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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

雪なのに・・・。

2014-02-08 07:06:42 | 日常
 予報は雪である、それも二十年ぶりの大雪らしい。

 二十年ほど前の大雪の日、父は診察日だからと玄関で靴を履いた。
「おじいさん、今日はいくら何でも危ないから」と、わたしが静止するのも聞かず外へ出た。すると丁度女子中学生が通りがかり家の前でスッテンと滑って転んだ。若いからそれを仲間と一緒になってキャッキャッと言って笑い転げ喜んでいる。
(年寄りが転べばああはいかないの、おじいさん、分かっている?)

 何度も止めたのに、言うことを聞くような人ではない。
「大丈夫だ!」の一点張り。

 わたしが腕を支えたら「ええい、うっとおしい」とばかり引き離し、杖を付いてまっしぐら。クリニックまでは300メートルほどの距離だけれどやむなく後ろを付いて歩いた。
 父は道路の真ん中を歩き「ほら雪なんかないだろう」と振り返る。

 真ん中・・・そりゃ、車の通った跡だから。
 バス通りに出ても、真ん中を歩き「だから大丈夫だといっただろう」なんて言っている。

 この大雪の日に、バス通りの中央を歩く杖を付いた老人と中年のおばさん。さぞかし滑稽極まりなく、迷惑この上ない景色だったに違いない。

 車は父を避けながらゆっくりと片側づつ通り抜けて行くし、第一クリニックの窓からは患者さんや看護師さんたちがこちらを見ている。

 看護師さんからは「こんな日はお休みしていいんですよ」なんて言われながらも、父はご満悦(いやになっちゃうよ)

 そして、
「帰りはタクシーを呼んでくれ」とひと言(唖然!)

 雪が降っても、何が何でも・・・わたしはこの気性を継いでいるかもしれない。気をつけなくてはならない。


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