宮沢賢治の童話が劇中で使われていますが
この作品はある意味大人の童話っていう作品になってるようですね
今岡信治こといまおかしんじさんが脚本を書いて監督してるレジェンドピクチャーズの作品
昨年末東映ビデオさんからDVDがリリースされていたものを
購入していて一応発酵寸前に未見の山の中から救出した作品になるのかな
大人の童話って書きましたのは、通販で購入した手作りテーブルについてきたおまけの木彫り人形の首が取れてのメールのやりとりから始まる、不器用な大人の恋を描いたラブストーリーっていう作品でしたからで、
女は1年前に癌で亡くなった夫の跡を継いでタイ料理店を一人で切り盛りしており、一人娘の大学生は男と同棲しちゃっての一人暮らし
男はバツイチになったばかりの職人気質の家具職人で、未だ別れた妻に未練たらたら
そりゃそうだ何せ別れた奥さんは川上なな実(元AV女優の川上奈々美)さんですからねぇ
私だって彼女が元妻だったら未練たらたらでしょうけども彼女のAVは一本も見たことなくて、ピンク映画で彼女を知ってるだけですけどね
だから今彼に飽きて元妻が来たら関係持ってしまうのは理解できますね
女を演じてるのは丸純子さん、脱げる女優さんのお一人ですが
お年を重ねられてお肉にちょっと脂肪がつかれておっぱいも一回りおっきくなられた感じ
彼女に求婚する夫の友人との濡れ場がちょこっとありますが
いわゆる衝動や情熱だけでは突き動かされない大人の心模様を描いていて、観ていて思わず共感してしまうし、ピンク映画ではないから二人の恋模様はこれから始まるんだって言うラストシーンで映画は終わる
ピンク映画ならここでダメ押しの濡れ場になるんだけどそこまで見せないプロットのうまさで大人の恋を見事に表現されていましたねぇ
いまおか脚本のうまさはこの二人が実は川(隅田川)を挟んでなんと向かい同士
同じ熱帯魚屋さんで、都電荒川線車内で、通勤の自転車でスーパーで度々クロスオーバーしてるもののまったく赤の他人ですが
二人を繋いでいたのはネットメールだけって完全に今の時代ですよね
人生に迷いながらも、手探りで生きる様をお互い打ち明けてのメール交流が何とも言えない温もりを与えてくれますし、すれ違う二人の姿の活写がこの映画の肝となってますよね
人生に迷いながらも、手探りで生きる様をお互い打ち明けてのメール交流が何とも言えない温もりを与えてくれますし、すれ違う二人の姿の活写がこの映画の肝となってますよね
エロ映画ではない作品、必然としての濡れ場があるだけ
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2022年製作、日本映画、レジェンドピクチャーズ作品
いまおかしんじ脚本・監督作品
出演:丸純子、浜田学、川上なな実、柴田明良、青山フォール勝ち、山本愛香、足立英、青木将彦、松浦祐也、川瀬陽太