音楽美術鑑賞クラブ
平成26年11月27日(木) 出光美術館 仁清、乾山と京の工芸
9:30 JR新検見川駅集合
参加申し込み 鎌田(Aブロック)小川(B) 竹内(C+サニー)まで
平成26年6月29日(日) ちばマスターズオーケストラ ふれあいコンサート
13:30開場 市川市文化会館ホール 12:30 JR新検見川駅集合
オベロン序曲 ウエーバー作曲
交響曲第101番「時計」 ハイドン作曲
交響曲第2番 ブラームス作曲
《曲目解説・クラシック音楽鑑賞の道しるべ》
村上正治記念 ちばマスターズオーケストラ 響き合う心と音楽
第14回 ふれあいコンサート
コンサートへの誘い“プログラムノート”
♪ ウエーバー作曲 歌劇「オベロン」序曲 作品77
カール・フォン・ウエーバー(1786-1826)は、若い頃からピアノの名手で、ドイツ・ロマン派歌劇の創始者として知られ、特に、歌劇におけるドイツ国民主義のグルックからワーグナーに至るドラマティシズムの発展の系列の一人として重要な存在。ロンドンで“オベロン上演”、同地で客死。39歳の短い生涯の中で「魔弾の射手」をはじめ10曲のオペラを作曲した大家。
〈あらすじ・概要〉
歌劇「オベロン」は、魔法の角笛を託されたフランス・ボルドー地方の騎士・ヒュオンの冒険物語である。
物語は、妖精の国の王・オベロンとその妻 王妃・ティタニアが「真実の愛」を巡って口論し、いかなる困難、誘惑にも負けず互いに愛し合う男女を見つけるまで仲直りしないことにする。
オベロンは、騎士・ヒューオンとバグダッドの太守カリフの姫 王女・レツィアを選び、魔法で相思相愛にする。二人は様々な障害を乗り越えて結ばれ、オベロンもティタニアも仲直りする。
〈聴きどころ・ポイント〉
序曲は、冒頭で奏でられるホルンの妙なる調べ、これは、劇を通じてモチーフとして使われる妖精の王・オベロンの魔法の角笛の音の合図であり、妖精の国の幻想的な風景の描写にはじまり、妖精たちがそれに応える。主部に入るとヴァイオリンによる小気味よい主題につづき、角笛の合図があり、妖精たちが飛び交う様が描かれる。続いて、息を飲むような冒険の数々が次々に現れそれに続いてヒューオンのアリア、さらにレツィア姫の愛の歌の旋律が奏でられる。最後は歌劇の結末と同様、満堂の歓喜の中で華やかに終わる。 (演奏時間 約8:30)
♪ ハイドン作曲 交響曲 第101番 ニ長調「時計」
フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732~1809)は、古典派音楽の形成期における最も重要な作曲
家。交響曲(104曲+3曲)、弦楽四重奏曲(83曲)などの絶対音楽(標題音楽<ストーリー性のある楽曲>の対比語)としての優れた作品を多く残し、モーツアルト、ベートーヴェンに受け継がれて盛期を越えるウィーン古典派の基礎を築いた作曲家である。
〈概要〉
ハイドンが2度目のロンドン旅行時のお土産としてウィーンで同時期に作曲(第1楽章のみロンドンに到着後に作曲)した3つの交響曲(第99~101番)の一つである。この曲に冠せられている「時計」という呼び名は、作曲者自身ではなく、19世紀のはじめ頃につけられたもの
で、第2楽章の規則正しい伴奏リズムが時計の振り子を思わせるからに他ならない。この曲は、「時計」という名称も影響してか、ハイドンの交響曲の中では、特に有名なものの一つであるが、内容的にも最も優れているもので、どの楽章をとっても成熟したハイドンの練達した手法を感じさせる名曲である。 (演奏時間;全約28.5分)
〈楽章ごとのポイント・聴きどころ〉
第1楽章 アダジオ-プレスト
序奏部がアダージョ(緩やかに、遅く)、ニ短調 4分の3拍子
主部がプレスト(非常に速く)、ニ長調 8分の6拍子。弦楽器によるキビキビした第一主題
が示される。 (約8:10)
第2楽章 アンダンテ ト長調 4分の2拍子 変奏曲形式。
スタッカート(音符を短く切って演奏する手法)によって奏される規則正しいリズムの伴奏がちょうど時計の振子を想わせるところから「時計」というニックネームがつけられた所以である。曲としては、4つの変奏から組立てられている。特に、第2では3つの木管楽器(フルート、オーボエ、ファゴット)と第1ヴァイオリンが絡み合う美しい4重奏となっている。
(約7:50)
第3楽章 メヌエット、アレグレット ニ長調
堂々としたメヌエット(フランス起源の3拍子の舞曲。穏やかな速度と優雅さを備えた宮中舞曲の典型)で、アレグレット(やや速く)のテンポで軽快に演奏される。トリオ(舞曲の中間部)は、フルートの軽々とした旋律からなっている。 (約7:50)
第4楽章 フィナーレ、ヴィヴァーチェ ニ長調 2分の2拍子
ハイドンの最も円熟したフィナーレ(終楽章)であるり、速度はヴィヴァーチェ(活発に、速く。生き生きと鮮やかなイメージをもって)で演奏される。 (約4:40)
♪ ブラームス作曲 交響曲 第2番 ニ長調 作品73
ヨハネス ブラームス(1833~1897)は、19世紀ドイツ音楽の最大の作曲家の一人で、大バッハ、ベートーヴェンと並びドイツ音楽の『3B』と称される。若い頃はピアニストとして活躍。当時最高峰のヴァイオリニスト・ヨアヒムと親交を持ち、シューマンを知り将来を嘱望される。シューマンの死後、その未亡人・クララ及び子供達を援助。後年はウィーンに定住。作品は、初期にはピアノ曲、歌曲、室内楽曲が中心、後期は交響曲、協奏曲等の大作が多い。
〈概要〉
ブラームスの交響曲 第2番は、プロ・アマの演奏者を問わず、また、一方“ブラームス通”の人々の間では『ブラ2』の愛唱で呼ばれるほどの人気のある交響曲である。緊密な構築性や劇的な性格が前面に打ち出された第1交響曲とは対照的で、伸びやかで快活な雰囲気を醸し出している。第1交響曲という難産を果たしたブラームスの当時のリラックスした気分が反映されたものと考えられている。また、淀みなく流れる曲想のように見えながら構成的にも統一感があり、音楽の表情は単純でない。第1楽章の牧歌的な響きからブラームスの田園交響曲(ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」に例えられて)と呼ばれることもある。 (演奏時間:全約47分)
〈楽章ごとのポイント・聴きどころ〉
第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ ニ長調 4分の3拍子
この楽章の冒頭、低音弦で示される半音階的音型は、この曲全体を貫く基本動機であり、全曲にわたって様々な形で現れる。ドイツの歌人・クレッチマールをして「沈み行く太陽が崇高で真剣な光を投じる楽しい風景」と言わせた、いったいに明るく喜ばしいものであるが、また、強烈さも鋭さもあって、特別な性格を示す。ここでは、第1交響曲に見られたような序奏がなく直ぐに速い主部(アレグロ・ノン・トロッポ:速いが・あまり甚だしくなく)になっている。しかしそれには、第1と同様に基本的な動機<曲の冒頭に奏されるチェロとコントラバス>があって、これが全曲<第1楽章は勿論のこと、その他の楽章も・・・>支配している。 (約18分)
第2楽章 アダージョ・ノン・トロッポ ロ長調 4分の4拍子
冒頭、チェロが物憂い表情の第1主題を奏し、ブラームスの北方的で沈着した情熱がくすぶっているが、全般を通して旋律は流麗であり、暗い重苦しさは軽減されている。(約12分)
第3楽章 アレグレット・グラチオ-ソ(優雅に、上品に)ト長調 4分の3拍子
気分もすっかり晴れやかでこの開放感は作曲した南オーストリア・ケルテン地方ペルチャッハの快い夏の日反映とでもいえる。特に、チェロのピッチカート(弦を指で弾いて音を出す奏法(に乗ってオーボエが吹く愛らしい主題が印象的で、この楽章は初演当初から人気がありアンコールとして採り上げられることが多かったようである。 (約6分)
第4楽章 アレグロ・コン・スピーリト(速く、活気をもって)ニ長調 2分の2拍子
基本動機に基づく第1主題が弦の柔らかい弱音で示され、木管も加わるが途切れそうになるが、直後に全管弦楽の爆発的な歓呼が確保される。ヴァイオリンとヴィオラが情熱を秘めた第2主題を歌う。展開部に入ると賑々しくなるが、やがて収まって第1主題が弱音で再現する。コーダ(最終部への道程)では、第2主題の動機が金管の力感に満ち溢れたファンファーレで高揚し、歓呼に次ぐ歓呼で全曲が結ばれる。(約11分)
《参考文献》
・ 最新 名曲解説全書(第1・2巻、4巻)<音楽の友社>
・ CDジャケット・アルバムに記載されている解説<PHILIPS, DECCA, NAXOS,
Grammophon, Veritas>
・ ポケット・スコアブック(オーケストラ総譜)に掲載の解説<全音楽譜出版社、
音楽の友社、日本楽譜出版社>
・ クラシック音楽作品名辞典 改定版<三省堂>
・ インターネット・フリー百科事典『ウィキペヂア』から
・ インターネット掲載の既存プログラム<神戸市民交響楽団>
・ 名曲から学べる音楽記号事典<ナツメ社>
- クラシック・コンサート鑑賞上のワンポイント -
○ ストーリー性が無く、多くは標題の付いていない音楽〈絶対音楽〉の鑑賞上の勘処
音楽には、必ず魅力的な旋律(メロディ)が出てきて、これがいろいろな楽器やその組み合
わせによって変奏・展開していく(リズムの変化、音域、音色の変化 等々)ので、これを物語りに親しむように追いかけてると面白い。
また、その中で最初に出てくるのが第一主題。音楽が始まると、最初の旋律を生み出す基本的な「動機」があり、一般的には、『起承転結』をなしているので、比較的分かりやすい構造になっている。
特に、弦楽器、木管、金管、鍵盤・打楽器等の楽器の特徴・特色(人間・老若男女間の葛藤、愛、悲しみ、憎悪、祈り、自然環境<宇宙・動物・波・川・海>・花鳥風月の表現・表情等を音色<情感、擬音>、音域、奏法 等)の発揮等、作曲者の意図、作品を念頭において聴くことも興味深いところである。また、作曲者・作曲の時代背景、関係楽派、民謡・民族音楽、音楽形式[例;ソナタ形式<提示部(序奏を伴うことがある)展開部、再現部、コーダ(最終部への道程;指示・表示記号としては楽譜上で飛ばして演奏する)の各部分からなり、対立する複数の主題が展開させられる>]、作曲場所、エピソードに基づく人柄醸成の背景、楽語 等々を念頭に置くと理解が早まること打って付である。
6月18日(火)サロンコンサート 於ホテルマンハッタン
ベーゼンドルファー(ピアノ)とソプラノのコラボ
午後1時04分発 シーサイドバス(東洋バス)東大総合運動場横バス停集合
7月6日(土) 平成25年度千葉・県民芸術祭記念コンサート 無料
村上正治生誕100年記念コンサート
午後1時30分開場 午後2時開演
場所 市川市文化会館大ホール JR本八幡駅下車
曲目 ベートーヴェン/エグモント序曲
交響曲第5番ハ短調「運命」
グリーク/ピアノ協奏曲イ短調
指揮 斎藤純一郎
演奏 千葉交響楽団協会オーケストラ
主管 ちば マスターズオーケストラ
集合 12時30分 JR新検見川駅
9月19日(木)ルーブル美術館展 地中海千年のものがたり 於東京都美術館
集合 JR新検見川駅9時30分
前売り券購入 800円 昼食 韻松亭2600円 要予約
「ルーヴル美術館展-地中海四千年の物語-」に行ってきました
ルーヴルは①「ミロのヴィーナス」②「サモトラケのニケ」③「モナ・リザ」で知られて
いますが今回は清楚な容貌と自然なただずまいが美しい「狩の女神アルテミス、通
称ギャビーのディアナ」他見学。ギャビー:ローマ近郊で発掘された地名
韻松亭で会席料理の後、三菱創設者の旧岩崎邸庭園訪問。
ルーヴルの三大貴婦人
①愛と美の女神 アフロディーテ エーゲ海ミロス島で発掘 両腕がない
②ニケ 翼のある勝利の女神 エーゲ海サモトラキ島で発掘
③モナ:夫人 フィレンツエの商人ジョコンドの妻 リザ・デル・ジョコンド
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
11月4日 (月・祝) W.A.モーツアルト「ミサ曲ハ短調」K427他
モーツアルト記念合唱団 演奏 ムジカ・レセルヴァータ
於すみだトリフォニーホール 開演 午後2時 3000円
集合 12時30分 JR新検見川駅
12月5日(木) 江戸の狩野派・優美への革新 於出光美術館
集合 JR新検見川駅9時30分 6名
江戸狩野の祖 狩野探幽 かのうたんゆう(1602~74) 孝信の長男、母は佐々成
政の娘
狩野派は代々室町幕府の御用絵師 400年間、画壇の中心的な存在で最大画派。
徳川幕府の時、江戸に遷移、幕府御用絵師となる。粉本主義といわれたこともある
が、京狩野の「型」を 継承し乍らも、余白を生かした優美、瀟洒な絵画。限られたモ
チーフで詩情溢れる豊かな空間をつくることに特徴があった
12月17日(火) サロンコンサート 於ホテルマンハッタン
集合 東京大学総合運動場横バス停(東洋バス) 13時04分発