MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

あいたくて あいたくて あいたくて

2023-01-28 23:04:39 | 邦画
宮沢賢治の童話が劇中で使われていますが
この作品はある意味大人の童話っていう作品になってるようですね
今岡信治こといまおかしんじさんが脚本を書いて監督してるレジェンドピクチャーズの作品
昨年末東映ビデオさんからDVDがリリースされていたものを
購入していて一応発酵寸前に未見の山の中から救出した作品になるのかな

大人の童話って書きましたのは、通販で購入した手作りテーブルについてきたおまけの木彫り人形の首が取れてのメールのやりとりから始まる、不器用な大人の恋を描いたラブストーリーっていう作品でしたからで、
女は1年前に癌で亡くなった夫の跡を継いでタイ料理店を一人で切り盛りしており、一人娘の大学生は男と同棲しちゃっての一人暮らし
男はバツイチになったばかりの職人気質の家具職人で、未だ別れた妻に未練たらたら

そりゃそうだ何せ別れた奥さんは川上なな実(元AV女優の川上奈々美)さんですからねぇ
私だって彼女が元妻だったら未練たらたらでしょうけども彼女のAVは一本も見たことなくて、ピンク映画で彼女を知ってるだけですけどね
だから今彼に飽きて元妻が来たら関係持ってしまうのは理解できますね

女を演じてるのは丸純子さん、脱げる女優さんのお一人ですが
お年を重ねられてお肉にちょっと脂肪がつかれておっぱいも一回りおっきくなられた感じ
彼女に求婚する夫の友人との濡れ場がちょこっとありますが
いわゆる衝動や情熱だけでは突き動かされない大人の心模様を描いていて、観ていて思わず共感してしまうし、ピンク映画ではないから二人の恋模様はこれから始まるんだって言うラストシーンで映画は終わる
ピンク映画ならここでダメ押しの濡れ場になるんだけどそこまで見せないプロットのうまさで大人の恋を見事に表現されていましたねぇ

いまおか脚本のうまさはこの二人が実は川(隅田川)を挟んでなんと向かい同士
同じ熱帯魚屋さんで、都電荒川線車内で、通勤の自転車でスーパーで度々クロスオーバーしてるもののまったく赤の他人ですが
二人を繋いでいたのはネットメールだけって完全に今の時代ですよね
人生に迷いながらも、手探りで生きる様をお互い打ち明けてのメール交流が何とも言えない温もりを与えてくれますし、すれ違う二人の姿の活写がこの映画の肝となってますよね
エロ映画ではない作品、必然としての濡れ場があるだけ

切り口の違う記事はコチラ

2022年製作、日本映画、レジェンドピクチャーズ作品
いまおかしんじ脚本・監督作品
出演:丸純子、浜田学、川上なな実、柴田明良、青山フォール勝ち、山本愛香、足立英、青木将彦、松浦祐也、川瀬陽太

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モンキーキングvsレッドボーイ 西遊記

2023-01-28 17:11:53 | アジア映画
500年前、孫悟空は天界で大暴れして太上老君の八卦炉を破壊!飛び出した炎"三昧真火"は地上を焼き、翠雲山近くの芭蕉村にも降り注いだが芭蕉洞の鉄扇公主(羅刹女)により村は守られたものの、その代わりに鉄扇公主が宿した牛魔王との間の子供が鉄扇公主のお腹の中で三昧真火の影響を強く受け、誕生したのが聖嬰大王こと紅孩児だった。
って言うイントロで始まるこの作品
なんと鉄扇公主を演じているのは「Miss.デンジャラス」や「Miss.リベンジ 」でガーリーアクションを堪能させてくれてたシュー・トントンさん
なんと『西遊記』の映画にも数本違う役で出演されてたようで・・・
 
さて、今作はそんな火を扱える紅孩児が母親である鉄扇公主の誕生日に贈り物をしようと
食えば永遠の命を得られると言う得を積まれた三蔵法師をさらって誕生プレゼントにしようってしたことから孫悟空と戦う羽目になると言うお話で
『西遊記』にあるお話の映画化でしたが
邦題がすごいですね。元は猿である孫悟空を”モンキーキング“っていう英語読み下しのカタカナ表記は今風でいいけれど、火を扱える紅孩児を漢字字面からでしょうかまさかの“レッドボーイ”にしてるのは・・・噴飯物の邦題だったかなぁ
どっちかって言ったら“ファイアーボーイ”の方が当たっているように思うんだけどね
 
しかし今作の三蔵法師とその一行の役者さんに魅力がなく
逆にレッドボーイ側に魅力がある役者陣っていうのはいかがなものかと
この紅孩児は実は村で悟空に恨みを持つ蒼狼怪に嘘で固めた口車で騙されていたこととか
牛魔王の浮気とか鉄扇公主は母として紅孩児の命を守るために火山の爆発を1人防いでいたりっていう細かいプロットとか
さらに三蔵法師の活躍もあったり
そして物事を収めるために天界に悟空が行って、観音菩薩に謝ったりとで、この紅孩児は観音菩薩にあづけられて後に善財童子となるっていうお話を中国映画界お得意のCGとVFXで一編のファンタジー映画に仕上げている作品
『西遊記』はこう言った技術をフル活用して映画化するにはじつにふさわしい中国古典なんですねって改めて・・・
 
202年製作、中国映画(日本未公開作品)
チェン・シオン監督作品
出演:シュー・トントン、チ・ハホ、ホイ・シウホン、リー・ヤン、ホアン・スー、ウー・シャオロン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする