2013/09/21(土)
秋祭りの奉納 能の演目:経正
経政→訂正 経正

幼少のころから仁和田寺の宮に仕えて管絃の名手だった平経正。
経正は一の谷の合戦にて討ち死にしてしまった。
君はこれを不憫に思って、僧に経正の愛していた「琵琶:銘青山」を仏前に供えて法事を執り行わせた。
すると経正の霊が、弔の声に引かれて影のごとく現れた。
そして在りし日の楽しかった夜遊びの有様を思って、「もう一度!」という心を伝えた。
琵琶を弾じて御堂の空にその昔、大絃小絃調和させた。
ちょうど急雨(むらさめ)のごとく、あるいは私語(ささめごと)に似た風情である。
衣笠山を月下に望みて華麗なる袖を返した趣、それらに関する夢幻的回想を述べたりしたあと、本当の自分の姿を見られたことを恥じたのか、やがて修羅に妄執に責められて苦患を受けている有様を見せて再び影のごとく消えていった。
秋祭りの奉納 能の演目:経正
経政→訂正 経正

幼少のころから仁和田寺の宮に仕えて管絃の名手だった平経正。
経正は一の谷の合戦にて討ち死にしてしまった。
君はこれを不憫に思って、僧に経正の愛していた「琵琶:銘青山」を仏前に供えて法事を執り行わせた。
すると経正の霊が、弔の声に引かれて影のごとく現れた。
そして在りし日の楽しかった夜遊びの有様を思って、「もう一度!」という心を伝えた。
琵琶を弾じて御堂の空にその昔、大絃小絃調和させた。
ちょうど急雨(むらさめ)のごとく、あるいは私語(ささめごと)に似た風情である。
衣笠山を月下に望みて華麗なる袖を返した趣、それらに関する夢幻的回想を述べたりしたあと、本当の自分の姿を見られたことを恥じたのか、やがて修羅に妄執に責められて苦患を受けている有様を見せて再び影のごとく消えていった。