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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

暗黒街最大の決斗

2023-01-24 23:13:20 | 邦画
井上梅次って言う監督さんは日本映画の五社依頼なんと東宝映画以外の各社で作品を撮ってる
ある意味職人監督である
そんな彼が高倉健、鶴田浩二二大スターを筆頭に東映オールスターまではいかないものの超豪華キャストで描くギャング抗争劇
そうなんですよね東映さんが鶴田浩二御大で「人生劇場」で着流しヤクザ映画に新しい金脈を見つけるまで
こう言ったギャング映画というかジャンルで凌いできてたうちの一本でありますし
脚本自体井上梅次が書いているんだけど
 
プロットは外国ギャング資本をバックに旧態以前のが任侠団体に挑戦して行く中で
任侠団体の中でしのぎを独占しようとする安部徹の悪玉が暗躍して
任侠道を守る高倉健のヤクザ組織と大木実のギャングとの三つ巴の覇権争いの中で
大木実の義兄弟的な存在でアメリカ帰りのギャンブラー鶴田浩二が第三者的な存在で映画を回して行くって言う寸法なんですが
 
細かいことは抜きにして時代を昭和初期、大正時代に明治って置き換えて
着てる衣装を背広から着流し姿のが着物に置き換えたら
新しい金脈だって思って見てる任侠路線作品と根底プロットは同じなんですよね
さらに拳銃がぽん刀や九寸五分に変わっただけで
いわゆる主人公側にそれなりの犠牲者が出てゴリ押しのが親分をやっつけるわけだし
 
今日見てて東映が低迷していたギャングもの自体その基本プロットは根本的に変わってないのにあれだけ金脈になったのは
やっぱ昭和40年代って言う全学連世代に共感されたって言う
時代が受け入れたってことだったんですね
 
だからこの作品のテーマは仁義に生き、自己犠牲に美を見い出す“やくざ”の漢気に投影されてる訳で、見にくるお客さんはそこに共感していた訳で
なんら根本は変わってないわけだったんですね
任侠路線が改めて見出されたのは拳銃での銃撃戦でのあっけなさよりも
一応ぽん刀を通して人対人の肉弾接近戦のいわゆる新しい時代劇としての殺陣がさらに時代的に拍車をかけたんでしょうねぇ
この作品でも数百人が撃ち合ってもその死になんのカタルシスもの得られずただただ死体が重なっていくだけってあまりにも呆気ない描写なんですよね
 
ただただクライマックスとして派手に見えるだけで対決のが緊張感がないから大団円とはなるもののそこにカタルシスは皆無なんですよね
 
健さんと鶴田御大はじつの兄弟だったんですね
だから親分が死んで次男が跡目を継いだってことだったわけだ
梅宮辰夫さんの存在感が薄い作品だったなぁ
 
1963年製作、日本映画、東映作品
井上梅次脚本・監督作品
出演:鶴田浩二、高倉健、大木実、植村謙二郎、梅宮辰夫、佐久間良子、久保菜穂子、安部徹、薄田研二、沢彰謙、小林重四郎、神田隆、志摩栄、永島明、三島一夫、安藤三男、室田日出男、山之内修、潮健児、沢田実、仲塚光哉、小林稔侍、杉義一、水城昌人、八名信夫、日尾孝司、久地明、関山耕司、曾根晴美、滝謙太郎、岩城力也、萩原正勝、南廣、北峰有二、伊沢一郎、河合絃司
 
 
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クロコダイル パニック-殺戮の披露宴-

2023-01-24 16:33:49 | 洋画未公開
まずは最初に言っておきます。
この作品完全なるジャケット詐欺です
ってもワニさんが出てこないわけではなく
こんなワニさんが人びとを思いのままに捕食しまくりますが・・・
 
このワニさんの登場する場所が詐欺
全くの水中のお話ではなく、ど田舎にある近隣に川も湖も全く無い完全平地に存在する結婚式場兼宿泊施設が舞台です
唯一水場ったら、この施設に併設されてる室内プールだけ
 
そんな場所にこんなおっきなワニさんがどこから現れたのかって言うような事は置いてけぼりで
この施設にキャンプしているカップルをいきなり襲って食っちゃうワニさん
人を食った後の血塗れのワニさんの
人を食った映像です
 
この田舎の結婚式場で娘が結婚式を挙げると言う事で
設備施設や式の進行を予備調査に来た花婿のお父さん、お話聞いてる最中にウエディングプランナーのお姉ちゃんとバックファックで××しちゃうんですね
ってオープニングのカップルもワニに食われる前に××してたっけ
 
ってことでこれってパニック映画のはずがエロ映画?
さらに結婚式前日に友人親子たちが前乗りしてきて宿泊施設に全員が泊まるんです
って事で花婿さんは花嫁さんの介添え役の友達に誘惑されて結婚式前だから不倫にはならないとこれまたバック攻めしてるとこにワニさん登場
アヘアヘしてる姉ちゃんを食ってる最中になんとか逃げ出せた花婿さん
結婚式直前に××してたなんて知られたらって言う事でワニのことも何もかもだんまりを決め込んで・・・
 
花嫁のお父さんは環境保護の動物レンジャーという設定で、見てるこっちはこのお父さんが頑張ってワニ退治するもんだって見ていたら
なんと一応ワニがここにいるんだってことまでは突き止めるんですが
ワニ退治どころか娘の女上司と××するというある意味sexハンターで
ワニを見つけたら逆にワニに足を噛まれて後はお荷物
お荷物ならばそれでもいいんですが
なんと数人が目の前で喰われてるにも関わらず、野生動物保護の観点から生きたまま捕らえて動物園に保護しようなんて宣う始末
 
まぁ家屋に逃げたりプールに逃げたりするものの扉を開けて侵入してくるワニさんに何人食われたのか
まぁ当然花婿さんの婚前××もバレてしまい
彼の友人もお父さんのクルマに拳銃を取りに行くもののワニにこれまた・・・
 
さてワニを退治するにはどうしたらって言うことになって行くんですが
プールがヒントになります
そこにおびき出すために結婚式を取り持つ神父さんが犠牲になるんですが、誰も神父さんに感謝もしないのね
役に立たない新婦の父親とかかなりギミック的に作ってる作品ですが
一体どこからこんな陸地のみの場所にワニがいるのかの説明もなんもない作品でした
 
2022年製作、イギリス映画
ポール・W・フランクリン脚本・監督作品
出演:シアン・オルトマン、マーク・ハルダー、ジョージ・ネトルトン、アントニア・ウィランズ、クリッシー・ウンナ
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