週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

追憶の「ヒカルの碁」

2006-07-13 19:22:31 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
棋譜ですが、基本的には
○プロとか古碁に出典を求める
○アマのは避ける
○頼んで作らない。できるだけ流用で
という基本ラインがありました。

世の中のマニアァな人間は恐ろしいもので
序盤の数手で碁の内容を当ててきます。
かくいう私が、第1話の校正ゲラを見て、
当時の総務部長に「あの碁ですね」と
言ったのでよくわかります。

で、マンガのネームがFAXもしくは宅急
便で到着してから棋譜の納品まで時間がなく、
私を含めた制作メンツは全員マンガ専任では
なくカケモチ部隊。とっても忙しい。
使用する棋譜の選定だけで時間オーバー。
当然作っている時間はありません。
集英社さんへの許可は基本的に「日本棋院
の責任において」スタンスだったので、棋
士個人には連絡してません。つまりアマの
棋譜だと「棋院の~」ということにならな
いので、除外して選んでました。

でも、アマの棋譜を使わざるを得ない場面が
きました。和谷がネット上に現れた偽の
「sai」に対して「ヘタクソ」(だった
かな?)と貶すのです。マンガですから、
といってプロ棋士の棋譜を使うのは「盤面も
ウソはつかない」と専門団体の日本棋院に
声をかけてくれた集英社さんの意思に反す
ることになるし、何よりも使用した棋譜への
冒涜になる。

で、昼休みに打った先輩との碁を提出しまし
た。当然、負けているのは私です。

小瀬村

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