気ままなひとこと

折々にふれ、思いつくままに、気ままに書き留めるBLOG

Day 20 (4/2):フィレンツェ滞在の最終日

2013-04-02 23:59:01 | フィレンツェ滞在記2013
三週間という、これまでにない長い滞在もとうとうか、ようやくか、最後の日となりました。妻と一緒だった前半は短い十日間でしたが、後半の十日は長かったというのが正直な実感です。前半に比べて、したいこと・見たいことがなくなってきたこともあるでしょうが、やはり異国での暮らし(?)に疲労がたまってきたのかもしれません。以前からイタリアでの長い滞在に憧れてきたことが、今回実現出来たことは非常に喜んでいます。十分に楽しみ、満足できたからこそ、憧れを実現できての結果に納得し、今後の「もう少し短い」旅への新しい希望が広がりそうです。

長い滞在で疲れはしたものの、やはりフィレンツェは素晴らしい!することがなくなっても、街を歩いているだけで楽しい街です。よく言う「フィレンツェは街中が美術館」というのは的を得ていると思います。建物は「中世」の一言では片付けられないほど、様々な形、石、レンガ、色で出来ているのが興味深いです。石畳の石も、古いものから最近置き換えたものまで、色々あり、上を見ても、下を見ても楽しいのが、ここフィレンツェでの街歩きです。街に慣れて地図なしで歩けるようになってから、周囲を眺め、観察することが出来るようになったのだと思います。
 
よくある石畳の道です。新しそうです。        一つ一つの石の刻みは滑り止め用?

上を見上げると建物以外のものも目に入ってきます。道路標識に追加の書き込みをしたものを時々見かけるのです。誰がいつしたものか、人目のない夜中に描いたのでしょうが、中々自然な出来映えだし、ユーモアも感じられるので感心しています。
 
左のは疲れきっているように見えるのですが、ハートマークは何だろう?右の写真はイースターに因んだ最近の作品かな?

食べ物も楽しみの一つでした。どこのレストランでもメニューに出てくるものは概ね同じようなものが並んでいるのですが、どこで何を食べても余りハズレということがありません。サービスの印象で、リピートしたいかどうかが決まるのかもしれませんね。ですから、次に来た時には、特に新しい店を探さずとも、馴れた店で違う料理を食べることもいいですね、顔馴染みにもなれるし。
それでも料理の一つ一つが結構重いので、自炊が出来ることは有難かったです。一人になってからは火を使う料理はしませんでしたが、果物(オレンジ、バナナ、りんご)、生野菜(トマト、人参、セロリ、葉っぱミックス)、チーズ、サラミ&ハム、などだけで私にとっては豪華なものになります。ほかにパニーニやピッツァのスライスなどを買ってきて、アパートで野菜と一緒に食べたり、夜はワインを中心におつまりスタイルにしたり。生野菜が好きなのが幸いしました。

滞在中にアパートで飲んだワインの空き瓶です。安いのは5ユーロから最高16ユーロまでですが、どれも美味しくいただきました。全てトスカーナ産ですが、殆どがキャンティものでした。正にキャンティ三昧、我ながらよく飲んだものですね (^-^)

最終日のランチは迷った挙げ句に、結局、中央市場のNebroneのボリート・パニーニにしました。今日はゆっくり食べようと考えて、テイクアウトしてきました。アパートに戻って先ずはしっかりと写真を撮りました。
 
上のパンを外してみると、改めてボリート(茹で肉)が沢山入っていることが分かります。サンドウィッチの具はこの位でなくちゃ。緑のソースはイタリアンパセリをベースにしたもので、パニーニにはよく使われていて、肉の味を引き立ててくれるようです。自室ですので、これにトマトとチーズを添えて、勿論ワインと一緒に、一人で豪華ランチを楽しむことが出来ました。イタリアっていいな・・・molto feliceでした。

Day 19 (4/1):パスクェッタの休日

2013-04-02 03:25:54 | フィレンツェ滞在記2013
昨日からサマータイムに移行したのにつれてか(?)少しずつですがフィレンツェにも春の気配が濃くなってきています。ダウン姿が減り、女性のファッションも少しずつ開放的になってきたような(笑)

今朝は久し振りに青空で気持ちがいい、そんな空気の中を中央市場へ土産物を買いに出掛けたのですが、残念ながらお休み。昨日の復活祭がPasuqua、翌日の月曜日をPasquettaと呼ぶそうで、多くの店がお休みのようです。日本のように振替休日と呼ばずパスクェッタなんで名前をつけるところが可愛いですね。

三週間のフィレンツェ滞在も残り明日一日となったので、今回お世話になったアパートの道具で面白いものを記録しておきます。

 
一つはトースター、日本では昔からトースターといえば、パンが焼けると自動的にポップアップするものが当たり前と考えられてきました。しかし、今いるアパートで全く自動的でないトースターに出会いました。先ず、トーストパンを上げ下げするスイッチなし、パンはパンの厚みをもった網のようなもので挟むタイプです。パンを挟んで入れた後も自動的ではなく、タイマーつまみを自分で廻すもので、加減は自分が時間で調整しなさいというものです。こんな原始的なものが今でも存在することに驚きです。でも、焼ける(笑)

 
次は風呂場にあります。普通トイレットペーパーぱ壁に取り付けられていますが、ここで見たのは可搬式というか、ポータブルのものです(左写真)。不思議なものですが、これが意外と便利、それぞれの人の使い勝手に合わせて位置を動かせるのです。使わない時は隅に納めておけるし。意外とスグレものなのに、なぜ他では見かけないのでしょうか?
もう一つが暖房のヒートパイプです。これは暖房用なのですが、かなり熱いので、使って濡れたタオルだけでなく、洗濯物をかけておけば速く乾燥します。これは部屋の暖房と連動しているので、温度設定の上げ下げでもって、必要な時に乾燥機として使えるので、非常に重宝しています。

今回のアパートは快適なものでしたが、前回の時と比べて、やや遠いかな、次回は多分、もうちょっとチェントロに近い所を選ぶと思います。はい、もう、また来ることを決めています、今回が最後のフィレンツェ滞在ではないことを(^o^)

夕食は、また白猪さんに行きました。
  
折角なのでイノシシ料理をと思い食べたのがイノシシ肉を煮込んだもので、ビーフシチューのようで美味しかったです。実は無理を言って半分にしていただいたものです。ノリの勢いでデザートまで(お奨めのパンナコッタ)いただいてしまいました。今夜が4回目でしたので、顔も覚えていただいていたようで、帰り際に、Arrivederci l'anno scorso! また来年会いましょう、とご挨拶して参りました!