しまね分かち合いの会・虹

自死遺族自助グループ
『分かち合いのつどい』
と『J交流会』

11月23日枚方市自死遺族フォーラムのご報告

2014年12月12日 | ご報告
大阪枚方市で開催の「枚方市自死遺族フォーラム~私の大切な人を『自分殺し』と呼ばないで~」に「虹」から二人行って来ました。
 
基調講演は、奈良女子大学名誉教授清水新二氏の「ひとを傷つける言葉、救う言葉」~自殺と自死~でした。
名誉教授のご講演なので難しい内容になるのかと思っていましたが、非常に解りやすいお話でとても納得が出来ました。
封印された死とその背景=「自殺」への社会的非難の眼差し(強大な社会の壁)死因による死への格付け(序列化・劣位化)、自死遺族自身の偏見。
「自殺」ではなく「自死」を語ることの意味=「いのちを絶つ」ことの美化でもきれいごとでもないその人の人生と最後の死までが否定される故人と自死遺族が、生きた証と人生の尊厳を取り戻して、不条理な哀しい出来事を受け入れるため、そして自分と折り合うため等、遺族感情だけではない理論的なたくさんの学びを得ました。
 
ミニコンサートは、しまね自死遺族フォーラムにも欠かせない心搖さぶる木下徹さんのギターと歌でした。
私は引きずってしまい、徹さんの歌の後のデスカッションに涙があふれてしまう失態がありました。
 
パネルデスカッションは、清水先生にコーディネートをお願し関西や島根県の遺族支援の現状や、京都・大阪・島根遺族の想いを発表しました。
フロアと一つになった質疑応答のマイクリレーは、さまざまな声が上がり時間いっぱい続きました。
 
全国展開の自死遺族のおもいを伝えるパネル展「私の中で今、生きているあなた」は今回がファイナルでした。
久しぶりに会う遠方の遺族も来場され、同じ戦場をくぐり抜けた懐かしい戦友達の集う場所にも感じました。
もうしばらくの間、自ら命を絶った人達がなぜそうせざるを得なかったのかを、メッセンジャーとなって活かさせてほしいと願いました。
 
 
パネル展の準備からフォーラム開催と5日間の長丁場でしたが、新たな種まきになったのではないかと実感してきました。
 
 
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