福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

米寿を「市長との対話会」に誘ってみたら・・・

2018年01月27日 | 高齢社会


今日は鎌取コミュニティセンターで行われた、熊谷市長との対話会に米寿の母を伴って参加しました。

今回の対話会のテーマは防災と新庁舎、そして加曽利貝塚です。

母の日々の生活にはあまり関係が無いかもしれませんが、終の住処となった地域に馴染んでほしいと思っています。

自宅を処分して千葉市に来て7か月。
この間には、生活習慣の違いに戸惑った時期、疲れが出た時期、話し相手が無く不安が募った時期、などを繰り返して最近ようやく安定した生活が出来るようになりました。
シニアの集まりにも顔を出し、通院にも慣れ、訪問看護の方々など相談相手もできました。

そろそろ蟻の目だけではなく、鳥の目で我が身が置かれている状況を知ってもいいのではないかと考えた次第です。

さて。
加曽利貝塚の話なら楽しめるだろうと思いましたが、さにあらず。
母が関心をもち、帰宅して感想をたくさん言ったのは防災の話でした。

母曰く、
・そうしてみるとお父さん(私の亡くなった父)は偉かった。全ての家具を固定していたもの。近所の人たちも町会長さんに頼まれて説明会に出て話を聞いたから、隣近所のほとんど家は転倒防止をしていたのよ。千葉市ぐらい大きな市になると行きわたるのは大変なのね。
・ひとり暮らしの時はベッドの横にリュックを置いて、すぐに逃げられるようにしていたけれどあのリュックは置いてきてしまった。家族と一緒だと安心して無防備になってしまうわね。
・冷凍庫にある山のような保冷剤を何とかして、備蓄になるような食料を見直した方がいいわね。
・自分の命は自分で守るのが大原則なのよ。だいたいここの家は家具の転倒も・・・。
と、だんだん私に不利な発言が出始めたので、加曽利貝塚に話を向けて暖かくなったら一緒に行くことにしました。
市民が発掘調査をできるかもしれないことに、感心していました。

まだまだ50年以上住んでいた江南市に愛着のある母ですが、千葉市のことも少しずつわが身のこととして感じてもらいたいと思います。
大きな都市は住民から遠い存在にならざるを得ないので、市民側からのアプローチも大切です。

蛇足ですが、
「市長さん若いのに、とても立派ね」
との固定概念発言も飛び出しました。

わが母は、私が目をむきたくなる「性別役割分業観」に基づいた発言も時々あります。
高齢でも立派な人もいれば挨拶もまともにできない人もいるわけで、若いとか高齢とか、女性とか男性というカテゴリーでの価値判断は難しいですよね。


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