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福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

凝縮!びーらぶ研修

2015年07月05日 | 居場所づくり


先週末は、再び濃密な研修を受けていました。
暴力にさらされた母子の回復プログラムを実践するインストラクター研修です。
母と子ども、それぞれに12回にわたるプログラム全てについて、講義と実践をします。
金曜日は一日かけて駆け足で12回分の講義を受け、土曜日はグループごとに、4つのプログラムをインストラクターと参加者役に分かれて体験しました。

このプログラムは、びーらぶプログラムと言い、カウンセリングでもなく、セラピーでもありません。
被害者に寄りそい、被害者のありのままを肯定して受け入れ、抑え込まれた力を引き出し、自立に向けてサポートするのがインストラクターの役割りです。
被害者の言葉を聞き過ぎて内面に入り込んではいけない。
出来ないことを出来るように言ってはならない。
情報はきちんと伝える。
評価はしない・・・エトセトラエトセトラ。

二日目の実践は、場のセッティング、資料の準備、伝えるべきことの予習と事前準備がとても大変だと言うことを、当日になって気づきました。
 

そして始まると、インストラクター役として発する言葉の一言一言に詰まります。

暴力もいじめも、支配と抑圧の関係、世間の沈黙によって助長される。
支配と抑圧の関係を対等な関係に、無関心を関心に変えていく。
変えるのは周囲だけではなく被害者の考え方も・・・。
被害者の内面を変える、力を引き出すという点において、カウンセリングやセラピーとは異なるのです。

母親に対するプログラムは2日間で終了しました。
残すは子どもプログラム。
こちらは、7月8月で4日間あります。
はてさてどんなことに遭遇するか、ドキドキしていますが楽しみでもあります。

ちなみにびーらぶとは、BeLoved  ありのままで愛される、貴方は貴方のままでいい、というメッセージでもあります。


戦争体験を語る会も10周年

2015年07月03日 | 居場所づくり


間もなく7月7日。
その日は千葉市が空襲にあった日、いわゆる七夕空襲です。

おゆみ野女性の会では、この時期に戦争体験を語る会を開催していますが、今年で既に10回目となります。
戦争中のことを覚えている方々によるお話を中心に始まった会ですが、最近は戦時中のことよりも、敗戦後の生活の記憶が残っている方々から語らせてほしいという声をいただくようになりました。

思えば、戦争体験を語る会では「戦争が如何に残酷か」を語ってきましたが、肝心なのはその前後ではないかとも思うようになりました。
戦争前では、なぜ戦争に向かって歩んでいったか。
戦争後では、戦争の結果どのような国と国との関係をもたらし、国民の生活への影響はどうだったのか。
今こそ、戦争へとつながったあらゆるターニングポイントを検証すべきではないでしょうか。

さて、戦争体験を語る会は、7月5日の日曜日に開催されます。
今年は、戦争中の様子を紙芝居で見たり、戦場に言った人や国内で空襲を受けた時の様子などをうかがいます。

語り手は山岸康祐さんと岡本博幸さん、紙芝居は市川まり子さんです。

場所は鎌取コミュイティセンター1階の創作室。
どなたでも参加いただけます。


「個」を見て判断する

2015年07月01日 | 居場所づくり


六本木のスウェーデン大使館におじゃまして、スウェーデンクオリティケアのエミル・オストベリさんのお話を聞きました。
彼は、7歳頃から視力が弱くなり、今はほとんど見えない視覚障害者です。

スウェーデンでは、国が障害者の給料の8割を負担し(ただし30万円まで)、障害者の就労は当たり前。
教育は大学まで無料。
県の予算の8割は医療で残りのほとんどが公共交通。
市町村の予算の3割は障害者や高齢者のケア、約4割が小中高校の教育費。
      

一方、国民の負担は消費税が25%、所得税が30%~50%と高負担。

つまり、医療やケア、そして教育には税金がしっかり充てられ、その分税率も高くなっているのです。
スウェーデンの福祉政策が充実しているのは、保険ではなく税でしっかり支えてきたからですが、昨今では、障害者の権利よりも効率を優先する考え方が台頭してきている、とエミルさんは懸念しています。


障害者というと、私たちは、たとえば視覚障害・自閉症・身体障害などと障害区分別にくくってどんな人なのかをイメージしますが、スウェーデンでは、
「一人ひとりについて、どんなことが出来るか」という見方をするのだそうです。
それを聞き、私たちは人をひとまとまりのグループとして見るという思い込みや決めつけの枠を持っていることにハッとしました。

障害者一人ひとりには、パーソナルアシスタントがつき、生活のサポートをします。
この経費も国が出します。
就労にも、アシスタントがつき、障害者が働ける環境を保障しています。


障害者の自己決定権を大切にし、自立支援をしっかりし、個別ケアで対応することによって、健常者も障害者もともに過ごせるノーマライゼーション社会を実現しているのです。


「障害が何かではなく、その人が出来ることを見る」というメッセージが印象に残りました。
あらゆることに、当てはめたい考え方です。


動物の居場所 千葉市動物公園

2015年06月27日 | 居場所づくり


改めて散策してみると、実に素晴らしい場所だと感じます。
千葉市動物公園です。

そもそも大人になってから知った千葉市動物公園ではハシビロコウにしか興味が無かったのですが、昨日はたくさんの動物たちが素敵だと思いました。
       

これまで、こんなに自然の中で自由に飼育されていたんだっけ?
豊かな自然に囲まれて、動物の生態もより分かりやすく身近に感じます。

午後2時はキリンの昼食タイムで、しばらくその食べっぷりを間近で眺めました。
隣の飼育スペースでは像が退屈そうです。
       

お猿の群れや、来園者に過剰サービスするチンパンジーなど、思わず知らず長い時間を過ごしました。
こども動物園も動物科学館もあります。
       

いつか必ず孫を連れて行きます♪



自然体への誘い

2015年06月21日 | 居場所づくり



私はもっと頑張らなくちゃいけなかったのかな・・・?
と、悩んでいる時にこの文字と出会いました。
たくさんの素敵な漢字がある中で、私のもとには「遊心」がやって来たのです。
肩の力がすっと抜け、これからの生き方に一筋の光がさしたようでした。

あれから1ヶ月半。
豊かな気持ちで過ごせています。

同時に、こんな風に文字を表現することに憧れを持ちました。
願いは叶うもの。
美しい文字の書き方講座を、四季折々に開いていただけることになりました。
さらに嬉しいことに、会場はみんなの広場を使って。


3回セットの講座で、季節ごとに開設します。
今回は、夏バージョン。
団扇を完成させます。

受講者の募集が始まりました。