この夏に読んだ「海賊と呼ばれた男」に続いて、同じ百田尚樹の「永遠のゼロ」を前作同様に息子が貸してくれました。いやあ・・・面白かったです、感動しました。今年のベストセラーの上位にランクされることに納得です。
零戦にまつわる戦争を背景にした小説ですが、戦後の戦争ものに共通することなのですが、この本でも、日本の軍上層部の無能さ、無責任さ、リーダーシップのなさに呆れ、加えて、兵士に対し、どこまでも人命軽視していたことには憤りを覚えます。今年は宮崎駿の映画「風立ちぬ」があって零戦が大いに注目されていますが、零戦の攻撃力は広く知られていることですが、この作品では、搭乗員の命を守るべく防御能力については全く考慮されていなかったことが明確に伝えられています。
そのように呆れるような事実も数多いのですが、同時に主人公を通じて零戦搭乗員、神風特攻隊員の心情・真情が巧みに描かれていることで、惹き付けられます。500ページを超す部分が戦時中のストーリーなのですが、最後の数十ページでもって、戦死した主人公、生き残った仲間を通してヒューマンタッチで読者の心に迫ってくる仕立てが素晴らしかったです。
私の学生時代は(50年ほど前!)、文学、小説、ノンフィクションなどで戦争を取り上げた読み物が多く、気付かないうちに戦争体験を学んでいたようです。ところが最近は読み物のジャンルが広がり、全体の出版物の中で戦争を取り上げる作品が少なくなっているようですが、そんな中で、このような小説がベストセラーになったことは大変嬉しいことです。私自身は次の世代に対し、直接には戦争体験を語り継げないだけに、このような作品を通じて、若い人たちに戦争について学んでいって欲しいものです。12月に映画が公開されるそうですが、見たいですが、涙で苦しくなりそうなので・・・。この本だけで満足します(苦笑)。
零戦にまつわる戦争を背景にした小説ですが、戦後の戦争ものに共通することなのですが、この本でも、日本の軍上層部の無能さ、無責任さ、リーダーシップのなさに呆れ、加えて、兵士に対し、どこまでも人命軽視していたことには憤りを覚えます。今年は宮崎駿の映画「風立ちぬ」があって零戦が大いに注目されていますが、零戦の攻撃力は広く知られていることですが、この作品では、搭乗員の命を守るべく防御能力については全く考慮されていなかったことが明確に伝えられています。
そのように呆れるような事実も数多いのですが、同時に主人公を通じて零戦搭乗員、神風特攻隊員の心情・真情が巧みに描かれていることで、惹き付けられます。500ページを超す部分が戦時中のストーリーなのですが、最後の数十ページでもって、戦死した主人公、生き残った仲間を通してヒューマンタッチで読者の心に迫ってくる仕立てが素晴らしかったです。
私の学生時代は(50年ほど前!)、文学、小説、ノンフィクションなどで戦争を取り上げた読み物が多く、気付かないうちに戦争体験を学んでいたようです。ところが最近は読み物のジャンルが広がり、全体の出版物の中で戦争を取り上げる作品が少なくなっているようですが、そんな中で、このような小説がベストセラーになったことは大変嬉しいことです。私自身は次の世代に対し、直接には戦争体験を語り継げないだけに、このような作品を通じて、若い人たちに戦争について学んでいって欲しいものです。12月に映画が公開されるそうですが、見たいですが、涙で苦しくなりそうなので・・・。この本だけで満足します(苦笑)。