MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ナチス・バスターズ

2022-03-05 17:25:56 | 洋画
最近のロシア映画は第一次、第二次の戦争映画が大量に作られていて
大抵が真実に基づいた的な、そして最後には国威発揚的なプロパガンダ映画として製作されて居ますが
戦争映画でもたまには「T–34 」みたいな徹底した娯楽作品も作られているのですが
この作品もある意味そっち方向の娯楽映画の分類に入る作品
ただ最後に“無名戦士に捧ぐ”ってはいっちゃったのが
ここんとこのプーチンさんの強硬な意思を見るにつけ
やばいなぁって思わずにはいられない

ロシア語は分かんないが、多分に原題は“赤い亡霊”だと思う
配給会社のアルバトロスがタランティーノのあの戦争映画に邦題を寄せてきただけでしょうが
あながち遠くもない作品

基本“赤い亡霊”って呼ばれるナチスをたった一人で狙撃して殺しまくる男のお話だと思っていましたが
逸れたのか、6人のロシア兵と妊婦さんたちが、30名のドイツ兵たちと野中の農家で戦闘するだけのお話
雪ん中での戦争映画なんだけど画像的にどことなく西部劇を彷彿知させる映像でしたねぇ
ここいら監督自身がタラちゃんのファンのように思える画風

ドイツ軍はトラップとしてこの農家の中に毒入りの食事と酒の用意をしただけだったり
無差別に農民を惨殺したりと、徹底したワルに設定されてます
そうだからこのコントラストとして”赤い亡霊”という存在の有効性が強調されているんですが・・・・

敵の将校さんが風呂に入ってるときにロシア兵と戦闘になってマッパで戦い
さらにそこいらにあった女もののドレス着て逃げる格好が面白かった
でもちゃんと味方にであって復讐にはやってくるんですね
その間に妊婦さんは7ヶ月半で出産しちゃうんですね
そして戦闘要員から離脱しちゃってるわけで・・・

クライマックスの戦闘シーンは見応え十分ですし
先に書いたように戦争映画なのに、そしてロシア映画なのに
わたしにはどこか西部劇の匂いを感じさせてくれました

まぁ、正直言って最後のシーンで理解し得たのは“赤い亡霊”っていうのはシンボルであって
実際に存在するものの、その意思は代々受け継がれていくものということだったんですね
この映画も「T−34」同様にロングヴァージョンがあるみたいですねぇ
わたしは普通に99分の尺の作品を見ましたけど・・・

2021年製作、ロシア映画
アンドレイ・ボガティレフ共同脚本・製作・監督作品
出演:アレクセイ・シェフチェンコフ、ウラディミール・ゴスチューキン、ユーリー・ボリソフ、オレグ・バシリコフ、ポリーナ・チェルニショワ、ウォルフガング・セルニー、ミクハイル・ゴレボイ、パベル・アブラメンコフ、コンスタンティン・シモノフ、ブヤチェスラフ・シクハリフ、ポール・オルリヤンスキー、ミクハイル・メリン


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高レート裏麻雀列伝むこうぶ... | トップ | 農家に嫁いだ女 危険な同居愛 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (ヒロ之)
2022-03-11 13:31:56
コメントありがとうございました。

脚本というかアイデアが良かったんでしょうね、「赤い亡霊」という最恐のスナイパーの存在感を高めつつも、他のキャラクターにも焦点を当てて、ちゃんとした銃撃戦になってました。
西部劇風になったのも監督がタランティーノ映画の影響を何かしら受けての事でしょうね。
マッパの将校さんは寒くなったんでしょうか(笑)。
返信する
ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2022-03-11 22:55:14
コメントありがとうございます。

娯楽として作られたロシアの戦争映画
監督さんはタラちゃんに影響を多分に受けたお方に見えまづよね戦争映画なのにどこか西部劇っぽい作風ですしね
マッパのドイツ将校さんの執念が笑えない
返信する

コメントを投稿

洋画」カテゴリの最新記事