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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮Ⅰ-3-3『日の出、日没(4線)〔2nd stage〕』

2015-09-06 07:39:39 | 美術ノート
 日の出、日没は太陽系に在る地球の摂理である。不変であり、永遠の真理としての日の出、日没。

 (4線)とは何だろう。たしかに4本の長いブロックが並列に置かれている。しかしその上に目立つ暗色の線状は3本、しかも形態はそれぞれ異なっている。それぞれが何を意味しているのか見た限りでは不明である。

 左端の上に乗る物は長短の差異はあるけれど酷似しており、一列に連結しているようである。
 左から二番目はストッパーのような横木があり、片側は三角の屋根を連想させる。亀裂の線と小さな穴がポツンポツンと見えている。全体は白一色で沈黙の様相を呈している。
 三番目には直角に折られた鉄がストレートな線状に置かれている。
 四番目は三番目と同様なものであるが、細かい切れ込みが連続してあり小さな穴が連続とも不連続とも見える形で空いている。

 これら四本は並列であり、連結しているようにも見える。


 そしてこれらを総合して〔2nd stage〕と称している。(いったいどういう風景なのだろう)
《二番目の場》とは。
 第二次世界大戦を指すのだろうか(グラマンTBFから想起して)。

 その遺された風景の衝撃・焦土を心象風景形として置換したものかもしれない。
 厳然としてある世界(三次元)の時空(四次元)は、日の出、日没の時空の中に包み込まれている。


 日の出、日没という不変の真理は、死線を越え永遠の明日に続く。数多の死者を出した第二次世界大戦の悲劇が眠る地球。
 地の下に非業の死をもって眠る霊、時間は音もなくそれらを過去へと押しやり、未来へと進行を続ける。

 だから、もしかしたら、
〔2nd stage〕とは、死後の世界かもしれない。死後の風景・・・。(とすると、死後にも刻まれる時空があるのだろうか)

 地の内部は探れないが、地の上に不明な連続を提示することで〔2nd stage〕を暗示したのかもしれない。

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