千葉市の成人を祝う会は今日でした。
新成人のみなさん、ようこそ大人の社会へ!そしておめでとうございます。
今年の新成人は8,869人で、昨年より41人の微増です。
全国の統計では今年の新成人は122万人、昨年は124万人ですから、全国規模では新成人は減少しているのです。
さて、今年の成人式はどうなのかな・・・と毎年楽しみに会場に足を運びます。
空席が昨年より多いように感じましたが、参加率はどうだったのでしょう。
式典の内容も、毎年少しずつ工夫され、今年はビデオメッセージが増えていました。
昨年の3月には大震災があり、友人の死や復興の課題を乗り越えねばならない被災地の成人式に臨む若者の姿を報道を通して目にしています。
二十歳の門出としては重い荷を背負っていますが、決意を語る若者の凛とした姿に何度も胸を打たれています。
そのような中で迎えた千葉市の成人式です。
多かれ少なかれ、一人一人の中には、この震災を経て感じたことがあるのではないかと思います。
どんなに派手な格好でも、目立つパフォーマンスをしていても、今日の若者たちの心の中には、今までの二十歳が持ち得なかった何かがあると信じたいと思います。
- 気候が温暖で暮らしやすい。
- 都市・農業・海など、多面的な良さがある。
- モノレールはギネスにも載っているのにPRが不足している。沿線に魅力を持たせてはどうか。
- 観光資源をもっと生み出す努力を
などの意見が出ました。
参観していた議員が7人いたからか、市長から
「皆さんの地域の市議会議員のこと知ってる?」という問いかけがありました。
それに対しては、厳しい意見も出ましたが、それはそれで若者の感性なんだな、と神妙に受け止めました。
ところが市長いわく
「アクションを起こしてリアクションが無かった時には文句を言うべきであるけれど、アクションを起こしていないのに文句を言う資格はない」
そこで、アクションを起こさないのはなぜか、この社会や国を変えるにはどうしたら良いか聞きたい・・・ということで、意見を言う場について話題が移りました。
意見を言う場について、今は昔よりも、たくさんあるのに言わないのは何故かということで意見が交わされ、Face-to-Face、さし向いの関係が基盤にないと、よほどのことでない限り言えないということが、彼らの思いでした。
この座談会で様々な情報を得て、市も真剣に受け止めようとしていることを知った彼らからは次のような感想がでました。
- 自分からアクションを起こして行政に関わっていきたい。
- 市民の声を聞こうとしていることがわかった。声を聞いて実現したことも積極的に広報してほしい。
- 意見が言える場があったことを知らないのはもったいなかった。
- 信頼できないとアンケートにも書かないが、顔を合わせて話してみると、考えてくれていることがわかった。顔を合わせる場が欲しい。
実は、私は、むやみに意見表明権を振り回して子どもの権利云々カンヌンいう大人は、あまり信じていません。
なぜならば、生身の信頼できる他者と向き合えるような関係性が、身近な地域でなかなか作れないのが今の子どもたちの現状だからです。
そういう中で育っている子どもたちの現状を変えていこうと真剣に考えるのが、今時の政策課題になる、と考えています。
まずは、そういう環境を取り戻す努力をしなければならないということを、改めて感じたのです。
地域がそうできるように仕向けるというのは、行政の仕事としては実に難易度の高いことでしょう。
まずは、今日のこの会のように、向き合って名を名乗り合って、さし向かいで耳を傾けていく取り組みを、地道に続けてほしいと思います。
追記 千葉市HPに以下掲載(2012年1月11日)
http://www.city.chiba.jp/kodomomirai/kodomomirai/kikaku/shinnsejinnzadannkai_2012.html
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