序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

「通る夜・仰げば尊し」物語9

2014-12-27 14:30:53 | 覗かれる人生芝居
さて三場の続き。




一同の期待の視線に思わず東京に連絡すると外へ出た雪乃だったが、雪乃には実は秘密があったんだな、これが。





雪乃がホタムイの訪ねたのは睦夫先生に金を無心するのが目的だったのさ。


実は雪乃には東京に大きな借金があったのさ。






その原因というのが、女優の性というかね。

良い役をやりたい、みんなに認められたいという欲から、悪徳プロデューサーの口車に乗り、貯金をはたき借金までいたというんだね。


その一部でもと思い先生に相談に来たのさ。


でも二十年以上もあってない先生に借金を頼むのに、手ぶらじゃ切っ掛けがないそういうわけで、映画の話を先生に持ちかけたって事さ。


ところが先生うれしくって雪乃の話に話を持って澄江や美智子に言ったもんだから話が大きくなっちまった。


困惑した雪乃が何を考えたか・・・




雪乃の中でどんな葛藤があったかもんだか・・・


兎に角、雪乃は決意したんだね。




皆を騙そうとね。


そんな雪乃を他所に地区会館から、皆のホタムイ校の校歌を歌う声が聞こえてくるだね。






いたたまれなくなった雪乃はその場から立ち去るんだ、そりゃそうだよね。


さて校歌を歌い終わり、睦夫先生を懐かしむ一同の前で・・・・美紀が立ち上がった。


第三場続く。


写真 鏡田伸幸



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