皆さんおはようございます。
三徳山は、曇っています。
気をつけてお出かけ下さい。
さて、今日は、春の彼岸の中日です。
三徳山では、まだまだ雪が残っていますので、
お墓参りができませんが、是非、皆さんお墓参りと、
お寺様にお参りに行きましょう。
こんな記事が毎日新聞に出ました。
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ゼレンスキー氏は「ロシア軍は我々を全滅させるためにやってきた」と主張。
ウクライナがロシア軍に激しく抵抗していることに関し「ウクライナ国民や軍の威厳を示すことができた」と指摘した。
一方で「威厳だけでは国民の命を守れない」と語り、
ロシア軍とウクライナ軍との間に圧倒的な戦力差があることを率直に認めた。
交渉にあたっては「主権や領土保全に関わることは独立国家として妥協はできない」と強調した。
また、「(直接交渉の)試みの失敗は第三次世界大戦を意味する」と述べ、危機感をあらわにした。
【ワシントン鈴木一生】
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ある程度、停戦の見込みがない限り、
プーチン大統領とセレンスキー大統領の会談はないと思います。
本当に、「第三次世界大戦」が勃発するとなれば、
日本も、NATO連合軍・G7の国々とともに、戦わざる終えないでしょう。
そうなると、ロシア・中国・北朝鮮などと、まさに戦うことが予想され、
日本の領土にも、ミサイルが飛んでくる可能性もあります。
そうならないよう、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、主要7カ国(G7)が、
24日にベルギー・ブリュッセルで首脳会合を開かれます。
日本からは岸田文雄首相が出席するようです。
ロシアが「生物化学兵器」を使った場合、近隣諸国やNATO連合軍は、
おそらく黙ってみていないと思います。
その口実のために、プーチン大統領は「ウクライナで生物兵器が作られている。」と、
今、全世界に発信しているとということです。
今日は、仏教の「たとえ話」を紹介します。
私たちが知っている、「姥捨山」という言い伝えの原点になった話のようです。
少し長いですが、是非、読んでみて下さい。
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「遠い昔、棄老国(きろうこく)と名づける、老人を棄てる国があった。
その国の人びとは、だれしも老人になると、遠い野山に棄てられるのがおきてであった。
その国の王に仕える大臣は、いかにおきてとはいえ、
年老いた父を棄てることができず、深く大地に穴を掘ってそこに家を作り、
そこに隠して孝養を尽くしていた。
ところがここに一大事が起きた。それは神が現われて、王に向かって恐ろしい難問を投げつけたのである。
「ここに二匹の蛇がいる。この蛇の雄・雌を見分ければよし、もしできないならば、この国を滅ぼしてしまう。」と。
王はもとより、宮殿にいるだれひとりとして蛇の雄・雌を見分けられる者はいなかった。
王はついに国中に布告して、見分け方を知っている者には、厚く賞を与えるであろうと告げさせた。
かの大臣は家に帰り、ひそかに父に尋ねると、父はこう言った。
「それは易しいことだ。柔らかい敷物の上に、その二匹の蛇を置くがよい。
そのとき、騒がしく動くのは雄であり、動かないのが雌である。」
大臣は父の教えのとおり王に語り、それによって蛇の雄・雌を知ることができた。
それから神は、次々にむずかしい問題を出した。
王も家臣たちも、答えることができなかったが、大臣はひそかにその問題を父に尋ね、常に解くことができた。
その問いと答えとは次のようなものであった。
「眠っているものに対しては覚めているといわれ、覚めているものに対しては眠っているといわれるのはだれであるか。」
「それは、いま道を修行している人のことである。
道を知らない、眠っている人に対しては、その人は覚めているといわれる。
すでに道をさとった、覚めている人に対しては、その人は眠っているといわれる。」
「大きな象の重さはどうして量るか。」
「象を舟に乗せ、舟が水中にどれだけ沈んだか印をしておく。
次に象を降ろして、同じ深さになるまで石を載せその石の重さを量ればよい。」
「ひとすくいの水が大海の水より多いというのは、どんなことか。」
「清らかな心でひとすくいの水を汲んで、父母や病人に施せば、
その功徳は永久に消えない。大海の水は多いといっても、
ついに尽きるときがある。これをいうのである。」
次に神は、骨と皮ばかりにやせた、飢えた人を出して、その人にこう言わせた。
「世の中に、わたしよりもっと飢えに苦しんでいるものがあるであろうか。」
「ある。世にもし、心がかたくなで貧しく仏法僧の三宝を信ぜず、
父母や師匠に供養をしないならば、その人の心は飢えきっているだけでなく、
その報いとして、後の世には餓鬼道に落ち、長い間飢えに苦しまなければならない。」
「ここに真四角な栴檀の板がある。この板はどちらが根の方であったか。」
「水に浮かべてみると、根の方がいくらか深く沈む。それによって根の方を知ることができる。」
「ここに同じ姿・形の母子の馬がいる。どうしてその母子を見分けるか。」
「草を与えると、母馬は、必ず子馬の方へ草を押しつけ与えるから、
直ちに見分けることができる。」
これらの難問に対する答えはことごとく神を喜ばせ、また王をも喜ばせた。
そして王は、この智慧が、ひそかに穴蔵にかくまっていた大臣の老いた父から出たものであることを知り、
それより、老人を棄てるおきてをやめて、
年老いた人に孝養を尽くすようにと命ずるに至った。
(雑宝蔵経) 『和英対照仏教聖典』
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ここには、私たちがいずれ迎える「年老いた人」の智惠が描かれています。
老人や高齢者は、世の中の役に立たないから要らない存在だと、
殺してしまった事件もありました。
しかし、誰でもが年をとり、高齢者になっていくのです。
先日、三朝町のある老人クラブに出かけ、法話をさせていただきました。
お年寄りの皆さんには、是非とも若い方々に智惠を残していただきたいと話をいたしました。
プーチン大統領にも、
正しい智惠を与えるような高齢者がいれば良かったと思うところです。
では、明日も、あなたにとって良い日でありますように。
ツイテル。ツイテル。
ありがとう。感謝。感謝。
喜べば、喜び事が、喜んで、喜び連れて、喜びに来る。