福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

オレンジリボンに言葉を添えて

2009年11月07日 | おゆみ野子どもまちづくりクラブ

「大切なメッセージ」を直接他人に伝えるということは、とても難しいものです。

ましてや、見知らぬ人に、メッセージを伝えるということは至難の業です。

でも、「大切なメッセージ」は、やっぱり差し向かいの関係で直接渡すことが大切なんだ・・・。

今日は、そんなことを実感する体験を、子どもたちとともにしました。

        

P1000931 千葉市では、11月の児童虐待防止推進月間オレンジリボンキャンペーンを今年から展開していることは既にお知らせしています。

オレンジ千葉城にラッピングモノレール、そしてきぼーるの子ども交流館で行われているオレンジリボンとメッセージカードの作成配布展示と11月22日の子ども力フォーラムなどですが、こういった活動は象徴的に行うとともに、各地域で地道にコツコツと取り組むことも大切です。

そこで、本日はおゆみ野こみこん祭りで、オレンジリボンキャンペーンを、子どもまちづくりクラブの子どもたちとともに行いました。

オレンジリボンキャンペーンのサテライトです。

        

まずは、パネルを見ながら児童虐待について考え、その後みんなでオレンジリボンを手作りして、相談窓口などが記された説明書とともに袋に詰め100セット作りました。

P1000939 その後、子どもたちもそれぞれオレンジリボンを胸に付けて会場にくり出し、大人たちにリボンを手渡ししたのです。

さて、オレンジリボンのことを知っている人は、まだまだ少数なので

「このリボンはね・・・」

と、子どもたちは自らの言葉で説明をしなければなりません。

オレンジリボンに関しては子どもたち自身もまだ多くを語れない段階なので、メッセージを直接伝えることは実はちょっと自信がないことなのです。

それでも果敢に大人をつかまえてリボンを手渡ししていました。

そして、大人のみなさんも、しっかり話を聞いてくださいました。

子どもたちも考えながら独自のメッセージを伝えていましたが、小学校1年生の

「子どもをいじめないでね!」

というストレートな言葉が印象的でした。

子どもたちと児童虐待の話をしていると、いじめの話にすり変わったりしますが、考えてみれば、児童虐待は大人による子どもいじめでもあるわけです。

手渡されるよりも、手渡す側にまわってこそ本質を考える。つまり、いかに主体者たらしめるかということが、大切なのでしょう。


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