1980年頃、
知り合いの I さんが
京都で ジャズ喫茶 をやっていた。
当時、
ジャズ喫茶 は 貧乏な常連客 ばかり。
グズグズと長居する常連客 ばかり。
もちろん、
I さんも 極貧な状態 で
銭湯にも行けない状態。
そこで、
I さんは名案を思いついた。
店のトイレはタイル貼りだから・・・・
「トイレをシャワールームにすればいい!」
早速、
湯沸かし器からホースをトイレに廻して
簡易シャワールーム は完成した。
I さんの
銭湯問題は無事解決した。
しかし、
店のトイレが
シャワールーム であることを
たちまち、
貧乏な常連客 たちに知れることとなり・・・・
今度は、
石鹸とシャンプーとタオルを入れた洗面器を持って来店する
もっとグズグズと長居する常連客 ばかりになってしまった。
名案は明暗を分けることになって・・・・
当然、
一般の客 は足が遠のいて・・・・
知り合いの I さんは
ますます 極貧な状態 になってしまったという。
その、
伝説の ジャズ喫茶 の名は・・・・
『暗中模索』 と言った。