコテコテ、激しいキャラだな。
コマ送りのように早い展開でオドロオドロしさを出す仕掛け、はりぼて等がわんさか。あまりに速くて見えないくらい。
Sがどうなったのかはあやふや。2があるからね。先を観ないことには、




【読書感想メモ】
「ちひろの世界」松本猛、由理子/著
「地底旅行」ジュール・ヴェルヌ著
「古代文明の謎」世界画報デラックス 世界の驚異シリーズ1
「老人と海」E.ヘミングウェイ著


【歌詞をメモした曲】
♪HOLD ON/John Lennon


【イベントメモ】
「安曇野ちひろ美術館」家族でドライブ
「ジョイポリス」@お台場
「ナンジャタウン」@池袋
「ねこたま」「ナムコワンダーエッグ」@二子玉川
「ジョイポリス」@関内
家族で「台湾旅行」


【できごと】
8月31日ダイアナ妃がパリで事故死


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