週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

あふれる思い

2011-10-09 03:32:57 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
ご存じのとおり、名人戦第4局は山下道吾本因坊の勝利。
タイトル奪取へあと1つとしました。
以前、当時の依田紀基名人に挑戦して敗れたタイトル。
思いの強さは、外野からはわかりませんが、想像に難くは
ありません。

山下本因坊と井山裕太名人のお二人が勝った負けたの
繰り返しに見えるのは、10月1日に行われた阿含・桐山杯の
決勝があったから。こちらは井山名人の勝利で2度目の
頂点に輝きました。6年ぶり……って前は何歳でしたっけ?
やっぱりすごいですね。

名人戦の第5局は今週の13、14日(木・金)に静岡県熱海市の
「あたみ石亭」で行われます。大阪の関西総本部では
解説会が行われます。本紙を頼りに(^^こちらもよろしく
お願い申し上げます。

え、これだけではモノ足りない?
ずいぶん硬いブログだねって?

……見破られましたか。一度書いたのは「砕けすぎ」で
自己規制いたしました。反故です。


では、写真を少々ご紹介。

この真っ暗な写真は?



印刷してしまうと〝なにがなにやら〟になるので、
週刊碁の掲載には適さず、選ばれませんでした。

名人戦第4局での一幕です。停電があったのです。
東日本大震災でいろいろ話題になりましたが、近年では珍しく、
タイトル戦の最中では異例とか。

写真は控室なのですが、立会の小林光一九段が写っています。
わかりますか?


では、もう一葉。

日本棋院ではタケフ基金「こころの碁」と銘打って
被災地支援を行っております。週刊碁でもすでに何回か
記事にしてお届けいたしております。

この写真は、ほかのものを使うことになり、
はじかれてしまったもの。

津波の被害を受けて水、泥をかぶってしまった盤です。



現地の状況は、一般紙の報道などで日頃からよく知られている
ところかと思います。
本紙や普及事業部の担当が出張に行き、撮影してきた写真にも
そうしたものは含まれています。本紙でどれくらい扱うのか。
担当や課員で意見が分かれます。

「すでに一般に流れている情報。あえて載せるのか」
「これが現実。なぜ載せないのか。理解できない」

震災復興への思いは一緒。ちょっとの考え方の違いなのですが、
気持ちの入るところなのでなかなか決まりません。

話し合いの結果、紙面のように小さくではありますが、
ワンショット使うことになりました。


最後はちょっと重い書き方になってしまいました。
ごめんなさい。

いろいろ思いの詰まった週刊碁。今週もよろしくお願い
申し上げます。


10月10日発売(10月17日号)のラインナップです。

1、2、3面 名人戦七番勝負第4局

4、5面 棋戦ワイド

7面 碁界ネットワーク・碁の句春夏秋冬・竜星戦

8面 実況!市ヶ谷囲碁教室

9面 ベスポジを探せ・さわやか手筋

10、11面 女流本因坊戦五番勝負第2局・なんでもコーナー

13面 認定

15面 NHK杯・1分の詰碁

16面 アマ(こころの碁・遠野物語)

17面 アマ(アルプス囲碁村まつり)

18面 アマの碁いちばん・ヨセワン

20、19面 阿含・桐山杯決勝戦

コメント
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