まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

東京の半分は下町/東京下町散歩(1)~プロローグ3の終わり(その65)

2014-08-26 10:57:42 | 東京下町散歩
私は1970年代に大学入学のため上京した。大学が山手線内の西側だったので中央線やその南側の私鉄線沿線に住んだ。人によってはその北側の私鉄線を選んだ者もいる。いずれにしても山手線の西側の山の手である。このエリアの住宅密集地としての歴史は戦後に限られる。これに対して山手線の東側もしくは北側は下町エリアである。歴史は江戸時代にまで遡る。その代表格が上野浅草から神田日本橋にかけての膨大なエリアである。さらにその周辺部まで拡がってゆく。区で言えば台東区、中央区、千代田区から西北に荒川区、足立区、北区、東南方向に葛飾区、墨田区、江東区、江戸川区と続く。東京以外の方はお手許に地図を置けばわかりやすい。以上挙げただけでも10の区に及び東京23区の半分近くになる。他にも南側の品川区の一部や最南端の大田区の中心に位置する蒲田や東京湾側の羽田空港に至るエリアそして西側の新宿や池袋の周辺の一部も完全に下町である。それでは下町と山の手(中上流)や若者に人気の新興住宅地との違いは何なのか。町並みや繁栄度に加えて人間そのものが全く別物である。生きている次元が根本的に違っている。各県でも県庁所在地とその他の小都市の間にも歴然とした違いがあるのと同様のことが東京にもあるということである。 東京下町たどれば熱砂の噴き上がる  まほろば 《続く》