昨日の、野田、谷垣会談の追体験をしておきましょう。
政治見識育成の素材になればと思って。
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昨日の一件は、こういうことだろう。
公明・山口は、もう国士気分になっている。
あとは、谷垣のび太君だ。
彼を国士気分にして支配することだけだ。
谷垣君は呼び付けられた。野田君と一対一で対面させられた。
最初は、「解散日を具体的に約束せねば、ヤダよ」といったでしょう。
ここが勝負どころ。
野田は一気にたたみかけた。口から炎を吹くがごとくにして。
「増税法案を通そう。こうして我々は国士になろう。
その正しさは歴史が証明する。救国の国士になろう!」
そう吹き込んだのだろう。
ここはもう、人間の器の問題。
中物(ちゅうもの)ののび太君、「ワッ!」と野田の
気迫の雰囲気に包み込まれたのでしょう。
これで決まり。
「・・・でも、解散の日を言ってくれないと・・・」と谷垣。
「それは首相としていえない、わかってるでしょう。
ここは信頼しかないところだ!」(アアッ・・・陰の声)
「ここは民主党のためでもない、自民党のためでもない、
日本のためだ!」とダメを押す野田。
「・・・・・」谷垣。
谷垣のび太君、いつのまにか「薩長連合時の、坂本龍馬、
桂小五郎、西郷隆盛の気分」になっていました。
一種の心酔状態ですね。
思想を吹き込まれて心酔してしまった人間に
共通の、高揚した赤い顔に、後の手打ち式の
ときにも彼はまだなっていました。
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「よし!これで決まった!決める政治を守ったのですよ、
我々は!」
こういって野田はすかさず、待機させていた山口や
樽床、石原息子らを呼び入れた。
・・・これでもう谷垣君、我に返っても後戻りできない。
こういうことが最初の一瞬の気合いで決まったのだろう。
結局、器の問題。
苦労人野田・対・
麻布、東大、弁護士試験合格と
スルスル来て、自民党代議士になった、ボクちゃんとの
器の差。 鳩山の時とそっくり。
(麻布出の人は、中物が多いんだ)
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鳩山の時と同じの、勝利の方程式で
勝ちを収めた野田君だが、自民党員は
このままで収まるだろうか?
小泉純一郎はもうサジを投げているだろうか?
いろいろ言っても結局「総裁が決めたことだから・・」と
収まるようなら、この政党はもうおしまいでしょう。
本日以降、それをじっくり観察させていただきましょう。
いい政治学の素材として、記憶に残しましょう。
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<追記>
「近いうちとはいつか?」をめぐってワイワイ言ってるマスコミのお粗末さ。
「解散を野田の思うがままにできる状態で、協力を約束させられた」
谷垣のび太君の負けなのです。
そのままそれが自民党の負けになるかどうかが次のテーマなのです。
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