続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

心配。

2014-11-05 05:54:55 | 日常
 クリニックで顔を合わせたのは近所のKさん。
「どうしたの?」と聞くと、
「首が痛くて動かせないんだよ。だから夜眠ることも出来なくて」とひどく疲れた様子。

 先客であるわたしの診察時「Kさん大丈夫でしょうか」と看護師にそれとなくつぶやくと、
「寝違えたんでしょう」と軽く言った。(それだけで済めばいいけど・・・)

「痛いよぉ、どうしてこんなになっちゃったんだろう」と小さな悲鳴。

 その後、心配してK家を訪ねると、首にコルセットをはめたKさんが現れた。
「レントゲンでは首の骨は何ともないらしいけど、また午後の診察に来るようにって。面倒だよ」と顔を歪めた。
「で、骨に異常はないのね」と念を押し、少し安心したけれど、なんといっても95才。丈夫に見えてもどこかしら傷んでいるに違いない。


 それから五日後の昨日歩いているKさんを見かけた。急いで近づき様子をうかがうと、「やっぱり痛くて眠れないんだよ」と憔悴した表情である。
「でも、コルセットは外れたの?」
「いや、あんなもの付けてちゃ動けないから外したんだよ」
「だめじゃない、コルセットをして安静にしていなくちゃ」
「そうかねぇ、いま看護婦に叱られてきたところだよ」と言った。

 Kさんは息子さんと二人暮らし、息子さんには訪ねてくる彼女がいるけど「世話になりたくないよ」といい「意地が悪いからさ」とこぼした。

「やっぱり日柄もんだから、ゆっくりしていれば治ると思うよ。時間がかかるんだよ、きっと」と慰めて別れたけど、まだ今朝も痛んでいるだろうかと心配している。

 Kさんの行く道は、いずれわたしも行くのだから。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿