まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

春の風邪/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の終わり(その16)

2015-02-28 04:49:53 | 雑句雑感Ⅴ
春の風邪人生いまも語りをり  夏石番矢はや五十八春の風邪  天皇の国が危うし春の風邪  春の風邪禁を破りてウオッカ飲む  ミスター・マリックは宇宙人だった春の風邪  春の風邪川内原発は稼働せず  四国八十八箇所巡りめぐりて春の風邪  春の風邪能年玲奈のディナーショー  シークレット・ドクトリンにもある春の風邪  電磁波に過敏になりぬ春の風邪

二月のジャズ/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その15)

2015-02-27 04:59:45 | 雑句雑感Ⅴ
リヤカーは押しても動かず二月尽  二月果て何か焼かれて甦る  日本のレーニンと呼ばれ二月逝く  ばっくれて日の暮れずゐる二月尽  レコーディングはただ一度だけ二月尽  モスコミュールください二月のジャズ跳ねる  二月尽いま取って置きの夢の中  愛されてゐると知らぬ女と二月終ふ  これで最後の二月の新宿何かある  松田聖子の蒼いフォトグラフ二月果つ  電子手帳の電子の白さ二月尽 東京のどこか故郷に二月尽      

未完なるもの/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その340)

2015-02-26 04:12:26 | 雑句雑感Ⅴ
未完なるもの昭和の維新春の雪  天皇の人間宣言春の雪  闇の向かうのただ静もれり春の雪  人を神であらしめたまえ春の雪  昭和十一年の私の未生春の雪  春雪にまみれて誰も彼もが死ぬ  慷慨の秘歌あり晩冬のケアハウス  大深雪「お前たちは赦された」のアドバルーン(2.26事件) 雪の2.26人撃たぬため銃積まれ  名残り雪歌われ人生はゆきのなか

薄氷/雑句雑感Ⅴ~プロローグ3の終わり(その330)

2015-02-25 03:16:00 | 雑句雑感Ⅴ
薄氷を踏みて無明の渦中にあり  薄氷にふと蒼民のあをさ満つ  最初の人間は最後の人間薄氷  どうにもならぬ人世光もつ薄氷  薄氷やよもや胎内には帰るまい  薄氷まだ生きたしと空うごく  薄氷は動かず結氷の調べあり  生まれたからにはまだ生きている薄氷  うすごおりLET DO ITと叫びをり  薄氷のごとスカイツリーの空はあり  -->

春一番/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その6)

2015-02-23 04:20:44 | 雑句雑感Ⅴ
遠くまで行くんだ春一番つのる  大阪のどこか春一番コンサート  西岡恭三のプカプカ春一番吹くところ  まるでオーケストラのよう春一番  どこかで笑いどこかで叫ぶ春一番  春一番東京下町百年展  春一番黙っていては伝わらぬ  吉田松陰が生きた時代の春一番  春一番天に吹く風人に吹く  春一番どこかどもって愛してる