《試練》――現在史研究のために

日本の新左翼運動をどう総括するのか、今後の方向をどう定めるのか

『革共同政治局の敗北』はどう読まれているか

2015-09-11 20:09:07 | 思いつくままに
『革共同政治局の敗北』はどう読まれているか

 安倍自公政権による安保法制制定の策動が強行されようとしている2015年春・夏の政治情勢…。「戦争法案反対」「安保法制を廃案に」の声と行動が国会を包囲する大きな渦となっている。その根底では、しかしこの大きな政治的・階級的な流動情勢の先頭に立ち、かつそれを戦略的に牽引する革命党が不在であるという深刻な問題が突き出されている。かつて1960年代~70年代~80年代に日本帝国主義打倒に向けて激しく闘いぬいたいわゆる新左翼、その中軸であった革命的共産主義者同盟は、すでにかなり以前から、もはやその任に堪えない存在となっている。
 水谷保孝・岸 宏一著『革共同政治局の敗北 1975~2014――あるいは中核派の崩壊』が投げかけた問題提起、そこでの著者らの自己批判は、革共同とその歴史的役割をめぐる当事者による内在的な総括であるが、それは核心をつかむものたりえているだろうか。それはまた、果たして今日の新たな時代と噛み合ったものたりえているだろうか。

 2015年5月の同書刊行以来、同書に対するさまざまな受けとめやリアクションが当の革共同の機関紙『前進』や、その他の雑誌やインターネット上に出始めている。当ブログではそれらを掲載・転載していく。ただし革共同(中央派)の機関紙でのいくつもの声明は、彼らのウェブサイトで閲覧できるので、ここには転載しない。その他、掲載・不掲載については管理者の判断とさせていただく。
 掲載にあたっては、それぞれの筆者の立ち位置の違いがあるため、一緒くたにするのはいかがかと思う。そのため、三つのカテゴリーに分類してみる。区別が難しい面もあるが、おおよそ次のようにしたい。

 カテゴリー「『革共同政治局の敗北』の感想、批判」では、革共同関係者のそれを掲載・転載する。
 カテゴリー「『革共同政治局の敗北』を論評する」では、革共同以外の他の党派関係者からの論評を転載する。
 カテゴリー「書評:『革共同政治局の敗北』」では、さまざまな第三者あるいは同時代人による書評を転載する。
 上記の中には、転載だけでなく、当ブログへの投稿も含む。
 なお、この領域での閲覧者による「コメント」は基本的に公開扱いとさせていただくが、その内容から場合によっては「非公開」ないし「削除」とさせていただくこともあることをお断りしておく。

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