気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

Day 19 (4/1):パスクェッタの休日

2013-04-02 03:25:54 | フィレンツェ滞在記2013
昨日からサマータイムに移行したのにつれてか(?)少しずつですがフィレンツェにも春の気配が濃くなってきています。ダウン姿が減り、女性のファッションも少しずつ開放的になってきたような(笑)

今朝は久し振りに青空で気持ちがいい、そんな空気の中を中央市場へ土産物を買いに出掛けたのですが、残念ながらお休み。昨日の復活祭がPasuqua、翌日の月曜日をPasquettaと呼ぶそうで、多くの店がお休みのようです。日本のように振替休日と呼ばずパスクェッタなんで名前をつけるところが可愛いですね。

三週間のフィレンツェ滞在も残り明日一日となったので、今回お世話になったアパートの道具で面白いものを記録しておきます。

 
一つはトースター、日本では昔からトースターといえば、パンが焼けると自動的にポップアップするものが当たり前と考えられてきました。しかし、今いるアパートで全く自動的でないトースターに出会いました。先ず、トーストパンを上げ下げするスイッチなし、パンはパンの厚みをもった網のようなもので挟むタイプです。パンを挟んで入れた後も自動的ではなく、タイマーつまみを自分で廻すもので、加減は自分が時間で調整しなさいというものです。こんな原始的なものが今でも存在することに驚きです。でも、焼ける(笑)

 
次は風呂場にあります。普通トイレットペーパーぱ壁に取り付けられていますが、ここで見たのは可搬式というか、ポータブルのものです(左写真)。不思議なものですが、これが意外と便利、それぞれの人の使い勝手に合わせて位置を動かせるのです。使わない時は隅に納めておけるし。意外とスグレものなのに、なぜ他では見かけないのでしょうか?
もう一つが暖房のヒートパイプです。これは暖房用なのですが、かなり熱いので、使って濡れたタオルだけでなく、洗濯物をかけておけば速く乾燥します。これは部屋の暖房と連動しているので、温度設定の上げ下げでもって、必要な時に乾燥機として使えるので、非常に重宝しています。

今回のアパートは快適なものでしたが、前回の時と比べて、やや遠いかな、次回は多分、もうちょっとチェントロに近い所を選ぶと思います。はい、もう、また来ることを決めています、今回が最後のフィレンツェ滞在ではないことを(^o^)

夕食は、また白猪さんに行きました。
  
折角なのでイノシシ料理をと思い食べたのがイノシシ肉を煮込んだもので、ビーフシチューのようで美味しかったです。実は無理を言って半分にしていただいたものです。ノリの勢いでデザートまで(お奨めのパンナコッタ)いただいてしまいました。今夜が4回目でしたので、顔も覚えていただいていたようで、帰り際に、Arrivederci l'anno scorso! また来年会いましょう、とご挨拶して参りました!

Day 18 (3/31):Pasqua / イースター / 復活祭だ!

2013-04-01 01:06:26 | フィレンツェ滞在記2013
先週の日曜から今日までイースター・ウィーク、こちらではキリスト教に関わる様々な催しが活発に続いてきました。先週の日曜が「棕櫚の日曜日」(イエス・キリストが棕櫚のしかれた道をロバに乗ってイスラエル入場したという)、それを記念してオリーブの枝が信者さんに配られ、それを持って街を歩く人々を数多く見かけました。
 
TVでは連日イースター・スペシャル番組を放送、聖骸布(イエス・キリストを十字架から降ろした時にくるんだ布と言われ、一般公開はされていないがトリノの大聖堂にあり)の解説、神父・修道僧がトーク番組に出演したり、フランチェスコ教皇による「十字架の道行き」の祈りの生中継、教会でのミサ・コンサート等々、毎日TVを見ているだけで、イースターにどっぷりと浸れます。

そんな流れの中で、今日がいよいよ復活祭、こちらではPasuquaパスクァと呼ばれるイエス・キリストの復活を祝う特別の日です。多くの教会では朝二回と夕方に聖ミサがあり、私も近くのサント・スピリト教会の9時のミサに参列させていただきました。カトリックの洗礼は受けていないので聖体拝領には与ることが出来ませんが、自分なりに静かな気持ちで祈ることが出来ました。言葉は分からないでも、何の話をしているのかは断片的に想像出来るようになっただけでもイタリア語勉強の成果かな。

さて、その後、フィレンツェで有名なScoppio di Carro(スコッピオ・ディ・カッロ:山車の爆竹音の意)と呼ばれる伝統行事を見に行きました。これはイースターの日の午前11時にドウォーモ前広場で行われるもので、大きな山車に付けられた爆竹が激しく鳴り響くというものです。いつも大変な混雑だというので躊躇いもありましたが、折角のことなので行ってみました。
 
人混みをかき分け、かき分け、          やっとここまで来た

早過ぎても長く待つのが辛いし、間際では近づけないだろうからと考えて10時半頃会場に近づいた(近づこうとした)のですが、既にスゴイ人混み、頑張ってかき分けて出来るだけ前に進んだのですが、それでも最前列からは大分(20列くらい)後ろ、背伸びしてやっと山車が見える程度、皆デジカメを高く掲げて写真を撮っています。

この日も朝から曇り空で、10時半頃にはパラパラ雨も降っていたのですが、ここで待っている間には止んでいたのが何よりの幸いでした。待つことしばし、全く見えないのですが、鼓笛隊らしき演奏が聞こえてきます。中世の服を着た旗手たちも多数いるらしい。詳しくみたいならTV中継で見た方がよさそう(中継カメラがクレーンにつけられてリモコンで動いているのが見えます)。11時丁度の鐘を合図に、さあ、お祭りの開始。
 
お祭りの開始!                  煙が広がります
 
ドウォーモが煙に包まれます            お祭りのフィナーレ

激しい爆竹が鳴り響きます。スゴイ音が続き、次第に煙が辺り一面に広がっていく。花火ではないのですが、打ち上げ花火のような爆竹もあり、空に向かって火花を散らすと、爆竹の音に負けずに観衆の大歓声、この繰り返しがおよそ10分ほど続きました。完全には見えないままでしたが、空中の火花と煙、耳を突き刺すようなもの凄い轟音、そしてこの雰囲気を肌で感じられたことは、それなりに満足のいく体験でした。イタリア人の多くが大柄でないことが助かりました(笑)。

昼食は目指した店がどこも予約で満員と断られ、街を歩きながらユニークな店を見つけました。本屋の要素と飲食店の要素をちょっとずつミックスしたような店で、食事は一皿盛りの定食だけ、中身は読んでも分からなかったのですが、店の雰囲気につられて入りました。
 
分からないままお皿が出てきて説明を聞くと、どうやら肉なしのベジタリアン料理のようでした。物足りないかなとも思ったのですが、食べてみると私には丁度よかったです。夜は自炊にして昼と続けて胃を休めることにしました。