ショーケン 5月2日の朝日新聞土曜版「大阪で生まれた女」から

2009-05-06 13:09:41 | Weblog
紙面上には「大阪で生まれた女」のタイトルが付せられてあったが、中身は、歌の解説そのものよりも、萩原健一の半生が、彼が味わった3度の挫折を中心に短く纏められていた。

ドラッグで全てを失い、ずぶぬれのまま街を彷徨っていた時に、60歳過ぎの見知らぬ女性からそっと差し出された1本の傘の話や、癌と闘う友人の願掛けから始めた遍路の話などが興味深かった。 特に、今でも時折近所の坂道を颯爽と上ってくる彼を目にしている自分にとっては、彼の「散歩」と呼ぶにはあまりにも過酷な修行の原点を垣間見た気がする。*オーバーワークが祟って脚を疲労骨折したこともあるそうだ。

記事は次の一節で結ばれている。

この歌(大阪で生まれた女)は、挫折を経た「今の方がよくわかる」と萩原さん。
「これで青春も終わりかなとつぶやいて....、このあたりの歌詞もいいね。」
「本当の友だちは、黙って、じっと、オレが立ち上がるのを待っててくれる。何もいえないのは本人以上につらいはずさ。ありがたい。」