福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

遊歩道に電柱が並んでいる!

2007年10月31日 | 景観

Pa280011 週末に
「おゆみ野駅南側の遊歩道に電柱が5本も建てられているが、どういうことだろうか」
という問い合わせを、地元自治会からいただき、早速見に行きました。
金曜日で、すでに午後6時を過ぎていましたので、その場で維持管理課と緑土木事務所に問い合わせをしましたが詳細については今ひとつはっきりしません。仮設であって欲しいと願うばかりですが、
「東電から電子申請があったので道路法に基づいて許可をした」
という話から、おそらく本格的な設置でしょう。だとすると、
駅前に建築中のマンション占有の電柱なのか?
遊歩道は電線地下埋設が義務付けられてはいないのか?
そもそも遊歩道上に電柱はあったっけ?
「おゆみ野駅タウンセンターデザインガイド」なるものがあるはずだが、電柱のことはどうなっていたっけ?
と、疑問だらけ。持ち合わせている知識は曖昧模糊としています。

Pa280018 マンション建設の際には「事前協議」を行ないますが、その時の市の指導はどうなっていたかを調べてみると、18年5月に「電柱の新設及び移設について東京電力株式会社と協議願います。なお、電柱は道路内に建柱しないでください。」という指導を事業者であるアーネストワンに宅地課がしています。

「おゆみ野駅タウンセンターデザインガイド」では、電柱のことはうたっていませんが、建物に関してはモールや歩道との連続性・一体性を保つとあり、図をみても電線埋設が前提のものです。

しかし、遊歩道の電線地中化を明文化したものは無く、旧公団と事業者との紳士協定という形で進められてきたらしい。この紳士協定、千葉市もぜひ引き継ぐべきです。千葉市に移管した途端、紳士が消えてしまっては市民は不安です。東京電力株式会社も然りです。

ということで、月曜日から、建設局の道路維持管理課と緑土木事務所、都市局の宅地課と都市計画課景観デザイン室とのやりとりをしています。
1本の電柱(正確には5本の電柱)が適正かどうかということについても、実にさまざまなところが関わっています。それぞれの判断が指針やルールに適っていても、「まちづくり」というトータルな観点では、必ずしも適正であるとはいえないこともあります。

おゆみ野内には40ha以上の空き地があり、まだまだこの街も変化を遂げていくことと思います。
「他人の土地に口出しをするのか」という議論もありますが、将来にわたってこの街を一緒に育てていく仲間として、事業者にも地権者にも「まちづくり」に関心を持ってもらいたいのです。
おゆみ野駅前マンションの事業者も、この街が良いと判断して選んだからには、この街の紳士協定に従って欲しい。

そういえば、遊歩道に関しては、こみこん祭りを立ち上げる時に
「センターモールを使用するので、道路使用許可を出して欲しい」
と南警察署にお願いしたところ(警察署長は許可願いが出たら許可をしなければならないと道路交通法にありましたので)、
「遊歩道は道路法上の道路ではないので、許可は出せない」
と警察は言い、「許可を出せ!」と大騒ぎをしたのは私でした。で、
「地域住民の一日限りのお祭りだから、許可なんかはいいでしょう、まあまあ・・・」
とご長老たちになだめられ、無事にこみこん祭りは立ち上がったのです。

あの時よりは冷静なつもりですが、「うん、これはおかしい!」と思っているアンタが変だ、と考える人は、どうか止めてください。


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