まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

桜無き世/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その40)

2015-03-30 00:56:10 | 雑句雑感Ⅴ
満開の花こそよけれ空の飢え  咳をしては夜の桜の行方知れず  亜空間を漂う枝垂れ桜かな  北乃きいの「ハルフエイ」でも桜は咲いていた  火力では何故ダメなのか花の闇  かつて三百六十五歩のマーチと桜かな  ウイキペディア桜無き世の儚さとは  西行桜リハビリ杖でさようなら  小野田さんの帰還した日の夜の桜  夜桜にソーシャル・ダンスの似合わぬ理由  夜桜を揺すれば人も空も消ゆ  

サクラサク/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その40)

2015-03-26 21:57:04 | 雑句雑感Ⅴ
さくら咲くアメヤ横丁見当たらず  夜桜はガン検診のあとでよい  まだ生きて桜のトンネル抜けてみよ  桜八分に見るまでもなき空の青  北乃きいのビデオが一本サクラサク  1本300円のフランクフルト花吹雪  肉体の欠片を花の雨と言う  たこ焼きに楊枝突き立て花見かな  花筵さくら水産へようこそ  花満開「みんな空の下」合唱す(絢香の代表曲)

永劫の春/20句~プロローグ4の始まり(その40)

2015-03-26 01:43:56 | 雑句雑感Ⅴ
盆梅や父の死顔の幸福論
山本耀司の黒より紺が好き春愁
花ミモザ群集の中の孤独なぜか消え
ヘッドギアぽろりと芥川龍之介忌
木犀と木星ボーダー上の遊星群
ブコウスキーの生きて涅槃を蹂躙す
キンタロ-が前田敦子になる白熱
思春期を二度鳴く鶏で押し通す
うららかや火を継ぐ者は火だるまに
長閑けしとあるのみ船長日誌捨つ
彼岸晴れどの空からも鬨の声
テンプレートの「春眠暁を覚えず」誰か消す
彼岸冷算盤の珠縦ならび
春焚火東京への原爆投下は未遂
猫たちの巨大な空腹彼岸過ぎ
春昼のわたしを苛む自爆音
リンカーネーション永劫の春の激しさよ
春の雨は巨人の涙か未来がない

剪定やまさかの純愛成就せず
前の世もランニング一枚失踪す

群集の中の孤独/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その35)

2015-03-26 00:33:27 | 雑句雑感Ⅴ
花ミモザ咲くまでのこと空青む  花ミモザ群集の中の孤独なぜか消え  花モモザ猫は死ぬとき振り向かず  アカシックコードに深く刻まれミモザの黄  東京直下型地震ミモザが咲かぬとき  祝福の掌を払いのけミモザ咲く  花ミモザスヌーピーは雄のビーグル犬  花ミモザ恋は炎となる前に消ゆ  上京40年まだ何かある花ミモザ  新宿モノリス十四階にミモザ咲く

私ではない誰か/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その35)

2015-03-25 14:08:56 | 雑句雑感Ⅴ
盆梅の極小たらんと震えだす  ふらここは脳内でたしかに揺れていた  春マフラー死ぬにはちょうどいい長さ  後の彼岸わたしの影が見当たらぬ  モバゲーの私でない誰かと会う  初むかし勇魚という名の宇宙あり  破れ蓮の吹かれし空の膨張す  うたわれて白鳥はもう飛翔せず  億万年を生きたる証し竜のひげ  花花と道道晩春にある不思議