まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

10句/新雑句雑感(22)~プロローグ5の始まり

2015-11-30 12:59:45 | 新雑句雑感
愛すでに宇宙の理酉の市
空蝉が故郷鉄人ルーテーズ
まぼろしの芭蕉六体枯野行
忘れまじ鯨を缶に詰めし過去
牡蠣入荷終末論の頓挫せり
群集の孤独いまは無し花ミモザ
神去月真青な時間蛇行せり
懸崖菊の崖のひとつに立ち竦む
盆梅や父の死顔の幸福論
原爆投下これで三度目春焚火

7句/新雑句雑感(21)~プロローグ5の始まり

2015-11-30 09:55:03 | 新雑句雑感
三島忌の無人の街に無人の空
いつ咲いていつ散ったのか冬の薔薇
冬耕すウインドウズ2000廃棄の日
ニュートラル好まず涅槃図に飛び入りす
天国は無かったことにニーチェの忌
マツコ・デラックス薔薇族(バラバ)の帰趨問うてみる
神在月の貞操帯は重たかろ

ゆうこくき/新雑句雑感(20)~プロローグ5の始まり

2015-11-25 09:23:20 | 新雑句雑感
三島忌の無人の街に無人の空(11月25日)  おでん70円セールの他何も無し三島の忌  マクドナルド閉店続く三島の忌  父も母も死に絶え三島忌の無謬  年に一度「11.25決起の日」三島の忌  三島忌や二十歳で俳句を詠む憐れ  ゆうこくきくらい漢字で書けないか  芭蕉忌の二日後三島忌を修す  橋下徹この日の三島に似てないか  三島忌の重たい時間蛇行せり  

枯野行/新雑句雑感(19)~プロローグ5の始まり

2015-11-24 04:39:12 | 新雑句雑感
日本は滅びてをらず芭蕉の忌  一人の日ひとりの朝を時雨の忌  きさがたをさきがたと読む芭蕉の忌  この時雨六道に佇つ芭蕉の忌  時雨忌の彼方此方の水甘し  のったりと死者起ち上がる翁の忌  浮上して流れ断ち切る芭蕉の忌  天空の城ラピュタ時雨忌の来る予感  芭蕉忌の「想い出まくら」流れをり(1970年代のヒット曲) まぼろしの芭蕉六体枯野行

冬が来る/新雑句雑感(18)~プロローグ5の始まり

2015-11-23 05:47:01 | 新雑句雑感
冬南瓜誰もが生かされ死んでゆく  蛍袋すっぽり入る赤子の掌  秋惜しむ幹から一歩も退かず  忘れまじ鯨を缶に詰めし過去  天上天下半獣半人秋惜しむ  牡蠣入荷終末論の頓挫せり  自鳴鐘長崎の夏黒極め  纏足にあらず西太后は継母なり  いつ咲いていつ散ったのか冬薔薇  アルコール性肝炎ことしも冬が来る  冬耕すウインドウズ2000廃棄の日