「独立愚連隊」シリーズの流れを汲み新たに「○○作戦」シリーズの第三作と個人的に位置付けしている本作も、前作に引き続いて関沢新一のオリジナル脚本、そして監督はアクション映画の王様福田純が監督しており
相変わらずの中国戦線での日本軍と八路軍との戦いぶりから今作は離れてなんと日本軍と中国の雄王虎軍と、さらに中国の盗賊部隊との三つ巴で
日本軍の北支連隊の大隊長が隠し持っていた大量の阿片を巡っての争奪戦を描いた西部劇もどきの活劇アクションとちょっとした変化球作品でした
戦争の中で騙し合う三者の戦いだけでなく日本軍ではその大隊長の少佐が何者かに殺されて平田昭彦演じる大隊長代理の中尉が連隊を率いいておりその副官には田島義文。
そこに戦争慰問の手品師佐藤允が現れます、またアル中の軍医大尉に三橋達也そして日本軍の一等兵として藤木悠の二人が加わります
藤木悠実にいいというか美味しい役でしたねぇ
また雄王虎軍団のお姫さまに団令子、その部下に夏木陽介、今作ではナンバー2にクレジットされてるものの中国人役
そして堺佐千夫と沢村いき雄が傍を固めてくれてます
っても田崎潤さんを忘れてた、代わりに赴任してきた大隊長ですが、任としては十分ですが・・・???
最終的に阿片の争奪戦に移行するまでちょっとダルいんですが三つ巴の争奪戦になってからはかなりサスペンスフルであり銃撃アクションとなってこれまた物量にエキストラ総動員で人員の半端なさはさすが東宝ですよね
ってことで平田昭彦が今作の悪役でしたねぇ、最後まで生き残って田島義文をさらにさりげな射殺して関沢脚本が何げに面白いホントに面白過ぎる展開にさらにわかりきってるんですがツイストまであってカタルシスがじつに見事な作品でした。
これは蛇足になるんだけど前作で抜擢されてた伊吹徹さんが馬賊の1人として十把一絡げでのご出演でしたねぇ
1963年製作、日本映画、東宝作品
福田純監督作品
出演者:佐藤允、三橋達也、夏木陽介、藤木悠、団令子、伊吹徹、北アケミ、千石規子、堺左千夫、沢村いき雄、小杉義夫、田崎潤、、平田昭彦