MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

やま猫作戦

2023-01-22 23:24:06 | 邦画
東宝の「独立愚連隊」から始まった、佐藤允主演の戦争アクション
昨日の「どぶ鼠作戦」でも書きましたが、私的には「独立愚連隊」シリーズの第四弾と見るよりは「○○作戦」シリーズの第二弾っても見た方がいいと思ってる
のも、「どぶ鼠作戦」までは監督さんが岡本喜八さんですが
今作から監督も谷口千吉さんに変わり
前作の大ヒットに気をよくした東宝さんはなんとカラー映画に昇格させるものの
カラー作品はこの一本だけってことでひょっとしたら63年の正月映画だったのかもしれないなぁ
 
脚本は「独立愚連隊西へ」で岡本喜八さんと共同執筆された関本新一さんが単独で
関本さんと言えばあの記念すべき「ゴジラ」第一作の脚本を描かれた人であり
後、私が彼で知ってる事はフジテレビのお化け時代劇大川橋蔵主演の連続ドラマ「銭形平次」の舟木一夫さんが歌ってる主題歌の作詞もされてるお方ですよね
ってことでシノプシスはじつに上手いけど
谷口千吉監督もこのシリーズの特徴である西部劇アクションをシッカリと踏襲されているんだけど
東宝さんの意向なのか、関本さんが女優さん2名日本脚光を与えてくれていて
個人的には星由里子さんのキャラはいいけども
水野久美さんのキャラがちょっと彼女らしくないほどの過剰気味なのが気になって・・・
 
そういや佐藤允と夏木陽介の二人はいいんだけど
新人として3人目の伊吹徹に華がないし新人ということか演技が硬いんですよね
まぁ岡本喜八さんの「独立愚連隊」離れを試みた関沢さんですから
簡単に中谷一郎、砂塚秀夫を簡単に戦死させ、さらに新人伊吹を助けるために佐藤允を死なせて幕引きを図ったと思われて
人員と物量に火薬を大量導入していたりで仕舞いを図ったようにも思える作品でしたが
会社がそれを許さずにまださらに二本も作られているんですね
 
1962年製作、日本映画、東宝作品
谷口千吉監督作品
出演:佐藤允、夏木陽介、星由里子、水野久美、伊吹徹、田崎潤、林沖、中丸忠雄、堺左千雄、沢村いき生、砂塚秀夫、山本廉、平田昭彦、中谷一郎
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AKIRAとあきら

2023-01-22 16:59:34 | 邦画
ご存知池井戸潤さん原作小説の映画化作品
私はWOWOW加入してないし、日本のドラマを見ないけどWOWOWで4、5年前にドラマ化されて斎藤工と向井理のW主演でドラマ化されていたことは知っており
さらにTBSドラマかなんかでいわゆる“土下座”が話題になってた時期でもあってかなりな評判を呼んだドラマだったようですが
今作もいわゆる映像化権をまだWOWOWが有していたんでしょうね
この作品にもWOWOWが絡んでいて製作の主導権を握っており製作委員会って言うような製作システムではなく池井戸潤作品の版権を有した各会社が合議で作り上げた作品だったんですね
 
池井戸作品お馴染みの企業経済とバンクとそれに社会情勢を加味して作られる池井戸作品はじつに沢山の作品が映像化されていますが
個人的に日本のドラマ見ませんから「半沢直樹」をImmも見てない人ですが、
情報としては”土下座“が社会現象となってることくらいは知ってますし
ここのブログでも池井戸潤原作の映画化作品として「空飛ぶタイヤ」と「七つの会議」は見ておりますし、彼の作品の持つ面白さも十分認知しているつもりです
 
いや面白く2時間8分の長尺を途中でオチることなく最後まで見られて
映画的なカタルシスも得られた作品だった
竹内涼真演じる父親の経営する町工場が倒産し、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛”アキラ“
一大一族コンツェルンの御曹司でも旗艦企業の次期社長の椅子を拒絶して一サラリーマンとして血縁のしがらみに抗い続ける横浜流星演じる階堂彬”あきら“
 
この二人が運命に導かれるかのごとく、日本有数のメガバンクに同期入社しお互いの信念の違いから反目し合いながらも、ライバルとしてしのぎを削っていく企業戦士のお話をメインに、”アキラ“は自分の育った環境の信念を貫いた結果、左遷されるもその温情主義から再びエリートに返り咲き
一方順調にエリート街道まっしぐらの”あきら“は、父親の死からコンツェルンがその一族の個人主義同士の骨肉の争いに巻き込まれていき、バンカーの道を諦めて階堂グループの倒産の危機を前に”アキラ“と”あきら“のそれぞれの戦いによって”あきら“の窮地を“アキラ”が救うお話
 
そう二段構えの構成になっていた作品でしたねぇ
劇中“宿命は変えられる”って言う台詞が何回か出てくるんですが
個人的に言わせてもらうなら”宿命“は生まれる前から決まってる人生であり”運命“とは生まれてきてからの人生ですから
変えられるのは”運命”だろうと思ってしまうんですがねぇ
教師として生活させてもらっていた時には”運命“と”宿命“の違いえおわかりやすく説明するのに使っていたのは
彼女や彼との別れ話に使えるのは“貴方との出会いは運命だけど、別れは宿命だったんだよね”って教えていましたけど
 
そんなむかしを思い出させてくれた作品でした。
地味にアキラ100%さんが着衣で出演されていましたが彼の出演自体タイトルに絡めての制作側の洒落だったんでしょうかねぇ
児嶋一哉はTVドラマでの好演からの起用でしょうかアンジャッシュの相方のスキャンダルからかなり特需の恩恵に見えるけどその前から映像作品にはちょくちょく出演していたんですよねぇ
上白石萌歌さんは妹さんですよね、お顔での区別は未だ付きませんがお名前での姉か妹さんかの区別しております
 
2022年製作、日本映画、東宝配給
三木孝浩監督作品
出演:竹内涼真、横浜流星、髙橋海人、上白石萌歌、、児嶋一哉、満島真之介、塚地武雅、宇野祥平、奥田瑛二、石丸幹二、ユースケ・サンタマリア、江口洋介、戸田菜穂、野間口徹、杉本哲太、片岡礼子、酒井美紀、山寺宏一、津田寛治、徳重聡、矢島健一、馬渕英里何、山内圭哉、山村紅葉、竹原慎二
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