竹内しげやす 市政チャレンジ日記

新米議員から四期目を向えて市政にチャレンジする奮戦記。
一歩一歩目標に向け前進する日々の行動を日記風に。

日本の神話 その十三 淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神(おもだるのかみ・あやかしこねのかみ)

2022年06月11日 | 日本の神話
令和4年6月11日(土)
お早うございます。

今日は日本の神話 その十三 淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神(おもだるのかみ・あやかしこねのかみ)を掲載いたします。
(過去の掲載)
2019年10月24日  日本の神話 その一 <日本ができるまで>
2019年12月 3日  日本の神話 その二 <高天原の物語 誓約まで>
2020年 2月24日  日本の神話 その三 <高天原の物語 スサノオの暴虐と天の岩戸>
2020年 4月22日  日本の神話 その四 <出雲 ヤマタノオロチ退治>
2020年 7月22日  日本の神話 その五 <(高御産巣日神 (たかみむすびのかみ)/ 神産巣日神(かみ                     むすひのかみ))>
2020年11月25日 日本の神話 その六 <宇摩志阿斯訶備比古遅神 (うましあしかびひこぢのかみ)>
2021年02月05日 日本の神話 その七 <天之常立神(あめのとこたちのかみ)>
2021年04月13日 日本の神話 その八 <国之常立神(くにのとこたちのかみ)>
2021年08月30日 日本の神話 その九 <豊雲野神(とよぐもののかみ)>
2021年11月29日 日本の神話 その十 <宇比地邇神・須比智邇神(うひぢにのかみ・すひちにのかみ))>
2022年02月05日 日本の神話 その十一 <角杙神・活杙神(つのぐいのかみ・いくぐいのかみ)>
2022年05月02日 日本の神話 その十二 <意富斗能地神(おおとのぢのかみ)・大斗乃弁神(おおとのべのかみ)>

『古事記』では兄を淤母陀琉神、妹を阿夜訶志古泥神、
『日本書紀』では兄を面足尊、妹を綾惶根尊(あやかしきねのみこと)と表記する。

『古事記』において神世七代の第6代の神とされ、兄淤母陀琉神が男神、妹阿夜訶志古泥神が女神である。
オモダルは「完成した(=不足したところのない)」の意、
アヤカシコネはそれを「あやにかしこし」と美称したもの。
つまり、人体の完備を神格化した神である。

天地が誕生したのちに現れた7代目の神々(神代七代)のうち6代目にあたる男女の神です。
面足尊ともいい、オモダルは「整った容貌」の意味、アヤカシコネは「畏れ多い女性」の意味とされ、男女の人体の完成、整った容貌への畏怖をあらわしています。
そのため、美容や技芸上達、夫婦円満、万物創造の神として信仰されています。

 中世には、神仏習合により、神世七代の六代目であることから、仏教における、欲界の六欲天の最高位である第六天魔王の垂迹であるとされ、特に修験道で信奉された。
明治の神仏分離により、第六天魔王を祀る寺の多くは神社となり、「第六天神社」「胡録神社」「面足神社」などと改称した。

 『古事記』における神世七代の意義については、伊耶那岐神・伊耶那美神の誕生を到達点として、そこに到る過程を神々の生成によって発展的に表現したものと捉える解釈が多い。
その過程の意味する所は、
(1)国土の形成を表すとする説、
(2)地上の始まりを担う男女の神の身体(神体)の完成を表すとする説、
(3)地上に於ける人類の生活の始原を表すとする説などがある。
 於母陀流神は、次に成った女神、阿夜訶志古泥神と対偶をなす男神であるが、他の神世七代の対偶神と違い、神名に共通性がない所に疑問が持たれる。
於母陀流神の名義は、『日本書紀』の「面足尊」という表記から、神や人の容貌にまつわるものとして解されており、その神格は、神世七代における岐美二神生成の直前に位置する対偶神として、身体の完成することを面貌に託して表した神とする方向の解釈が一般的である。
 「於母陀流」を顔(面)が成り整う(足る)意と解して、身体の完成を表していると考え、人体が完備することの神格化とする説や、『万葉集』(2・220)に讃岐国を「天地 日月と共に 足り行かむ 神の御面と 継ぎ来る 中の湊ゆ 船浮けて」と表現した歌があるように、国土の表面が満ち足りていくことを意味しつつ、顔立ちや体つきが整って身体が備わることを表し、男女交合の兆しを表現しているとする説、また、男女の掛け合いの言葉が、二神の対偶によって表されたものとして、面足神を、男神が女神に対して「あなたの容貌は整って美しい」と褒めたこととし、阿夜訶志古泥神を、それに対する「まあ何と恐れ多いこと」という返事と解釈する説や、完成した肉体に讃美の言葉をかけることで命と魂を宿らせる古代の観念の反映とする説がある。他に、偉大な面貌を持った、境界防塞の神像もしくは生産豊穣の性格を帯びた守護神の神像の形象化とする説や、性器崇拝にまつわる、性器の様相に対する讃美による名称とする説などがある。(國學院大學 古典文化学 事業 より)

次回はいよいよ、伊耶那岐神・伊耶那美神(いざなぎ・いざなみ)の誕生です。

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