福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

千葉市成人を祝う会と新成人座談会 2014

2014年01月13日 | 成人式

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【新成人のみなさんへ】

 今朝、ツイッター で、

私事専念では済まされないのが大人です。新成人の皆さんには公についてたくさん知って欲しい。大言壮語なれど行動は私欲に基づいていないか。正義を都合良くふりまわしていないか。見抜く力をつけて欲しい。

と、ツイートしました。

今の大人社会を踏まえ、自戒の念を込めて呟きました。

自分自身のこと、自分の組織のこと以外はメリットがなければ我関せず。

そんな社会の風潮に心が折れそうになることもありますが、みなさん一緒に頑張りましょう。

 

 今年の千葉市の成人式は、ステージ前に制服の警備が入ったせいか、例年のようにツカツカとステージに歩み寄るような行為はなく、ざわつきもいつもよりは少ないように感じました。

式典は、明徳高校のチアリーディング、市長・議長・教育委員長からのメッセージ、来賓紹介、桜林高校の和太鼓、マリーンズの鈴木選手と恩師からのビデオメッセージ、ジェフの佐藤選手と日ハムの近藤選手の登壇、新宿小学校4年生(2分の1成人)のエール、二十歳の誓いの言葉、そして最後は、教職員有志のサポートによる大地讃頌全体合唱で幕を閉じるという、約1時間があっという間の、工夫されたものでした。

 

【逃げずに向き合う】

 Img_80951成人式を控えた10日に、熊谷市長に対して暴力的なツイートがなされました。

同じ頃、私の事務所にも某中学校の卒業生が式典を荒らす計画をしているという知らせがありました。

間もなく、熊谷市長がツイッターでそういった書き込みに向きあい、それなりの対応を表明するというやりとりがなされて波紋が広がりました。

無視しないで市長が向き合ったことは、新成人に対するどんなメッセージよりも意味があり貴重だったと思います。

 

【子どもの権利について】

 子どもたちを大人として送り出すにあたり、今回のことを踏まえ、子どもの権利とは何かをあらためて考えました。

私は、子どもならではの権利、絶対に保障すべき権利は、教えられることだと思っています。

食べることや眠ることをはじめとした生活のこと、自分の体を傷つけないこと、人の体も傷つけないこと、挨拶すること、コミュニケーションの取り方、さまざまな生活の知恵、学問、約束やマナーを守ること、ルールを守ること・・・これらは、まずは、周囲の大人の姿から真似、次に言葉や文字や体験から学ぶものです。

周囲の大人とは、親だけではなく社会全体です。

地域の大人同士が子どもたちに何を伝えていきたいかということを、果たして共有しているだろうか、そのことについて分かち合っているだろうか、と自省しています。

 

【今年の新成人】

 今年の千葉市の新成人は、8915人(平成25年11月1日現在)となっています。

昨年の8869人より、少し多いです。

千葉県の成人は、59931人(昨年は60592人)で、全国では121万人(昨年は122万人)です。

千葉県も全国も減少していますが、千葉市は増えていました。

区ごとの人数を付け加えると、

中央区1839人、花見川区1254人、稲毛区1728人、若葉区1379人、緑区1366人、美浜区1349人 となっています。

 

【新成人座談会】

 Img_81041午後から、市長と新成人有志とで行われた座談会を参観しました。

今年で4回目ですが、欠かさず拝聴しています。

なぜなら、若者の声を聞く機会が少ないといわれている日本社会において、行政が積極的に二十歳の意見を聞く場をもつことは、画期的だと考え、この取り組みを応援しているからです。

これだけではなく、千葉市は子どもの意見を聞く場を工夫して設けています。

 

 さて、今年の座談会も、大人が課題だと認識していることや見過ごしていた大切なことなど、若者らしい指摘がありました。

●千葉市のいいところ

  • 高校生の時に海辺を知り、今でも夕日を眺めて、たそがれるのが好き。
  • 昭和の森が良い。高台から見た初日の出が思い出。
  • コミュニティセンターの体育館を良く使うが、60歳くらいの大人に声をかけられて一緒にバトミントンをしたことがある。多世代が交流できる魅力がある。

●改善したいところ

  • 千葉駅周辺が、ごちゃごちゃしていてわかりづらい。
  • 障がいのある子たちが遊べる場所が少ない。
  • 海岸がゴミで汚れているので清掃団体を作ったらどうか。
  • クリーン活動に、子どもや家族連れは参加するが、若者の姿を見かけない。

●自分のまちを良くしたいという愛着を持つには

  • 県内の大学連携で大勢の参加が得られるようなイベント開催をし、学生のネットワークを作る。
  • フェイスブックページやゆるきゃらを作成する。
  • マリーンズやジェフなどのプロをもっと身近に感じるような取り組みをする。

(野球とサッカーの話で、しばし盛り上がる。マリンズに比べてジェフの認知か少ないのはなぜか・・・などなど。

●国際交流について

  • 案内板をユニバーサルにして、外国人にもわかりやすくする。
  • 国際千葉駅伝をもっと宣伝する。
  • イベントで外国人に屋台を出してもらい、交流の機会を増やす。
  • 東京オリンピック、富士山、和食などのブームを利用して、外国人に日本を好きになってもらい、また来たいと思ってもらえるようにする。

●この際、言っておきたいこと

  • Wifiがあると、故郷と繋がっていられると感じ、安心して滞在できる。外国人のためにも公共Wifiをもっと増やし、グローバルを目指してほしい。
  • 人口減少、少子高齢化はくい止められず、市の歳出も減らさねばならないから、ボランティアやNPOをもっと有効に活用する。
  • もっと若者が海外に行けるような援助を。海外に行けば、日本の良さや外国の凄さがわかる。
  • 公園の遊具がどんどん無くなっている。子どもの遊ぶ場や居場所をもっと増やしてほしい。
  • 千葉市のキャッチフレーズをつくるべき。たとえばマレーシアは「本当のアジア」というキャッチフレーズで人を呼び込んでいる。
  • 千葉駅周辺に魅力あるものを作って欲しい。ゲームセンターやパチンコばかりではなく、ふれあいやコミュニケーションが取れるような施設づくりを。
  • 千葉市と言えばこれ!というものができるといい。

 

 目からウロコの座談会でした。

何はともあれ、二十歳の門出、おめでとうございます。

皆さんの前途に幸多からんことを、心から願っています。

 


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