今回は、来週発売のものを題材に、内部で〝欄外〟と呼ばれる
棋譜の「コウ取る」「ツグ」などについて少々書いてみたいと
思います。来週、ですから、最新の週刊碁には出ていません^^
その欄外。碁譜えとき、と言います。写真の説明に添える文章が
えとき(絵解き)ですから、〝碁譜えとき〟と。純粋に譜だけ
示されると、これが何の譜か難しい出題ですよね。
で、ツイッターでも話題になった長手順の大和証券杯準決勝。
終局手続きのダメ詰めの手順を省いて353手完だと思われます。
以下がそのえときになります。
〈第7回大和証券杯ネット囲碁オープン・準決勝〉
黒 井山裕太天元 白 秋山次郎八段
〈総譜〉●1―●353完、黒9目半勝ち
●141コウ取る(121)○144同(120)●163○166●171○174各同○226同(168)●227同(121)○228同(216)○230同(120)●233同(121)○236●239各同●241同(223)○242同(120)●243同(155)○244同(216)○248ツグ(121)●249同(168)●251コウ取る(197)●255同(223)○256同(196)●259同(197)○266●269各同○270同(56)●271ツグ(196)●273コウ取る(253)○274ツグ(33)○278コウ取る(56)●281同(253)○284●287○290●293○296●299○302●305○308●311○314●317○320●323各同○324ホウリ込む(72)●325取る(52)○326コウ取る(56)●329同(253)●331ツグ(56)●343コウ取る(333)○344ツグ(301)●351同(28)●353同(340)
(本体の棋譜は「幽玄の間」、もしくは来週の週刊碁で
ご覧ください^^)
@@@@
これはすごい……、自分何年もこの仕事に携わっていますが、
ここまでのものは久しぶりだと思います。
むかしの、名人戦の趙治勲名人―加藤正夫九段戦を彷彿とさせ
ますね……。あの碁もすごかった。
(ツイッターでこの大和証券杯について「石は足りたのかな」と
ボケたら、そこはスルーして「秀策先生と松和先生に長手数の
碁がありますよー」と教えてくださる方が。私のボケは……(^^
この欄外は、棋譜管理ソフトが●255(233)の状態でテキストを
吐き出してくれます。便利になりました。で、整理がコウ取る、
ツグを足して、スクリプトで丸数字に変換して実際の紙面にして
いきます。
「じゃ、楽じゃん」と思われた方、チッチッチッ。結構時間かかるん
ですよ……。しかもまだ終わりではありません。これだけの分量を
どこに載せるのか。私にもまだわかりません。
今週作業で編集が記事を書いて掲載することになるかと思います
けど、棋譜とこれをどこに載せるのか、場所を作らないと
いけません。校正も必要です。
(ブログといえど、ひと様の目に触れるので〝セルフ校正〟を
しましたけど、何人もの目で見るのが必要なんですね)
2月27日発売(3月5日号)のラインナップです。
1、2面 棋聖戦七番勝負第5局
3、4面 棋戦ワイド
5面 碁界ネットワーク・竜星戦
大和証券杯ネット囲碁オープン
農心杯上海ラウンド
棋聖戦市ヶ谷解説会
十段戦と女流名人戦日程
7面 阿含・桐山杯一斉対局・碁の句春夏秋冬
8面 はじめての手筋・歴代本因坊列伝
9面 これぞプロ! 選評・石田章九段
マイケル・レドモンド九段(米国)―小山竜吾六段(神奈川県)
酒井猛九段(東京都)―安斎伸彰六段(埼玉県)
10面 井山裕太天元の碁盤に挑戦!・二十五世本因坊治勲のお悩み天国
11面 碁界ネットワーク・棋士の本棚(万波奈穂二段)
井山裕太天元が婚約
八段免状獲得プレミアム指導碁
普及功労賞
13面 認定
15面 NHK杯
16面 ベスポジを探せ・山城宏九段のヨセワン
17面 アマ
18面 新春特別段位認定解答発表
20、19面 新初段シリーズ 小松大樹新初段―依田紀基九段
〈付録〉
今週発売から、印刷品質がよくなります。解像度があがるって
ことです。世間様では、もっとずっと上の線数でやっている媒体も
あるので、あんまり大きな声では言えませんけど。
先週と今週の「ヨセワン」のタイトルカットをご覧いただけますと
よくわかります。同じ写真はあまり使わないので、そこがわかり
やすいかと。
中身の良さをよりよくお伝えするために頑張りました。
(え、ほかでやっていることをやって何を頑張ったって? うーん、
それがですね、いろいろあったんですよ。この移行については。
ちょっと困ったことがあって専門のシステムの方がいらしてくださった
のですが、ちょっとやそっとでは解決できないどうしよう、と思って
いたら、出ましたウルトラC(古)。システムの方が「こんな解決
方法は見たことも聞いたこともない」というものでした)
これからは写真も棋譜もより美しく……見出しもよりいいものを
頑張ろうと決意を新たにいたしました。
今週もよろしくお願い申し上げます。
棋譜の「コウ取る」「ツグ」などについて少々書いてみたいと
思います。来週、ですから、最新の週刊碁には出ていません^^
その欄外。碁譜えとき、と言います。写真の説明に添える文章が
えとき(絵解き)ですから、〝碁譜えとき〟と。純粋に譜だけ
示されると、これが何の譜か難しい出題ですよね。
で、ツイッターでも話題になった長手順の大和証券杯準決勝。
終局手続きのダメ詰めの手順を省いて353手完だと思われます。
以下がそのえときになります。
〈第7回大和証券杯ネット囲碁オープン・準決勝〉
黒 井山裕太天元 白 秋山次郎八段
〈総譜〉●1―●353完、黒9目半勝ち
●141コウ取る(121)○144同(120)●163○166●171○174各同○226同(168)●227同(121)○228同(216)○230同(120)●233同(121)○236●239各同●241同(223)○242同(120)●243同(155)○244同(216)○248ツグ(121)●249同(168)●251コウ取る(197)●255同(223)○256同(196)●259同(197)○266●269各同○270同(56)●271ツグ(196)●273コウ取る(253)○274ツグ(33)○278コウ取る(56)●281同(253)○284●287○290●293○296●299○302●305○308●311○314●317○320●323各同○324ホウリ込む(72)●325取る(52)○326コウ取る(56)●329同(253)●331ツグ(56)●343コウ取る(333)○344ツグ(301)●351同(28)●353同(340)
(本体の棋譜は「幽玄の間」、もしくは来週の週刊碁で
ご覧ください^^)
@@@@
これはすごい……、自分何年もこの仕事に携わっていますが、
ここまでのものは久しぶりだと思います。
むかしの、名人戦の趙治勲名人―加藤正夫九段戦を彷彿とさせ
ますね……。あの碁もすごかった。
(ツイッターでこの大和証券杯について「石は足りたのかな」と
ボケたら、そこはスルーして「秀策先生と松和先生に長手数の
碁がありますよー」と教えてくださる方が。私のボケは……(^^
この欄外は、棋譜管理ソフトが●255(233)の状態でテキストを
吐き出してくれます。便利になりました。で、整理がコウ取る、
ツグを足して、スクリプトで丸数字に変換して実際の紙面にして
いきます。
「じゃ、楽じゃん」と思われた方、チッチッチッ。結構時間かかるん
ですよ……。しかもまだ終わりではありません。これだけの分量を
どこに載せるのか。私にもまだわかりません。
今週作業で編集が記事を書いて掲載することになるかと思います
けど、棋譜とこれをどこに載せるのか、場所を作らないと
いけません。校正も必要です。
(ブログといえど、ひと様の目に触れるので〝セルフ校正〟を
しましたけど、何人もの目で見るのが必要なんですね)
2月27日発売(3月5日号)のラインナップです。
1、2面 棋聖戦七番勝負第5局
3、4面 棋戦ワイド
5面 碁界ネットワーク・竜星戦
大和証券杯ネット囲碁オープン
農心杯上海ラウンド
棋聖戦市ヶ谷解説会
十段戦と女流名人戦日程
7面 阿含・桐山杯一斉対局・碁の句春夏秋冬
8面 はじめての手筋・歴代本因坊列伝
9面 これぞプロ! 選評・石田章九段
マイケル・レドモンド九段(米国)―小山竜吾六段(神奈川県)
酒井猛九段(東京都)―安斎伸彰六段(埼玉県)
10面 井山裕太天元の碁盤に挑戦!・二十五世本因坊治勲のお悩み天国
11面 碁界ネットワーク・棋士の本棚(万波奈穂二段)
井山裕太天元が婚約
八段免状獲得プレミアム指導碁
普及功労賞
13面 認定
15面 NHK杯
16面 ベスポジを探せ・山城宏九段のヨセワン
17面 アマ
18面 新春特別段位認定解答発表
20、19面 新初段シリーズ 小松大樹新初段―依田紀基九段
〈付録〉
今週発売から、印刷品質がよくなります。解像度があがるって
ことです。世間様では、もっとずっと上の線数でやっている媒体も
あるので、あんまり大きな声では言えませんけど。
先週と今週の「ヨセワン」のタイトルカットをご覧いただけますと
よくわかります。同じ写真はあまり使わないので、そこがわかり
やすいかと。
中身の良さをよりよくお伝えするために頑張りました。
(え、ほかでやっていることをやって何を頑張ったって? うーん、
それがですね、いろいろあったんですよ。この移行については。
ちょっと困ったことがあって専門のシステムの方がいらしてくださった
のですが、ちょっとやそっとでは解決できないどうしよう、と思って
いたら、出ましたウルトラC(古)。システムの方が「こんな解決
方法は見たことも聞いたこともない」というものでした)
これからは写真も棋譜もより美しく……見出しもよりいいものを
頑張ろうと決意を新たにいたしました。
今週もよろしくお願い申し上げます。
「ブログ更新しました」と。
するとフォロワーさんが即座に読んでくださり、
「棋譜管理ソフトの作者なら、コウ取る・ツグは自動化できるでしょう」と教えてくださいました。
ありがたやありがたや。
改善の糸口にできれば幸いです。