鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

「正しい学び方」22~量子テレポーテーション~

2020年11月10日 | キリスト教の正しい学び方
 量子物理学はこんなイメージの学問だ、と前回述べた。
 
 物質をどんどん砕いていくと、あるところから、砕かれてできた粒子は、従来の古典物理学での”物質”とはかけ離れた性質を現した。
 研究者はこのレベルの粒子に「量子」の名を与え、その性質を探究し始めた。
こうして始まった学問が、量子力学だ、と。
 
<分割された量子間のエンタングルメント>
 
 今回は、この物理学が明かした量子の驚くべき性質の一つ「量子もつれ」を覗いてみる。
 
 原子核の周りを回っている電子も量子だ。これもまた不可思議な性質を持っている。それは互いに逆方向にスピン(回転)している二つの要素が重ねあわさってできているそうだ。
 古典物理学の常識ではイメージできない性格だが、この「重ね合わせ」というのも量子に特有の性格だという。
 慣れてない思考だが、まあ、聞いておこう。
 
+++
 
 そしてこれは二つに切り分けることができ、分けるとそのスピンの方向が相互に正反対になっている、という。
さらに二つは密接に繋がったような状態になっている、と言う。
 
 そこで双子の量子とも呼ばれるらしいが、英語でこの状態をエンタングルメント(entanglement:もつれ合い、絡み合い)という。日本ではこれを「量子もつれ」といっている。もう一寸気の利いた日本語はないのかね。ともあれ当面そうなっている。
 
<「もつれ」の具体像>
 
 さてそれからが面白い。この両者を、離れた二つの地点、~たとえば、ニューヨークの一地点とパリの一地点~に置くと、とにかく、その「もつれ状態」は以下のようになる~。
 
 双子量子のうちのニューヨークのものをA、パリのものをBとする。
(前述のように、AとBとは互いに逆方向に回転している。Aが時計回りならば、Bはその逆というように)
 
+++
 
 そしてAに別の量子Xを重ね合わせ(量子は重ね合わせられる)その測定をして情報を得る。
 
 次にその情報をパリのBのある地点に送り、重ね合わせを解くと、なんと、Xはその地点に出現する~という。
また同時に、ニューヨークの地点にあったXは消えている~という。
 
+++
 
 この事象は実験で確かめられている。
それを「量子テレポーテーション」というそうだが、テレポートというのは古典物理学的にイメージしての名前だ。
 
 つまり、従来の感覚にわかりやすいように、光や電子などにのせて“送られた”、というイメージの言葉で言っている。
 
 だが、実際にはそうではない。
Xは「送られて」などしていない。ニューヨークで忽然と消え、同時にパリに忽然と現れているのだ。
 
+++
 
 この気味悪い現象は、文章だけではイメージ理解しがたい。だが、現在では動画という便利なものがある。その一つを下に挙げておく。絵と音声が加わると、わかりやすいだろう。
 
 
 
ちょっと説明不足な点がある。
次の動画の前半部分がそれを補ってくれる。
 
 
(「学び方」22 ・・・完)

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「正しい学び方」21~創造... | トップ | =臨時版= 「霊がよくわか... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

キリスト教の正しい学び方」カテゴリの最新記事