週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

夏休みの宿題

2006-09-04 04:01:02 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
↑見出しがやや数日遅いですが…。

 以前お話しました、「ヒカルの碁」塔矢名人vs藤原佐為の棋譜に
ついてです。

 いつものように仕事をしていると、酒○普及部長から内線電話が。
「小瀬村くん、ちょっと8階に来て」。ああ、いつものが来ましたか。

「これなんだけど」いつものように送られてくるほった先生のネームと
集英社・高○さんの指定紙。パラパラめくると、やってきました最終決戦。
僕なんかにお鉢が…。作品の一番盛り上がるところです。名誉、ではなく
重荷でした。
 日本棋院の職員はプロの黒子。縁の下の力持ち。この作品にも同じような
気持ちで取り組んできましたが、これはどの棋譜を使えばいいの? 全く
思いつきません。というか、分不相応にもほどがある。
 酒○部長に言いました。「これ…、物語の一番大事な棋譜になるのですが」
「そう」「僕がやるよりは梅沢先生にお願いするほうが相応しいと思います」
「そう、…え?」

 どうにか僕の言ってることをわかってもらい、梅沢先生にお話が行きました。
さて、今度はバトンをパスされた梅沢先生が困った(はず)。棋譜をどんな
風に選んでいるかの説明も聞いてない(多分)。
 結局、師匠の研究会でムズなお題を出して加藤正夫名誉王座に判断して
いただくことになりました。「林海峰―依田紀基(名人リーグ)」がそれです。

 選んでもらった棋譜が酒○部長から私のところへ戻ってきました。こんどは
僕が困りました。ネームとの整合性を整えるのは黒子の仕事とはいえ大変でした。
作品をご覧になった碁が強い方なら「?」と思ったに違いありません。ヒカルが
佐為の見落としを指摘した場面です。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トヨタ&デンソー杯その2 | トップ | kankoku yori »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (TH)
2006-09-04 11:11:10
ヒカルの碁 の 棋譜は ずっと 梅沢先生が考えているのだと(彼女のオリジナル) 思ってました。棋譜選びから大変だったんですね。

ヒカルの最初に会ったアキラが 打つ手が古いと思う場面があるのですが やっぱり そういうのってあるのでしょうか。息子に某棋士の問題集(項目別に分かれててやりやすかったので)させてたら そのせいか 先生に古い手を打つなあー と 言われたことがあります。まだ 囲碁を始めて間もなかった頃だったので不思議だったみたいです。
返信する
ワクワク (ヒカ碁ファン)
2006-09-04 13:49:01
待ってました。ヒカ碁ネタ。でも、私は何の疑問も持たずに読んでいました。さて、続きはどうなるのかしら? ワクワク。



ところで、夏休みの宿題は、8月31日に終わらせるのではなく、8月31日から始めて、各教科の最初の授業の日までに頑張って仕上げるものですよ。

ええ、少なくとも私はそうでした。

勝負は夏休み明け最初の1週間。したがって9月4日なら余裕で提出期間内ですね。(^-^)

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)」カテゴリの最新記事