七夕をサマー・バレンタインと呼ぶ青さ まほろば ※今日は七夕です。別名サマー・バレンタインと言い、都心はラブラブカップルで溢れていたはずです。はずとしか言えないのは年齢とともに関心が薄れたからです。梅雨空と延々と降り続く小雨は相変わらずで、七夕デートなどという習慣はいまの若者には受けないのかもしれません。さて今夜は四苦八苦の末七夕の句を10句ほど仕上げました。結社誌などへの投句締切が10日と迫っており、この中から何句か採用するつもりです。いちばん気に入った句を冒頭に掲げておきます。・・・《続く》
七夕や白紙に何と書けばいい 愛と死を見つめて久し七夕祭 七夕や諸行無常といふメール 七夕をサマーバレンタインと呼ぶ青さ 始皇帝はいくつで死んだ星祭り 不戦の誓い七夕竹の湾曲す 星に願いをマツコ・デラックス膨張す 七夕やなでしこジャパンは勝っていた 七夕や川内原発稼働せず 七夕のボン・ヴォヤージュといふ別れ 七夕のママチャリ1台転倒す 愛はかげろう七夕竹の揺れはじむ
北京原人の研究日誌楸邨忌(7月3日) 加藤楸邨忌で何を語れというのだろう 句は詠んでも人欺かず楸邨忌 点字俳句の闇の手触り楸邨忌 坂上忍の毒涸渇せり楸邨忌 兜太・寒太・聖の系譜楸邨忌 裸眼でなら見えて来るもの楸邨忌 黙契といえど儚し楸邨忌 終着駅に吹く空っ風楸邨忌 いつやるのかいまでしょは至言なり楸邨忌 「ありがとう」のアイツは誰だい楸邨忌