ヘンな生き物

又でやがった！
枕元でゴソゴソと...
このゴキのセイで安眠が破られた
夢の続きはどうだったっけ？
もう、堪忍ならん！...
シュ、シュっ！...フマキラー攻撃をくらへ！
あ、しまった！...
台所の隅のそこには、クモのボリスが住み着いていたんだった！
許してくれ！…ボリス！
どっかに引っ込んでいてくれたらな！
虫の息のお前の姿など見たくない！...

僕は害虫以外は殺生しない！
害虫は殺すようにプログラムされてるよう？
全く無慈悲に見つけ次第殺す！
ゴソゴソ...ヤツは這い回る
ぴょんぴょん...クモは飛び回る
一寸の違いなのに！
もっとデカくて、素早く這い回ってたらクモも殺すだろうか？
そいつは毒牙で噛みつくかもしれない
毒グモは害虫なのか？
あのユーモラスな顔！
やっぱり殺したくないな！

僕は生き物が好き！
僕には多分百姓は無理だ
イモ虫、青虫といえど殺す気にならないだろう...
いや、もし百姓になったら？
わからない...
害虫大キライ！
害になるから悪いのだ！
殺せ！
かわいそう！
全く隣り合わせじゃないか！
そのような気持ちになってしまうんだからしょうがない！
理屈は何だろうと！
やっぱりプログラムされているんだろうか？

AIに虫の扱い方をプログラムするにはどうしたらいいのだろうか？
僕はなんてヘンな生き物なんだろう？
お前だけはヘンに生きないでくれよ！