福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

第4回議会改革推進協議会のご報告 そしてお知らせ 

2013年10月29日 | 議会活動&千葉市政

Img_65171

 

 告知が直前になってしまいましたが、明日は第5回議会改革推進協議会です。

   
 10月30日(水)午後3時から。

 場所は、千葉市議会棟3階 第1委員会室です。

  
第3回は3尾分で終了してしまい、十分な協議ができなかったことを反省とともにご報告しましたが、第4回は活発な議論となりました。

そのため、最後の項目「通年議会」については、次回に送ることとなるほどでした。

また、第4回で結成を報告された二つのプロジェクトチームは、

  • 議会のICT化推進プロジェクトチーム
  • 政策条例策定体系検討チーム

ですが、早速検討作業を始めています。

 

 第4回議会改革推進協議会の協議の詳細はここには書きつくせませんが、おおよその方向性と、次回(明日ですが)予定している検討課題について、以下、ご報告です。

【議会の災害対応】
議会の災害対応の指針については、他都市の指針を参考にしながら多くの意見が出され、次回は正副委員長案を提示することとなりました。

→委員のみなさんの意見を踏まえて議長とゴリゴリ作成しました。

 

【議会報告会】

開催する意見と開催しない意見が真っ向対立していましたが、それぞれの考えを述べあっていくうちに、公聴機能として何らかの形で市民と向き合う場の必要性を感じている、という共通点を見出しました。

→何らかの形式で行うことが望ましいが、意味あるものになるようさらなる検討をしていきますが、検討の場や手法について再度の協議となります。

 

【決算審査の5分科会試行の総括】

各委員から多くに意見が出されました。

→各会派意見を取りまとめたものを提示して検証します。

 

【通年議会】

資料を準備していましたが、時間切れとなりましたので、今回資料を提示します。

 

千葉市議会ホームページでも告知しています。こちらをご覧ください。
http://www.city.chiba.jp/shigikai/download/suishin1030.pdf

 


行財政改革 北九州市と大分市に学ぶ

2013年10月25日 | 議会活動&千葉市政

Img_66961

 

 10月22日から24日まで、総務常任委員会で北九州市と大分市に視察に行っていました。

 

【10月22日】

 羽田から飛行機利用のため、午前7時50分に千葉駅に集合。

最近、JRが遅れがちですがこの日も人が線路内に立ち入ったことによる若干の遅れがありました。

移動時間に余裕を持たせることの大切さを感じつつ、北九州に入りました。

 

 
Img_67071 北九州市の人口は約97万人で千葉市との差は5000人ほどです。
それに対する財政規模は千葉市の7500億円に対して北九州は1兆2000億円あります。
   
税収割合は30%とそんなに高くありません。

 

 一方、高齢化率は政令市の中でも高いので今後税収が増える見込みは少なく、扶助費の増加は避けがたいと思われます。

このような状況でも、財政の健全度を表す指標は千葉市の方が悪いのです。

  • 実質公債費比率  北九州市10.8  千葉市19.5
  • 将来負担比率   北九州市170.3  千葉市261.1

 

 北九州市では、平成23年8月に行財政改革有識者会議を設置して、公共施設のマネジメント、組織のマネジメント、外郭団体の見直し、施設・事業の総点検の仕組みづくりについての論点整理を行いました。

その後、平成24年4月に設置した行財政改革調査会において、論点整理で出された課題について踏み込んだ議論を行い、4回にわたって4種類の答申が出されました。

それを受け、これから取り組もうとしている行財政改革について、お話を聞きました。

いやはや、どこの自治体も四苦八苦ですが、千葉市の状況と照らし合わせてみなければ、と考えています。

 

 明日も北九州市議会におじゃまして、ICT化の取り組みについて、公共事業評価に関する検討会議について、お話をうかがいます。

 

【10月23日】

 北九州視察二日目
Img_67101午前中北九州市役所で座学です。

ICT活用と公共施設の評価についてうかがいました。

 
ICT活用というと、ネットが使えない市民への対応はどうするのか、ということを問題にされることが多いです。

    
 しかしながら、業務をICT化することによって市民の利便性を高めることと、市民自身がネットを使って行政サービスにアクセスすることはイコールではありません。

ここを、きちんと切り分けて議論をする必要があるのではないか、ということに気づきました。

 

 公共施設に関しては、今後の維持管理や修繕改修にかかる経費がどこの自治体も膨大で、数を減らすことが喫緊の課題です。

施設を複合化して集約することは効率的ですが、超高齢社会を見据えると、細かく分散していた方が市民ニーズにはマッチするはずです。

かといって今のままでは扶助費にまわせる財源は確保できません。

行財政改革は、改革後の社会の姿を示すことが大切ではないか、と感じます。

 

 昼食後は、市民防災センターに移動して現地視察です。

Img_67481消防局が持っているさまざまな訓練や体験ができる施設です。

 

 ここで、新品の起震車に乗せていただき、関東大震災そのままの揺れを体験しました。

揺れ方は想像外、特に縦揺れは心身ともに衝撃です。

 

 直下型地震が起きた瞬間には、驚きと恐怖で何もできないことを実感し、発災時の心の動きへの想像力を働かせ、直後の行動を想定しておくことが大切だと感じました。

以上のような思いを抱きつつ、大分市に移動しました。

 

 
 大分市内

Img_67701 JR大分駅周辺は、道幅が広く整備されています。

ホテルには午後4時過ぎに到着しました。

小雨が降っていましたが、夕食までの時間を利用して、市街地を歩いてみました。

 

 大型のショッピングアーケードや府内城周辺など、ゆったりと落ち着いています。

特にお城から行政機関が一体となったまちづくりは、都市の重みと落ち着きを感じさせます。

 

【10月24日】

Img_67801 午前中大分市役所で、行財政改革と地域情報化政策についてお話をうかがいました。

大分市は、人口47万人で千葉市の約半数です。

生活する都市としてまとまりやすい規模のように感じますが、ここも行財政改革に取り組んでいます。

 

 昨年までの5年間の実績をまとめ、今年から新たなプランが始まっています。

大分市のプランでは、行革の柱に市民協働を据えているところが目を引きました。
市民協働には早くから取り組んでいたようで、自治基本条例も昨年4月に施行されています。

行政改革は、行政や議会だけが旗を振っていても進みません。
如何に市民とともに考えながら取り組むか、ということが大切なのだろうと感じます。

 

 Img_67831
 一方、大分市議会も議会基本条例を制定していて、それに則って10月下旬から市民との意見交換会が始まるそうです。

こちらは視察項目に入っていませんが、大分市議会の事務局の方から、最近の取り組みとして挨拶の中で説明がありました。

 

 千葉市議会でも取り組みができないかと、議会改革推進協議会で検討が始まりました。

多くの意見は取り組んでいくという流れですが、その方法についてはまだ合意できていません。

 

 台風27号を気にしながらの視察でしたが、すべての行程を終えて、千葉に予定通り戻りました。

視察の結果を活かすために、今後、委員会としてきちん検証総括する必要があると考えています。

 


自転車マナーアップフェスタに参加しました

2013年10月19日 | 自転車施策

Img_66511

 

 千葉市で初めて開催された自転車マナーアップフェスタ。

自転車施策についてアレコレ言い立ててきた者としては、もちろん応援しなければ!ということでのぞいてみました。

http://www.city.chiba.jp/shimin/shimin/service/jitensya_mana-up.html

 

 場所は花見川交通公園です。

ここは、千葉市内唯一の交通公園で花見川沿いにあり、サイクリングロードが脇を走っています。

 

 公園内には踏み切りや横断歩道もあり、自転車をレンタルできるので、遊びながら交通ルールを学ぶのに適した場所です。

立派な管理棟もあり、使いようによっては千葉市の自転車情報発信拠点となりうる施設です。

ここで、自転車マナーアップフェスタのようなイベント的啓発事業が、これまで行われてこなかったことが不思議なのかもしれません。

今回のような取り組みを今後どのように発展させていくか、知恵の絞りどころだと思います。

 

 
 さImg_66551て、本日のプログラムは、伝統的なオープニングで始まりました。

オープニングは市長のあいさつに始まり、千葉県トラック協会から寄贈された15台の新品自転車の贈呈とお披露目で幕を閉じました。

 

 カラフルでかわいい子ども用自転車が中心で、嬉しい贈り物で、オープニングの古めかしい雰囲気が少しリフレッシュされた気がします。

今日参加した子どもたちは、早速初乗りを楽しんでいました。

 

 
Img_66561 公園内で終日行われていたイベントは、自転車無料点検と
シュミレーターによる自転車の走行体験です。

 

 シュミレーターは、私もチャレンジしたかったのですが、子どもたちが待っていたので遠慮しました。

幼い子どもでも体験することができます。

おそるおそるペダルを漕ぎ始め、間もなく慣れていきますが、ブレーキのタイミングや左右確認の必要性などが学べます。

 

 

 
Img_66711 ドキドキしたのは、3時から始まったスケアード・ストレイトです。

スケアード・ストレイトとは、スタントマンによる交通事故の実演です。

衝撃的な状況を見て、予知能力を高め、

身を守るための意識啓発を目指している(と思われる)ものです。

 

 いわゆるショック療法ですが、ここで学んだ危険が、具体的なルールの必要性へとしっかり結びつくことが大切だと考えます。

その手法に、もう一工夫必要だと感じました。

 

 
 公園内を自転車走行する実技指導もあり、
座学と連動していました。

Img_66731座学はおまわりさんによる安全講習です。

自転車の安全5原則(車道走行原則・左側走行原則・歩行者優先原則・ルール遵守・子どもはヘルメット原則)を中心に講義を受けました。

 

 講義は教え込み形式でしたが、参加者同士が話し合って考えることができるような形式にした方が身に着くような気がします。

 

 自転車マナーアップフェスタに参加して、今後の自転車安全教育のあり方、自転車利用促進案、自転車の楽しみ方、自転車好きを増やして繋げる方法、自転車施策への市民参画・・・と、いろいろ思いつきました。

花見川交通公園使いこなし戦略を、まずは市民参加でたててみるのが良いのではないかと考えます。

 

 これまでの自転車施策に関する言及 

http://fukutani.blog.ocn.ne.jp/blog/cat6886086/

 

 


台風26号の千葉市の被害状況報告

2013年10月17日 | 自然

Img_66081

 

 今日は台風一過の青空でしたが、それでも厚い雲が漂っていました。

台風26号は、伊豆大島に甚大な土砂災害をもたらして救助活動が続いています。

千葉市消防局からも、13人が救援に行っています。

 

 千葉市通過は、15日の夜半から16日の午前中にかけてでしたが、突風や急激に降りだす雨、水路の水位上昇により、一部地域には避難勧告も出ました。

 

伊豆大島の状況を見ていますと、行政による避難の呼びかけなど今後の課題がありそうですが、その都度見直し、想像力を鍛えていくことが大切だと感じます。

 

 さて、千葉市の被害状況について、危機管理課・防災対策課から報告が出ました。10月17日10:00現在のまとめは以下の通りです。

 

10月15日&16日の状況 

 

      
【降雨状況】 7地点で観測

  • 時間最高雨量 36・5㎜(緑区)~53.5㎜(稲毛区) 
  • 累積雨量 227.5㎜(緑区)~305.5㎜(中央区)  15日12:00~16日12:00

【風速】 千葉測候所

  • 最大風速20.3m北西(10月16日7:31)   
  • 最大瞬間風速 33.5m北西(10月16日7:35)

【避難勧告】

  • 10月16日 5:13発令 9:00解除
    (草野都市下水路の水位が避難判断水位を超えたため
    稲毛区稲毛2丁目、3丁目、5丁目、稲毛東5丁目、稲毛東6丁目
    避難世帯 17世帯36人

【人的被害】 

  • 重症1 軽傷5

【住家被害】

  • 一部破壊16 床上浸水35 床下浸水28

【非住家被害】

  • 公共施設のネットフェンスの損壊、雨漏り、窓ガラスの破損、浸水等 25

【その他】

  • 倒木、道路冠水、がけ崩れなど 154

【停電】

  • 10月16日 中央区、稲毛区、若葉区、緑区 約7000軒 

【職員配備の体制】

  • 10月15日警戒配備体制 595名
  • 10月16日災害対策本部 第1配備体制1439人

 

なお、千葉市のホームページにも掲載されています。

http://www.city.chiba.jp/somu/bosai/higaizyouhou26.html

 

 


戦没者追悼式

2013年10月17日 | 議会活動&千葉市政

Img_66041_2

 

 今年の追悼式は、午前中の台風の影響を大きく受けました。

 

 お天気はおさまったものの、災害対策本部が設置されていて、本部長である市長は参列できず、保健福祉局長が市長代行を務めました。

毎年、厳かに音楽を奏でる消防音楽隊は、復旧最優先で奔走し、参集できないため音楽は急遽CDを流すことになりました。

多くの鉄道もお昼ごろまで動いていなかったので、職員も全員そろうことが難しく、直前準備はてんてこ舞いだったのではないかと思います。

ご高齢となられた遺族の中には、会場に来ることができなかった方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 このような状況の中、例年どおりに戦没者の御霊を追悼しました。

Img_66001 思い出の言葉を述べた遺族代表は、幼い子を残して夫が出征した後の戦中の狂気の社会の状況、戦死して戦後を母子家庭として2人の子どもを育ててきた凄絶なありさまを語られました。

妻というお立場ですが、戦死者の父や母に当たる年齢の方々は、少なくなっているのでしょう。

 

 また、遺族会の追悼の言葉の中では、

「戦没者を追悼することは平和を願うことであり、平和都市宣言をして平和記念像も建てている千葉市だからこそ、そういった活動と一緒に追悼をしたい」

という主旨の希望を述べられました。

まさにその通りだと感じます。

戦没者追悼式は保健福祉局が、平和を願う取り組みは市民局が行っていますが、今後に向けて、合同で開催する方法も考えて良いのではないかと感じました。

  

Img_66031_2 最後は、千葉市役所吟詠会のみなさんによる献詠で、幕を閉じました。

 

 台風の影響で参列者が少なかったことは確かですが、冷静に振り返れば、ここ数年、この会もさびしくなっています。

二度と戦争をしません、と誓い、行動することが真の追悼となるのだろうと思います。

 

 千葉市の平和と市の取り組みについては、以下でご報告しています。

http://blog.goo.ne.jp/shoukosan_001/d/20130706